ぼくの叔父が集団自殺をした。閉め切ったワゴン車で練炭を使ったのだという。

栗橋北中三年A組の有志八人が埋めたタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も中にあった。

〜作家・佐野洋氏絶賛！−これは文字どおりの「稀作」である／引き裂かれた恋人からの誘い。

栗橋北中三年B組は恐怖に支配されていた。竹刀を手離さない暴力教師桜木慎二。

建設会社のワンマン会長・丹波竜造が、ヨットでの航海中に遭難した。

実業家の阿久津又造一家が住む「黄色館」は、世界の珍品を集めた秘宝館。

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。

第七期棋幽戦第二局は、〈碁の鬼〉と称される槇野猛章九段の妙手で一日目を終えた。

連日の異常気象、多発する少女誘拐未遂事件…と、不穏な空気が漂う東京都世田谷区。

「三億円事件を再現してお見せしよう」真犯人逮捕のために大富豪が入念に計画した推理ゲーム。

夏休みを利用して与論島へ行ったきり、帰ってこようとしない娘を連れ戻してほしい―大学で民族学を講じる若杉徹は、教え子の父親で不動産会社社長の大河内専造から奇妙な依頼をうけた。

別府航路の船上で一堂に会した世界の名探偵、メグレ、クイーン、ポワロ、明智の4人に、かのルパンから届いた挑戦状。

新幹線の車中で男が死亡した。ポケットからはアカベと呼ばれる真っ赤な花と湯山仁三郎という弁護士の名刺が。

ミステリーマニアの組織の例会が、会長の経営するホテルで開かれた。

ポアロが死に、その追悼会が、明智小五郎の所有する孤島の別荘で開かれた。

刑事を辞めた田辺は、大阪で私立探偵を開業するが、なかなか客がこない。そこへ、娘と佐世保に行ってほしいとの母親からの依頼。

網走刑務所を出所した橋本豊は、所内で死亡した宇野晋平の遺品を届けるため、東京の小田切正を訪ねた。

北海道の海岸から、三組の新婚旅行客が相次いで失踪した。

「お姉ちゃんが、死んじゃったよ!」亀井刑事の息子健一が電話で悲痛な叫びをあげた。

網走から知床を廻って阿寒湖まで旅行をして写真を撮ってきてほしい―女子大生の牧野由美と平田みどりは、売れっ子シナリオ・ライター有末吾郎の新作ドラマのための取材を代行することになった。

東京駅の駅長室に爆破予告の脅迫電話がかかってきた。乗降客を人質にとった犯人の要求は一億円。

東京・大阪間を結ぶ「銀河」に乗り合わせた者たちが次々に殺された――。

また浮浪者が殺された。上野駅周辺での3人目の被害者だった。

遠見峠に長さ210メートルのトンネルがある。このトンネルは、完成までに2回の落盤事故があり、5名の作業員が死んだ。

市川真代は、上司のエリート課長・田宮と札幌へと駆け落ちしてきた。

〈これから、あいつを殺しにいってきます〉という思いつめた置手紙を残し、木下由美子は姿を消した。

十津川警部の部下・三田村刑事は、恋人と南紀へ旅行中に偶然、殺人事件に遭遇する。

西本刑事は婚約者と長島温泉に泊まった。翌朝、二人が借りたレンタカーが何者かに爆破され、ボーイが死亡する。

新幹線の車内で時限爆弾が炸裂し、乗客の小柳夫妻が即死。

ダムの底から発見されたカメラマンとミス・郡上八幡の死体。

奈良県明日香村・高松塚古墳の傍で、古代貴人の衣装を纒った絞殺死体が発見された。被害者は資産家の小池恵之介と判明。

東京郊外で若手カメラマン誘拐事件が発生。しかし犯人からの要求はなく、三日後にカメラマンは無事保護された。

東京・四谷のウィークリーマンションで、ひとりの男性の刺殺体が発見された。

海と森、東北の美しい自然に抱かれる、五能線。

盛岡、平泉、花巻、田沢湖―恋人殺しの容疑をかけられた気鋭の建築家小野寺が東北地方へ逃走。

北海道から、成功を夢みて上京した青年・本田剛。

白昼の東京で銀行強盗が発生した。現場に居合わせ、犯行を阻止した栗原太郎は称賛され一躍有名に。

「おかえりなさいませ、ご主人様」秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・衣川円明は、亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。

桶川運航基地から招待客七名を乗せ、東京遊覧に飛び立った世界最大の飛行船ツェッペリンNTワン号がハイジャックされた。

癌で余命いくばくもない一乗寺多恵子が殺害された。

三つの時代の三つの死。 十津川警部、古代史の謎に挑む! 今年3月に逝去した著者の年譜を収録。

自分が犯したらしい殺人についてご相談したい。

セント・メアリ・ミード村の牧師館で治安判事が殺害された。被害者は厳しい性格で、恨みをもつ人間には事欠かない。

旧友の依頼で、マープルは変わり者の男と結婚したキャリイという女性の邸を訪れた。

冒険好きな若夫婦のトミーとタペンスが、国際探偵事務所を開設した。

長閑な生活をおくるべく、トミーとタペンスは田舎の家へ引っ越した。

不可解な連続帽子盗難事件と、盗まれたポオの未発表原稿──。ロンドンを震撼させる怪事件に挑む名探偵フェル博士。

謎の訪問者の来た夜は、あらしが吹き荒れていた。

南アフリカからロンドンへ無銭旅行ができるか?友人とそんな賭けをした作家のケントは、大冒険の末にロンドンへたどり着いた。

猫が鼠をなぶるように、冷酷に人を裁くことで知られた高等法院の判事の別荘で判事の娘の婚約者が殺された。

かつて、舞台で主演俳優が急死するなど不幸の続いた仮面劇場。そこでいま、再度結成された劇団が初公演を控えていた。

現場に到着したフェル博士の目の前で、死体は広々とした浜辺の真ん中に横たわっていた。

刑事達に囲まれた密室で起きた殺人。夜のパリを徘徊するのは殺人者か、人狼か。

その部屋で眠れば必ず毒死するという、血を吸う後家ギロチンの間で、またもや新しい犠牲者が出た。

死体の額には鋭い角で突かれたような痕があった。衆人環視のなか行なわれた謎の殺人。

結婚式前日、かつての職場、英国情報部の上司であるH・M卿に呼び出されたケンは、元ドイツ・スパイの老人の屋敷に潜入を命じられた。

二年前と同じ予告状を受け、警察はその空家を厳重に監視していた。

深夜一時、ジョン・サンダース医師は研究室を閉めた。

女流探険家がエジプトの遺跡から発掘した青銅ランプ。

巨匠ヴァン・ダインの処女作。

巨匠会心の第六作！　世界推理文壇の寵児となった作者が〈コスモポリタン〉誌のたび重なる要請に応えて連載した本書は、果然、ヴァン・ダイン・ファンの期待にたがわぬ傑作となった。

衆人環視の中を庭園プールにとびこんだ青年は、そのまま忽然と姿を消し、水底からは死体すら発見されなかった。

一発しか聞えなかった銃声は、たしか二発射たれたはずだった。しかも聞えた一発は空弾だった。

月刊誌連載の前に書かれた長編第二作。

血の入ったバケツ、黒焦げの骨…「ウィステリア荘」でホームズは『グロテスクなものから恐怖へは、ほんの一歩なんだよ』と言う。

チャレンジャー教授の愛娘イーニッドが『ギャゼット』紙の敏腕記者マローンと共同で心霊教会を取材に行ったところ、なんと父親のかつての僚友サマリー教授の霊が現われて父宛のメッセージを託される。

アメリカ最大の文豪であり、怪奇と幻想、狂気と理性の中に美を追求したポオ。彼は類なき短編の名手である。

オックスフォードを訪れたアメリカ人ツアー旅行客の婦人がホテルで急死した。死因は心臓麻痺。

モース主任警部が捜査を引き継いだ、大学の元研究員の刺殺事件は意外な展開を見せた。

「買いなさい。損はさせないから」話題騒然の表題作「ペルシャ猫の謎」。

建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。

鴬橋派出所の管内で起きた殺人事件。それが、一人の外勤警官の日常を変えた。

「これは自分と世界との戦いなのだ」。

大戦の傷跡をまだ深く残しつつも、人々が希望を胸に復興をとげてゆく時代―一九五〇年の十二月。

五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。

「月読」とは、死者の最期の思いを読みとる能力者。

フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。

高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく…。

フィリップ・マーロウに憧れる私は、むろん私立探偵である。が、やむなく、失踪したペットの捜索を請け負うこともある。

新日本航空スチュワーデスのABコンビといえば、エー子こと早瀬英子、ビー子こと藤真美子の二人組。

「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」。

杉並の閑静な住宅街で、帰宅途次の銀行員が撲殺された。

西洋風の荒れ果てた古い洋館の地下室には、首なし死体が転がっていた。そして今また、少女の首が…。

大物画家の私設美術館の開館日。展示室のドアを開けると、そこは…死体の山だった。

「私は遠隔のこの地にいたまま、目的の人物を思念によって殺してみせる」降霊会の夜、霊媒師によって宣言された殺人予告と、その恐るべき達成。

イタリア貴族の当主ドメニコは姪に信じがたい言葉をかけた。「私の子を産んでほしい」と。

義父が殉職した。刑事マロリーは上司の命令を無視して単独捜査を始める。

医者のマーチ博士の広壮な館に住み込むメイドのジニーは、ある日大変な日記を発見した。

ソ連諜報部の工作指揮官カーラの策謀により、英国諜報部〈サーカス〉は壊滅的打撃を受けた。

ビアスの失踪という米文学史上最大のミステリを題材に不気味なファンタジーを創造、エドガー賞に輝いた「壜の中の手記」、無人島で発見された奇怪な白骨に秘められた哀しくも恐ろしい愛の物語「豚の島の女王」など途方もない奇想とねじれたユーモアに満ちた語り/騙りの天才カ