祭りの果て、郡上八幡
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
祭りの果て、郡上八幡の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク
祭りの果て、郡上八幡の総合評価:
8.33/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ダムの底から男女二人の遺体が見つかり、男は有名カメラマンで女の方は当初彼と同行していた有名モデルだと思われたがその後に別人で元ミス・郡上八幡の女性だと判明する。やがて男は警視総監の息子だと判り衣服から覚醒剤が見つかった事で捜査に当たる十津川警部に警察庁上層部からの圧力が掛かり始めるのだった。
本書はフーダニット・ミステリーではなく犯人の正体は推理の焦点ではないですが、捜査の途上で浮上する連続女性殺人事件の異常性がまさに血塗られた狂気の性を感じさせ、著者本来の社会派ミステリーというよりも一昔前の本格ミステリーのテイストが感じられて何時にない迫真性がありましたね。そして狂気の殺人犯を追い詰めるクライマックスまでの興奮に満ちた展開と遂に迎える意外な結末に続く十津川警部でさえ如何ともし難い理不尽な事後処理には憤りを覚えながらも現実に十分ありそうな日本の体質が肯ける興味深いストーリーを読めた事には満足しましたね。ここまでは良い点を並べましたが、不満な点をあげると結末から見て仕方ないですが狂気の殺人犯の心理にもう少し迫れなかっただろうか、あまりにも展開が速過ぎてじっくりと考える余裕のない性急さが感じられるのが残念でしたね。それから十津川警部が山勘で述べる推理が犯人のプロフィールを含めてことごとくピタリと当たるのがどうにも安易だなあと感じてしまいますが、これは忙しい現代人読者に向けて余計な面倒と時間を省く著者のサービス精神という事かも知れませんし、まあそこは理解するしかないのでしょうね。それから最後に読まれた方は気づかれたと思いますが、行方不明と見られていたモデルが世間に向けて出したFAXがその方法を含めて誰の仕業だったのかと言う点が最後まで全く書かれないままで終わってしまいましたが、まあもしかして著者が筋を見失ったか失念したかとは幾らなんでも思えませんので、そこはわざと書かずに謎のまま残したのかなと考えるしかありませんね。