死のスケジュール 天城峠
- 十津川警部シリーズ (466)
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2009年11月刊行の西村京太郎氏の460冊目となる長編ミステリーです。本作は政界と国際社会を巡るサスペンス推理ですが、作中に登場する安達首相は現実では一字違いの安部首相ではなく麻生首相でしたね。また後半に「平成維新の会」というのが出て来ますが、これは当然ながらあの「大阪維新の会」とは全く関係のない架空の団体でしたね。 安達首相の若き個人秘書の男がマンションのベランダから転落死を遂げるが他殺の線が濃厚と判断される。現場に残された謎めいたスケジュールは何やら危険で物騒な気配を暗示させ、やがて続いてまたもや政治家の秘書が殺される事件が発生するのだった。 本作で描かれる国際社会の謎は今では既に結論が出ていますので、無理もなくそういう興味の点では全く心が惹かれませんでしたね。また未知の暗殺者から要人を守るというサスペンスも盛り上がりの面ではイマイチでしたが、十津川警部と亀井刑事のコンビが伊豆・天城峠のルートを辿りながらのんびりと茶店で菓子を食べたり、演歌歌手・石川さゆりさんの超有名曲「天城越え」の歌詞を思い出させる名所観光の風情を味わえたりしたのが楽しくてとてもよかったですね。それから何時もは意地悪な三上本部長が割合に不平を漏らさずに十津川警部と上手く情報交換を交わしているやり取りに意外ながらも心を和ませてもらえましたね。まあ途中では一体どうなるのか?という興味に引き摺られて読み進められましたが、いざ決定的な事態が起きてしまうと何だか無難にまとまってしまった印象で一気に熱が冷めてしまいましたね。フーダニットといっても如何にもありそうな結論でしたし、結局は全てに意味がなかったみたいな気にもなって、最後が尻すぼみに終わってしまったのが一番残念でしたね。まあ結果的に期待した程には盛り上がりませんでしたが、そんな中でも今回は「天城越え」の旅情気分が味わえただけでもよしとしようと思いますね。 | ||||
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