祭ジャック・京都祇園祭
- 十津川警部シリーズ (466)
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あまりに突飛すぎて、 娯楽サスペンスと云えども、いかかがなものかな? | ||||
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2005年に文春文庫から刊行された作品の再販。 12年前の作品であるが、舞台が京都なせいか、古さを全く感じさせない。前半は祇園祭について詳しく書かれており、これが結構、知識を得られて楽しい。 文体も軽やかで、いつもながら、軽快に頁を捲らせていただいた。鴨川近くの喫茶店で、女装の男と出会うあたりから、ある程度ピーンとくるのだが、犯人の人物造形には、なかなか深いものがあった。 著者はかなり以前からこの問題に注目していたことになる。(ネタバレになるので内容は控えます)。 神への怒り、 この世とあの世を繋ぐ六道珍皇寺。 そしてそれらが、祇園祭りへと集約していく手腕は、さすがである。肩の凝らないミステリー。だが奥は深い。 | ||||
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十津川警部を罠にはめて逮捕させるところがすごい。 恨みの本が、どこにあるかが分からないまま、終盤へと進む。 犯人は京都の祭りがすきなのだろうか、嫌いなのだろうか。 犯人像がわからないまま終盤へ。 謎解きは急激に進むが、最終舞台は納得がいかない。 十津川だけが無事ならば、次の話がかけるという、惰性になっていないだろうか。 | ||||
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京都の祇園祭をテーマにした小説だということで、思わず購入しました。推理小説ですので、プロットやあらすじは控えますが、今回の十津川警部は犯人に振り回され、何時もの冴えが見られません。それゆえ、どちらかと言えば異色な仕上がりになっていると思います。筋書きや犯人の動機については無理がありますが、テーマとして扱ったものは結構重いものを感じました。犯人のバックグラウンドとでもいうべきテーマ性には賛意を表したいと思います。第1章から祇園祭の巡幸のハイライトの一つ「くじ改め」の場面で異変が起こります。京都在住の西村京太郎ですので、このあたりの描写も的確です。山や鉾の知識や情報も深く調べられています。当然と言えば当然ですが、小説の細かい描写の信憑性が読者の関心を高める場合もありますので。六道の辻、小野篁という松原通りの由来も登場します。京都の歴史がふんだんに盛り込まれていますので、歴史好きな方には一定の満足感が味わえると思います。また観光ガイドのような描写もあってそれはそれで魅力を感じました。サービス精神の豊富な作家です。西村京太郎のあまりの多作ぶりに驚きますが、それだけ旺盛な執筆能力に驚嘆しながらももう少し筆を控えて練ったものになればもっと小説の質が上がるのに、と思っています。初期の作品の手に汗握るような展開の妙にどれだけ満足させられたか、という体験をもっているだけに惜しいですね。ベストセラー作家の宿命なのでしょう。多作であるがゆえに、読者の期待を満足させる質の作品を生みだす難しさもまた感じさせる作品でした。 | ||||
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十津川警部に、京都の祇園祭りでことを起こす旨の脅迫が届きます休暇をとって京都に急行した十津川警部ではありますが、本作品では、十津川警部は、祇園祭りに関連して爆弾魔に仕立て上げられたり女装させられたりして大変無様な醜態を演じさせられています。直子婦人を人質にとられたうえで、警視庁からの辞職を迫られ、十津川警部は大ピンチに陥ります。本作品では、十津川警部の推理に独特の冴えは見られませんが、ジェンダーアイデンティティにおける性分化異常症(いわゆる性同一性障害)に関する西村氏の問題意識をテーマにしている分、初期の「天使の傷痕」のように、他の作品と比較して社会的意義が高いように思うこの作品は、読み終わったあと、ドラマ化もしくは映画化してほしいと強く感じた作品でした。 | ||||
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