妖霧の舌



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妖霧の舌 (光文社文庫)
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初公開日(参考)1996年02月
分類

長編小説

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妖霧の舌 (光文社文庫)

1996年02月01日 妖霧の舌 (光文社文庫)

連日の異常気象、多発する少女誘拐未遂事件…と、不穏な空気が漂う東京都世田谷区。ある日、パソコン売場のモニターに「悪魔の警告」から始まる予告文めいた怪文書が現われた。翌日、若き天才囲碁棋士・牧場智久の対局相手・桃井四段が失踪。さらに、十二歳の少女たちが次々と殺されて。牧場智久&武藤類子コンビの推理やいかに。驚愕の本格推理。 (「BOOK」データベースより)




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妖霧の舌の総合評価:7.00/10点レビュー 2件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(6pt)

妖霧の舌の感想

扉に長編本格推理と銘打たれていますが、自分のものさしでは本作はサスペンスだと思います。
なのでミステリ的な感想を書くことが難しく、それ以外の本作の感想、ただし完全にファンダム目線の感想を書きたいと思います。

竹本氏は文字の選択(意味内容だけでなく文字のビジュアルも考慮した選択)や文節間のリズム、文章の展開のしかたなどがとにかく巧みで、特に情景描写ではその光景がまるで眼前に広がるかのような錯覚を覚えます。そして竹本作品では曇天や雨、夜の闇、本作では濃い霧を舞台のシチュエーションとし読者の前にリアルに幻出させることで、作中の謎すらその眼前の濃霧などに吸い込まれまったく見通せないかのような幻惑感を生み出し、それにより登場人物たちの切迫感や焦燥感をも読者に共有させる効果を生み出しています。

また本作の特筆点として、パソコン通信の時代に電子ネットワーク上を伝播する悪意を予見している点が挙げられます。そしてそのネット上を伝播する悪意と、作中現実世界の深い霧の中で拡散していく悪意をシンメトリーに描き、さらに知っている人にとっては疫病を広める悪魔である「パズズ」のイメージを重ね合わせることで、得体の知れない悪意の広がりを多層的かつ幻惑的に描き出しています。

このように本作(というか竹本作品全般)の魅力は、巧みな文章や設定、構成の妙によって肌感覚すら錯覚させる幻惑の体験にあると思います。

▼以下、ネタバレ感想

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AliceinAbyss
RG0JBP5M
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No.1:
(4pt)

興味深いです

最初はやや微妙かなと思いましたが、全体の霧たちこめる雰囲気や、
類子さんの心理の動きに最後はけっこう引き込まれました。やはり
霧とか、得意でいらっしゃるのでしょうか。
それから桃井君のオタク的バイタリティがすばらしく、牧場智久君
とは違う純粋さが良い感じです。またパソコン通信(および様々の
オタク文化)が今ほど浸透していないと思しき状況など、今の視点
から読むのも興味深いです。しかし、私はオタクになることのでき
ない悲しい人間なので、『風刃迷宮』を読んだときもそうでしたが
植島君に少し共感致しました。
妖霧の舌 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:妖霧の舌 (光文社文庫)より
4334721834



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