将棋殺人事件
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タイトルのとおり将棋が題材のミステリです。正確には”詰め”将棋です。 | ||||
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大脳生理学者須堂の研究室に助手、牧場典子より「恐怖の問題」という巷で話題になっている都市伝説が持ち込まれる。それは男女もしくは隣人があまりの面白さに狂気に駈られる問題を取り合いになって墓地で取っ組み合いの殺人事件になるという話だった。そんな中、静岡で大地震が起き、崩れた墓場の近くから男女のものと見られる白骨死体が発見される。果たして都市伝説「恐怖の問題」は実話なのか?またその頃、詰将棋を勉強していた須堂の元に親しい藍原教授から詰将棋の盗作の話が持ち込まれるのだった。 | ||||
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私は将棋ファンであり、中でも詰将棋に関してはマニア。そのため本書のモチーフはど真ん中のストライクで、とても興味深く読んだのだけれど、公平な目で考えると高評価はし辛い。内容はミステリとファンタジーの境界に投じられた変化球と言う感じで、本書では中途半端な印象しか受けなかった。私はミステリだと思って読んだのだけど、これだけ脈絡不明な伏線を張り巡らせておいて、このオチには納得出来ない。本格ミステリならアンフェアだと思った。逆にファンタジーホラーとして考えれば、本格ミステリ風の構成が邪魔をしている。もっと正面から人間心理の闇を描けば良かったのではなかろうか。 その他残念な点がいくつか。まず天才少年とその姉やら年上女性と言ういわゆる「おねショタ」設定は生理的に受け入れ難かった。女性読者には受けるかも知れないが。もう一つ、「将棋」「詰将棋」についてよく調べて書いたのだろうと思われるが、調べた内容を書いてると読者に感じさせるのはいかがなものか。特に「天野宗歩」にわざわざ振仮名を振って「そうふ」と読ませるのは残念。将棋好きなら「そうほ」と読むのが普通だろう。 | ||||
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『囲碁殺人事件』に続くゲーム三部作の第二弾だが、本格推理ものの骨格をキッチリと備えていた前作の方が、筆者には好ましく思えた。都市伝説的に広まる怪談、土砂崩れによって発見された死体、詰将棋にかんする蘊蓄、それらの合間に挿入された神経症的に謎めいた独白の章…。そうした一見バラバラに見えるいくつかのドラマが、最後に一つに収束してゆくミステリである。 この内容に、本格ものを期待させる『―殺人事件』というタイトルはふさわしくないと思えたし、『将棋―』が不可欠の重要性をもって、事件の核心に関わっているわけでもない。色んなミステリ・テイストを、おもちゃ箱をひっくり返したように広げた煩雑さだけが印象にのこり、それらを収束させる手段に、オリジナリティのある用法や演出がみられなかったことに、物足りなさを覚えずにはいられなかった。 すでに新潮文庫から刊行されている、竹本氏の近作『かくも水深き不在』も、同じようなニューロティック・スリラー的な雰囲気に、バラバラの四つの短編が一つのドラマに連結されるという形式がとられているが、こちらの作品の方が圧倒的に完成度のたかい秀作として高評価できる。また、併録されている書き下ろしの『オセロ殺人事件』は、旧作の『将棋―』よりズッと文章が流暢で読みやすく、タイトルと内容に違和感も覚えずに楽しむことができた。 | ||||
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将棋と都市伝説をメインにしたミステリー。ミステリーですがミステリーらしくないミステリーだなと思いました | ||||
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竹本氏のゲーム3部作の囲碁に続く2作目。 囲碁殺人事件が本格ミステリーテイストであったが、今回はほぼ本格ミステリー色はなく、都市伝説と詰将棋を組み合わせたほぼ怪談調である。 何が起こっているのかよく分からない断片的な怪奇性が充満する前半はなかなか引きつけるが、最後の事件の真相は今から読むと一番これではありきたりでガッカリという落ちである。 異色作ではあるが、この著者の最初の一冊には薦められないだろう。 | ||||
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単行本(CBS・ソニー出版,1981年)→『定本ゲーム殺人事件』(ピンポイント,1992年)→角川文庫(1994年)→本書。 『囲碁殺人事件』、本書、『トランプ殺人事件』の「ゲーム三部作」の第2弾。 将棋とはいうものの、テーマとなっているのは詰将棋。珍しいテーマだが、分かりやすく説明されているし、取っつきにくいということはない。 謎の作り方、ストーリーの展開は非常に上手い。わくわくしながら読み進めてしまう。しかし、結末にはガッカリ。1981年当時には新しかったのかも知れないが…。肩すかしな真相であった。 | ||||
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