トランプ殺人事件
- ゲーム三部作 (3)
- ゲーム三部作シリーズ (3)
- 牧場智久 (10)
- 米澤穂信の100冊 (47)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
トランプ殺人事件の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前から読みたかったのですが、中古でけっこうな値段がついていて、図書館の本もボロボロで手に取るのに躊躇していたら、書店で新装版を見つけて大喜びで買って帰りました。 が、 中盤、トランプのブリッジの説明が延々と続きます。図表も使って、なんと50ページほど…。 トランプゲームが主題のミステリーなのでこれをしっかり理解せねば、と思って頑張ったのですが、まったく理解できず、頭に入らず、それでもせっかく買ったのでもったいないから読んでみすすめたところ、あらまびっくり、理解しなくても全く問題ない爽快なトリックが待ってました。 作者さんの本は『函の中の失楽』しか読んだことがなくて、「ゲーム三部作」は読んだことがなかったので、キャラクターや話の構造に先入観がなかったのもかえってよかったのかもしれません。 書店で手に取って、ルールの部分をみてうーんとなった人もぜひ手に取ってみてください。 この手のミステリ―にありがちな大長編ではなく、分量もほどほどで、出張の行き帰りにも楽しめる一冊だと思います。 (ちなみに、ブリッジの部分は分からなかったら読み飛ばしても問題ないよ、と最後の解説に書いてあるので、ネタバレではない、と判断して書きました) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
繊細な神経の指先で組みあげられた、カードの城のような作品である。虚構と現実、正気と狂気、生と死…、相対する概念の絵模様をきざんだトランプのカードを、緻密なパズルのように組みあげたミステリの城。密室からの人間消失を中心に、暗号、叙述トリック、作中作などの仕掛けをほどこしたトリッキーな間取り。危うい均衡をたもちながら、より高くより複雑に構築されるほど、それは奇跡のような偉容にみえる。 そして、吐息のようなラスト一行で、その全容が崩壊し消失する、静謐なカタストロフィ。一瞬で美女をかき消すマジシャンの手際に瞠目させられると同時に、自己のアンデンティティが喪失してゆくような、うすら寒い虚無の気配も感じとる。何が現実で、何が幻想か。それは、やはりこのカードの城の回廊も、つねに竹本作品に通底する、不確定性の迷宮へと繋がっているから…。 『匣の中の失楽』などのアンチミステリと称される特異な竹本ワールドと、『囲碁殺人事件』などの定石的な本格パズラーの間を、平明な文体でたくみに綱渡りしてみせた快作であり、ゲーム三部作の掉尾を飾るにふさわしい秀作になっていると思う。併録されている書き下ろし短編『麻雀殺人事件』は、ファンタスティックな異界の論理に彩られた掌編。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第一部が、作中の人物によって書かれた”小説”ということになっており、 そこに仕込まれた叙述トリックに、読者が、探偵役となる姉弟ともども翻弄されるという 面白い構造になっている。 用語表に仕掛けられた暗号はなんだか凄いのですが、2つ目に発見するやつは、ちょっと乱暴かな。 アナグラムも込めてるから、無理が生じてしまうのも致し方無いかもですが。 しかし、その解法キーとなる、言葉遊び的な俳句、あれが”小説”に取り入れられてるのが少し納得出来ない。 あれがヒントとして機能すると分かってるって事は、用語表の暗号を知ってる事に他ならないですから。 そもそも、○○殺人事件という題の本ながら、本当は事件など…(略)。 詰まるところ、小難しいことを考えるのが好きな、頭のいい人向けのお話かと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同著者の“匣の中の失楽”をよんでピンと来たのなら間違い無いです。ゲームシリーズはお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
後半各章の章タイトルです。 人差し指で動く/影の暗さに歩調を/対応が最初から/ 門をくぐるとき/一方で密約を/痕跡はなかった/ 技術上の不能/さらに大胆な/もどかしく行を追う/ 足元近くでなく/別れ、そして晩夏/もう一度逆に/遠近のない透視画 今まで読んできたミステリの章タイトルは、 例えば「第1章 招かれざる客 第2章 嵐 第3章 閉ざされた扉 …」的な、 章タイトルを見ることで流れを把握できるようなものでした。 この本は「?????」です。 そして読み終わったあと、別の理由でこのタイトルを眺めたくなるような そんなミステリでした。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 11件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|