狂い壁 狂い窓
- 樹影荘 (1)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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著者〈狂気三部作〉の三作目(前二冊は未読)。あらすじを読んで無かったので、ホラーなのかミステリーなのか終盤まで全然分かりませんでした。いずれにしても、不気味な描写と狂気に飲み込まれた登場人物達が気持ち悪くって仕方が無かった。それから、誰が話をしているのか分かり辛い、そもそも読めない漢字がめちゃくちゃ多い。読者に親切とは思えない作品だったが、作家性がグイグイ主張されてる所が才能なのでしょうね。そこまでグロく無かったので耐えられたかな?、意外と面白く先が気になって一気に読み終えた。雰囲気を読む作品、凄く濃い。 | ||||
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大学でミステリに目覚めた私が各種ガイドブックを読み漁って、手当たり次第にその道の作家の作品に手を出していたのは既に別の感想でも述べたが、その中の1人に竹本健治氏がいた。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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読んでいて、納得できる部分があまりなく、時代もよく理解できず、最後でそうだったと思うけど、「堪能した」とは言えない。もう少しわかりやすいとよかったと思いました。 | ||||
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代表作「匣の中の失楽」は読んだ。 互いに入れ子構造の二つのストーリーが進行する大作で、面白かったがとても疲れる作品だった。 本書は二冊目だ。もと病院だったアパートで、気味の悪い事件が連続する。ついに自殺者が出た。本当に自殺なのか。 恐怖を盛り上げる描写は迫力があるが、今となってはあまり怖くないな。 複雑な事件の真相は説得力があって、充実した読み応えだった。 ラストシーンは意味不明だ。不快で評価が下がった。作者の趣味なのかもしれないが、こんな演出は不要でしょう。 | ||||
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初めて読む作家さんでした。 結論から言うと、他の作品も読んでみたいと思えるものではありませんでした。 文章は滑らかで、読み易いと言えば読みやすいです。 ただ、言い回しが極端に哲学的というか「お姉さんはちゃんと絡み合ってるよ」とか「地面の下は空洞なのだ」みたいな、言いたいことは何となくわかるのですが、「ん~・・・?」となってしまう表現がそこかしこにばら撒かれていました。 加えて視点がコロコロと変わるので、混乱しながらストーリーは進み…。 登場人物も多いので余計に。 ホラー要素は無いと思います。 あらすじを読んだ段階では、少しホラー要素のあるミステリーかもと期待していたのですが。 好きな人は好きなのかもしれませんが、私には合いませんでした。 | ||||
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復刻シリーズの第一弾としてリリースされた一編。初版は1983年ということで講談社ノベルスのかなり初期のころの作品である。当時のサラリーマン向け企業サスペンス全盛のラインナップが揃う中では異色の正統派怪奇ミステリーであり、今読んでみても、もともと時代背景を古く設定していることもあり、違和感なく楽しめる。前半の怪奇ムードと後半の論理的推理解決にいたるまで独特の古典的怪奇ムードが漂っている。 講談社ノベルス初期の傑作として今復活したのは意義のあることである。 | ||||
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著者初期の傑作である。 まさかこれが「ゲーム三部作」と関連するとは、前半部分を読んでいたときには思いもしなかった。 ホラーテイストの本作は、もちろん本格ミステリであるが、そこは著者のこと、ただですむわけがない。 しかし、このホラーテイストのなんとヴィジュアルなことか。 とにかく、元病院が主舞台というのが、実にそれらしくて良い。 雰囲気難点である。 マネキンには「悪魔くん」かい、と突っ込みを入れたくなったが、虫には背筋がぞくぞくとなった。 こういうのを書かせると、著者は実にうまい。 「ウロボロス」みたいなのに浮気せず、もっとこういう作品を書いて欲しいものだ。 最近では三津田や飛鳥部なとホラーミステリの第一人者だが、著者は間違いなく、両者よりずっとレベルの高いホラーミステリが書けるであろう。 「ウロボロス」や「クー」のシリーズしか知らないひとは、ぜひ本書を一読して欲しい。 そして、「ゲーム三部作」その他の「牧場智久シリーズ」の愛読者は必読である。 著者に対する認識が、一変することうけあいである。 日本には、本作のようなホラーであり本格ミステリでもある、という作品が少ない。 海外だと、スレイドとかいるんだけどね。 本作は、ホラーとミステリが奇跡的にマッチングした、稀有な傑作である。 あまり注目されないが、ミステリの歴史の中で、もっと評価されて良い作品だ。 | ||||
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