ウロボロスの純正音律
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ウロボロスの純正音律の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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豪華絢爛たるミステリ業界人の眼前で起こる古典ミステリの見立て連続殺人!名作「黒死館」のオマージュもさることながら、一人一人のキャラの濃さに瞠目させられた作品(笑) | ||||
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最後まで読めませんでした。 これはミステリファンに向けて書かれているのでしょうが、知らない作家の名前がどんどん出て来て知らない読者は置き去りにされます。 そういう間口を最初から狭める本の作り方は感心しません。 | ||||
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あの謎解きはどうなんだろうと(笑 流石にあれに気がつかないとはないでしょうね。ドッキリでも芸人は皆気がついてますし まぁ京極夏彦など、有名な作家や著名人が好きなら一読の価値はあるかと。 | ||||
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作者は現在隆盛を極める変則ミステリの祖と言ってよいだろう。思春期に『匣の中の失楽』の影響を受けたミステリファン(現ミステリ作家も含む)は数知れない(かくいう私もそのひとりである)。『匣の中の失楽』は、反ミステリの金字塔である先行作・中井英夫『虚無への供物』へのオマージュであるが、後者は道徳的・人間論的な形で(いわば神学的に)ミステリの不可能性を開示したのに対して、前者は語りの構造を通してその不可能性を示した。穿っていえば、『匣の中の失楽』はゲーデルの不完全性定理のような衝撃をミステリ界に引き起こしたのである。 アナロジカルに見て面白いのは、(一部で誤解されているように)ゲーデルの定理によって通常の数学が崩壊したわけではなくむしろ発展したように、ミステリは『匣―』式の変則ミステリを含みこむことで、以前の時代に比して驚くほど多様になっていったということだ。例えば綾辻行人はごりごりの正統派に見えるが、かつての古典をモデル(イデア)として立てたミステリ観から書かれてはいない。あくまで平行線公理の否定も成り立つことを認めた上での平行線公理の使用である。今では「正統ミステリ」とは、いつでも変更可能で廃棄可能な、一定の「公理」を採用したミステリの意にほかならない。 竹本健治は『匣の中の失楽』の神話性を自ら破壊するかのごとく、その構築的脱ミステリ性自体をパロディ化して、現実のミステリ作家やミステリ関係者を多数登場させた、現実と虚構の決定不可能性を試行する『ウロボロスの偽書』を上梓した。当初は賛否両論あったかと思うが、続編『ウロボロスの基礎論』あたりでは、その作法はおおむね好意的に受け入れられ、さらなる続編の期待が高まっていった。そのウロボロスシリーズの三作目にして最終作として満を持して出版されたのが、この『ウロボロスの純正音律』である。 前作では二つの系、前々作では三つの系と、複数の系が絡み合ってストーリーが進行した(つまり多重世界的であった)のに対して、今作はストーリーが一本化している。それに呼応するかのように、シリーズ中もっとも正統ミステリ感が濃い。定番の薀蓄も残っている(純正律についてのそれには感心した)が、はっきりストーリーの伏線になっている。そもそも謎の洋館の中で生じる「見立て」連続殺人という時点で、ばりばりの正統派である(もちろん上記の通り、今日のミステリファンはそれを文字通り取るわけではない)。探偵役もいつもの綾辻行人に、作品中の京極堂さながらの京極夏彦、意外な伏兵北村薫と揃っている。 竹本健治のストーリーテーラーぶりが遺憾なく発揮されており、ミステリファンはもちろんそうでないひとにも、躊躇なくお勧めできる、娯楽小説になっている。 | ||||
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たいへんおもしろく読ませていただきました。特に解決は爆笑して しまいました。これってパロディですか? って私の読みは間違って るでしょうか。 それはともかく、このラストに向かってここまで大量の知識をよど みなく書き込めるなんて、やはり竹本健治さんはプロ中のプロだと思 いました。 | ||||
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今までのウロボロスシリーズの中では最も正統な本格推理になっている。不可能興味、論理的な推理合戦、豊富な薀蓄等、ミステリーの醍醐味が盛りだくさんである。しかしラストの謎解きがなあ・・・。ちょっと無理があるよなあ。それでも久々に竹本健治らしいミステリーを楽しませてもらいました。 | ||||
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