■スポンサードリンク


将棋殺人事件



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

将棋殺人事件の評価: 1.50/10点 レビュー 2件。 Fランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点1.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

将棋に詳しくない人はもちろん、詳しい人でも楽しめない作品

タイトルのとおり将棋が題材のミステリです。正確には”詰め”将棋です。

前作の『囲碁殺人事件』は正直ミステリとしても単純にストーリー部分だけ見ても大して出来がいいとも面白いとも思えませんでしたが、それでも”囲碁”という変わった題材を使った独創性は評価できる作品でした。
それに対してこちらは、元々”将棋”を題材にしたミステリは他にも多数存在し、そこまで独創的でないことに加え、前作と違い将棋を絡めた必然性からしてよくわかりませんでした。
将棋よりも二体の遺体が埋められた都市伝説の追求の方が謎のメインに添えられており、テーマがブレブレに感じましたし、それに加えそもそもなぜ主人公たちが必死に都市伝説の謎を追うのかが理解できず、全くストーリーに入り込めませんでした。
また、相変わらず主人公の天才だけれど無邪気な可愛い少年という記号的なキャラ付けが不自然で、前作以上にハナにつきました。
真相も納得いかないもので、正直読むだけ時間の無駄だったと感じた作品です。それほど長くなかったのだけが救いです。

将棋のうんちく部分だけは将棋好きなので少しだけ面白かったですが、それは将棋自体の魅力であり、別にこの作品や作者の魅力というわけではないですね。


マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)

付き合いきれないわ

大脳生理学者須堂の研究室に助手、牧場典子より「恐怖の問題」という巷で話題になっている都市伝説が持ち込まれる。それは男女もしくは隣人があまりの面白さに狂気に駈られる問題を取り合いになって墓地で取っ組み合いの殺人事件になるという話だった。そんな中、静岡で大地震が起き、崩れた墓場の近くから男女のものと見られる白骨死体が発見される。果たして都市伝説「恐怖の問題」は実話なのか?またその頃、詰将棋を勉強していた須堂の元に親しい藍原教授から詰将棋の盗作の話が持ち込まれるのだった。

竹本健治氏の独特の云い回しにははっきりいって疲れた。雰囲気重視の作家なだけに使用する単語にこだわりが強いのも解るが、独り善がりが過ぎる。この手の幻想小説風味が当方に合わないのも一因だが、読み取りにくい上に、モジュラー型の本格推理小説の形式であるから、なおさら理解しにくい。多分二度目に読むと各章が何を指しているのか解るだろうが、あいにくこちらはそんなに暇じゃない。

真相は大脳生理学者の須堂が解き明かすに相応しいテーマであり、発表された当時'81年の作品としては極めて斬新であった事だろう。しかしただその1点のみ評価が出来るだけで、それ以外は付き合いきれないなぁ。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

Tetchy
WHOKS60S

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!