マーチ博士の四人の息子



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

5.00pt (10max) / 1件

4.80pt (10max) / 5件

Amazon平均点

3.50pt ( 5max) / 14件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []D
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1997年01月
分類

長編小説

閲覧回数2,720回
お気に入りにされた回数1
読書済みに登録された回数8

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)

1997年01月31日 マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)

医者のマーチ博士の広壮な館に住み込むメイドのジニーは、ある日大変な日記を発見した。書き手は生まれながらの殺人狂で、幼い頃から快楽のための殺人を繰り返してきたと告白していた。そして自分はマーチ博士の4人の息子―クラーク、ジャック、マーク、スターク―の中の一人であり、殺人の衝動は強まるばかりであると。『悪童日記』のアゴタ・クリストフが絶賛したフランスの新星オベールのトリッキーなデビュー作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

マーチ博士の四人の息子の総合評価:6.87/10点レビュー 15件。Dランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

マーチ博士の四人の息子の感想

ミステリ作家には、振り返ってみれば第一作が最高作だったというパターンが多い。処女作だけに充分な執筆時間が与えられていることも関係していると思いますが、ミステリの分野になにか変化を与えようとしている書き手であれば野心的で勢いのある作品になってくることも理由のひとつだと思います。
ブリジット・オベールのこの処女作もそれまでのミステリにはないユニークなアイディアが詰まった作品です。
マーチという医師の家に住み込みで働いている家政婦ジニーが偶然日記を見つけ、それに予告されたとおりの事件が隣家で起こってしまう。しかも、書いた人間は以前から何人もの女性を殺害していたらしい。日記の持ち主は、同居する四人の息子のうちの誰かだろう。
<殺人者の日記>と<ジニー(主人公)の日記>二つの視点のやりとりで展開するのが本書の大きな特徴です。最初は、ジニーが日記を盗み読んでいる感じなんですが、徐々に犯人もそれに気付きはじめ彼女を脅迫するような記述が目立つようになっていく。しかし、盗みの逃亡犯であるジニーも簡単には引き下がらず警察とも関わりたくないので、武装して身を守り、犯人をいぶりだそうとします。ところが、彼女が仕掛けた罠はことごとく見抜かれて失敗。なおも家じゅうを音もなく動き回り、いつの間にか書き加えた日記で殺人を予告しては実行する犯人。やがて、ジニーもその実在を疑いはじめるようになります。
後半になると、ジニーに殺人容疑がかけられる展開となり、作者としてはここでサスペンスはピークに達する手はずだったのだろうと思いますが、前に言ったとおり全て日記の文章を通して読者に伝わることなので、あまり緊急性を感じないし不自然な印象すらあるのが惜しいところです。
解決篇となるエピローグで一連の事件の真相が明らかになり、それまで拭いきれなかった違和感がここで解消されます。この結末で『してやられた』と感じるか『そりゃないだろう』と感じるかで評価は分かれると思いますが、本格ミステリの愛好家ならば、ほとんどは後者になるのではないでしょうか。違和感の正体が“あれ”なんですから……。
決して退屈な話ではないんですけど、やはりミステリを謳う以上は解決ありき、ということで厳しめの評価です。

samil1890
7F502VMK
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.14:
(5pt)

読んでみた。

面白かったです。
マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)Amazon書評・レビュー:マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)より
4151708014
No.13:
(1pt)

飽きて飽きてたまらない。

話の大前提の日記のやり取りそのものにも無理がある。また延々と続く下らなさ。途中で飛ばして結末だけ見たくなる。結末は誰でも予想するものであった。時間の無駄。
マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)Amazon書評・レビュー:マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)より
4151708014
No.12:
(3pt)

最期の最期まで真相が分からなかったが、エピローグで驚愕した

医師の息子である殺人者の男と、メイドのジニーの日記のやりとりで続く殺人の記録。

殺人者とジニーのやりとりが少しくどく感じる場面もあったが、最後まで楽しめた。

最期の最期まで真相が分からなかったのだが、エピローグを読んで驚愕した。

読み返してみると物語のところどころに、ちょっとした不自然な点があったが、読んでいるときには全く気がつかなかったので見事に騙された。

殺人者にとっても、ジニーにとっても悲しい真実が隠されていた。
マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)Amazon書評・レビュー:マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)より
4151708014
No.11:
(4pt)

グイグイと引っ張られる。面白かった。

あまり期待してませんでしたが、予想外に面白かった。
最初からグイグイと引っ張られる。
終わり方も嫌いじゃない。

が、オチは、まぁ現実問題としてちょっと無理が有るよねって感じです。
マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)Amazon書評・レビュー:マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)より
4151708014
No.10:
(5pt)

犯人が確定してからの薄気味悪さが俊逸

4人の息子の内の1人が犯人。表紙にもヒントが隠されている。トリッキーな言葉遊びの話だと認識して読み始めて、犯人が確定した時に、もう1度読み返して、トリッキー過ぎるとの思いと、騙される事の快感がありました。特に犯人が確定してからラストページまでの薄気味悪さが俊逸でした。
マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)Amazon書評・レビュー:マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)より
4151708014



その他、Amazon書評・レビューが 14件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク