日本シリーズ殺人事件
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『このミステリーがひどい!』の中で著者の小谷野敦さんが西村作品を傑作だと褒めていたので『天使の傷痕』『終着駅殺人事件』と本書を読んでみました。不思議なのが、どの作品も簡単に人を殺しえしまうところです。ただ目撃されたということだけでなんの罪もない人を殺します。本書でも人がたくさん死にますがイマイチその動機が分かりません。また、犯人が被害者のことを殺されても仕方のない卑劣な人間だと非難するのですが、同じ穴の狢です。また最後まで読んでも「なぜ電車の中で人を殺さなければならばならないのか」「なぜ〇〇を用意して死体を〇〇しなければならなかったのか〔ネタバレになるので詳しく書けませんが)」「なぜ雑誌記者に対するややこしい工作が必要だったのか」等がよくわかりません。なんだか犯人が色々とやり過ぎて墓穴を掘ったようにしか見えません。最後は雑誌に〇〇まで出して被害者を糾弾し(なにやってんだか。あなたにその資格はないですよ)、そして十津川警部に都合よく&くどくどと自白します。 これは余計なことかもしれませんが、十津川警部みたいな上司がいたら少し嫌だなと思いました。九州での犯人の足取りを部下に調べさせたあと、部下からの報告を聞いた時の会話。「〇日と〇日には、間違いなく宿泊しています」「やっぱりな」「わかっておられたのですか?」「泊まっているだろうと思っていたよ」「それなら、なぜ、私を九州に寄越したのですか」……。そして、犯人が次に宿泊した旅館については調べなくてもいいと断言します。わざわざ九州まで来て宿帳まで調べた部下がかわいそうです。せめて「分かっていたなら最初から言えよ」と言いたくなります。そして十津川が「これは勘だが……」「……な気がするんだ」と言うことは大抵当たっていて、部下が言うことは大抵がはずれます。すぐに否定されることもあるし。自分が部下だったらこんな上司は嫌だなと思います。 | ||||
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野球賭博など、本当にありそうと思わせる。 話しの展開と日本シリーズの進行がクロスしてめちゃくちゃ盛り上がる。 面白い。思ったよりバイオレンスアクションなのは時代を感じる。 | ||||
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普段から十津川警部は単なる聞き込みの際に「嘘を言うと偽証罪に問われますよ」と平気で嘘を言ったりする。(国会や裁判の際に宣誓証言した際以外は偽証罪に問われないのに。) 今回は、違法侵入して盗聴器を仕掛けたり、十津川が怪しいと思っている人間を監禁したり暴行したりもする。 今回は特に十津川に嫌悪感を憶えた。 | ||||
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職業としての作家という点からいうと、この人はこのレベルの作品を量産するんだから天才といってもいい。しかしこれについて言うと「天使の傷痕」などからは落ちる。共犯者が多すぎるし、寝台特急でやる必然性も分からない。はじめにトリックありき、みたいな小説。 | ||||
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1978年当時、カッパ・ブックスからリリースされた本書をリアルタイムで読んでいますが、内容をほぼ忘れかけていました(笑)。「寝台特急(ブルートレイン)殺人事件」(西村京太郎 光文社文庫)を一気に再読しました。 西村京太郎先生への追悼のための読書であり、昭和の<トラベル・ミステリ>への郷愁から読むことになりました。 作者については、乱歩賞を受賞した「天使の傷痕」から「名探偵」シリーズを経て、1970年代の終わり頃までは読み続けましたが、その後五社体制時のプログラム・ピクチャーのように量産される作品を追うことができなくなり、次第に読むことがなくなりました。 寝台特急(ブルートレイン)から消えた美しい女。「はやぶさ」に乗車したはずの新聞記者が、何故か「富士」で目覚め、その美しい女が多摩川で溺死体となって発見されます。そして、浮上する五億円詐取事件。犯人は早々に姿を現し、松本清張風「アリバイ崩し」がメイン・プロットになるのかと思えば、より大きな(今読んでもかなり破天荒な(笑))仕掛けが用意されています。しかしながら、そのロジックは整然としており、伏線はほぼ回収されています。「アリバイ崩し」+かの有名なパズラーの換骨奪胎と言っていいのでしょう。冷静に読み込んでいくといくつもの違和感を覚えましたが(笑)、その読書の楽しさを損なうものではありませんでした。令和の時代に入っても尚、再読に耐える正真正銘のページ・ターナーだと思います。 1977年から78年、私は屋久島、種子島にフェリーで渡るべく西鹿児島までブルートレイン「はやぶさ」に数回乗車しました。かつては、その機会にまるまる一冊ミステリが読める贅沢な時間がありました。そのことが、単純に懐かしい。 西村京太郎先生のご冥福をお祈りいたします。 | ||||
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