失踪



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

0.00pt (10max) / 0件

Amazon平均点

4.75pt ( 5max) / 4件

楽天平均点

5.00pt ( 5max) / 3件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []-
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1998年03月
分類

長編小説

閲覧回数2,604回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数2

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

失踪 (中公文庫)

2007年04月01日 失踪 (中公文庫)

新宿西口の高層ビルに事務所を構える私立探偵・左文字進。ある日、友人の矢部警部が拳銃で撃たれ入院した。矢部と別居中の妻・美加は失踪し、部屋には女性の絞殺体が。さらに矢部も病院から姿を消し、二人目の殺人が。左文字は一年前に美加が旅行した山形県天童温泉でも失踪事件があったことを知る…。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

失踪の総合評価:9.50/10点レビュー 4件。-ランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(5pt)

これは読まなきゃ勿体ない

1998年、角川文庫より刊行の西村氏の短編7話を収録したもの。
西村氏の作風が初期の頃から多彩であったのは周知のことであるが、
この短篇集もヴァラエティに富んだ内容となっている。
タイトル作「失踪計画」は、職場の金庫の金を横領し、その罪を同僚の男にかぶせてしまおうという、
大胆な計画を練る主人公の視点から描かれる。
いわゆる、倒叙推理ものと言える。
角川文庫の裏表紙の紹介文には、「本格倒叙推理」と書かれているのだが、これは言葉が矛盾している。
犯人探しに重きが置かれる「本格推理」と、犯人の側からいかに犯罪が暴かれるかを描く「倒叙推理」はそもそも真逆に位置しているわけで、
「本格倒叙推理」などというジャンルは存在しないはずだ。
それはさておき、犯人の見落としがどこにあったのかはこの作品の焦点であるが、
偶然の要素もありつつなかなかに考え抜かれている。
②「くたばれ草加次郎」は、1962年頃に実在した爆弾魔を利用した金庫破りを描く、これも倒叙推理。
オチがブラックで、面白い。
③「裏切りの果て」は、出世を望むあまりに同僚を罠にかけるという、裏切り行為に走る主人公の顛末を描くサスペンス。
主人公の設定が「失踪計画」とかなり似通っているので既視感を感じてしまい、
オチはやっぱそうなるかという印象もある。
④「うらなり出世譚」は、戦前から戦後を舞台に生まれつき病弱で気弱に育った主人公=多賀根晋吉が、
不運に見える出来事を流れに身を任せることで幸運に変えていくというサクセス・ストーリー。
解説の山前譲氏が「西村作品のなかでもとくに異色作」と断じているが、
西村氏の変幻自在な作風と豊かな才能の一端を表す一編と言えよう。
昔話「わらしべ長者」などに通じる爽快感がある。
⑤「夜にうごめく」は、恐らく乱歩の長編『闇に蠢く』からタイトルを拝借したものだろう。
終戦直後、国有地に勝手に建てられたバラックの集まり、通称「どぶ鼠横丁」に主人公=青木が足を踏み入れる。
そこで青木が目にしたのは、奇妙でいて怖ろしい住人たちの生態であった。
これはサスペンスというよりも、ホラー=恐怖譚に近しいものがある。
もし、角川ホラー文庫やホラー・アンソロジーに西村京太郎を取り上げるならば、間違いなく収録されるであろう作品。
⑥「第六太平丸の殺人」は、漁船の中に殺人犯が紛れ込んでしまい、案の定殺人が起きてしまうという、
いわゆるクローズド・サークルものと言っていい。
読者への挑戦こそ挿入されていないが、王道の犯人当てミステリーとなっている。
論理的に犯人を推理できるかどうかは、読者の推理力あるいは読書歴が試されるものだろう。
⑦「死刑囚」は、刑事弁護士・田中の妻の不貞への疑惑と死刑囚・荒井の妻の貞淑ぶりが最初は対比的に描かれる。
田中がどこまで計算をしたのかは明らかにされないまま、望み通りの結末を得ることになるのだが、
後味は非常に悪い。
男女の愛とはもろくはかないもので、常に確認する必要があるのだという教訓を秘めている。

作品の紹介は以上となる。
昭和40年(1965)頃の作品が多く、十津川警部が登場する前の西村氏を知る絶好の短篇集。
失踪計画 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:失踪計画 (角川文庫)より
4041527538
No.3:
(4pt)

十津川とは違った雰囲気で

十津川シリーズもよいですが、お国の一部。私立探偵だと、やれること、制約が十津川さんと違って違ったアプローチによる事件の解決が楽しめる。

芝生に寝っころがってbalmy breezeに吹かれながら読むのによさそうな軽さの内容。
失踪 (文芸ポストNOVELS)Amazon書評・レビュー:失踪 (文芸ポストNOVELS)より
4093796521
No.2:
(5pt)

シャーロックホームズか,ポアロでも読んでいるかのようだった

短編7話

標題(収蔵単行本名)
失踪計画(誘拐の季節)
くたばれ草加次郎(夜の狙撃)
裏切りの果て(三年目の真実)
うらなり出世譚(夜の狙撃)
夜にうごめく
第六太平丸の殺人
死刑囚(危険な遊び)

「夜にうごめく」は,都市開発の狭間での事件。
「第六太平丸の殺人」は,遠洋漁業の船での話し。シャーロックホームズか,ポアロでも読んでいるかのようだった。最後の回答部分が面白い。

「くたばれ草加次郎」は黒笑(black joke)かも。
失踪計画 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:失踪計画 (角川文庫)より
4041527538
No.1:
(5pt)

殺人事件と整形手術とがからみあう。

私立探偵の左文字進が主人公の物語。

左文字の友人の矢部警部が撃たれた。
入院している矢部から,内密に調査を依頼される。

矢部の妻の美加が関係しているかもという。

左文字の妻の史子とともに調査を始める。

殺人事件と整形手術とがからみあう。

左文字ならではの展開。
失踪 (文芸ポストNOVELS)Amazon書評・レビュー:失踪 (文芸ポストNOVELS)より
4093796521



その他、Amazon書評・レビューが 4件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク