ハイビスカス殺人事件
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
ハイビスカス殺人事件の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西村氏の初期の作品で、それまでの社会派サスペンス路線とアリバイ崩し路線へと転換していく過渡期に発表された作品。 アイヌのハーフの主人公が沖縄を巡る当時の状況と東京でのアリバイ崩しトリック殺人に巻き込まれていく作品。 アリバイ崩しトリックとしては後の大掛かりなトリックの作品群と比べるとかなりシンプルであり、全体的な印象も地味である。 沖縄問題を絡めた社会派な感触はなかなか良いが、初期の西村作品としてはまあ標準的な出来である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今作のテーマは民族。主人公はアイヌの血を引く。舞台は沖縄。ここは日本であるが、自分たちのことをウチナンチュー(沖縄人) と呼ぶ。日本のみならず、世界的に見て、民族問題は根が深い。慣習、考え方、生活様式。それらの違いから争いに発展することも少なくない。 殺人が起き、それを解決するサスペンスの王道を行くが、西村氏の初期作品に多い社会派であることは確か。 本作と並んで「殺人者はオーロラを見た」もおススメ。こちらはアイヌについてかなり深く書いている。 主人公も同じく、若杉。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アイヌと沖縄にまつわる社会派小説。 殺人現場にあったハイビスカスが暗号となり、 なぞときが続く。 アイヌの人の体格と似た体格の人が南西諸島にもいるらしい。 第二次世界大戦における沖縄決戦と、 復帰前の占領時代の話が からみあいながら問題を浮き彫りにしていく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小学校のころ、西村京太郎は手軽で楽しいミステリだった。しかし、中学にあがったころにはもう読まなくなったと思う。十津川と亀井が出てくる鉄道ミステリシリーズはなんとなくダルく、いってしまえば卒業したのだ。しかし、最近彼の最初期の作品である『四つの終止符』や『天使の傷痕』を読み、おどろいた。ちゃんとアリバイトリックになっているし、後のシリーズものみたいな「ありえねぇ!」っていう偶然はないからだ。この『ハイビスカス殺人事件』は彼の作品では異色だろう。探偵役は30代の大学助教授でアイヌ系の青年だ。ここでも若干偶然性が顔をのぞかせているのだが、それでも謎解きは一応あるし、社会的なテーマを好んで書いていた時期があったんだなぁと見直した次第。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 4件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|