姉弟として育てられた朱音の突然の訃報を、氷山ハンター石沢恒星はカナダ沖の氷山採取船で聞く。

牧丘南欧子、三十四歳。つまらない仕事。

精神医学研究所に勤める千葉敦子はノーベル賞級の研究者/サイコセラピスト。だが、彼女にはもうひとつの秘密の顔があった。

ロシアマフィアから美女を守り抜け。お人よしで、生真面目で、お節介。

山形の寒村に中国旧満州地方から嫁いだ女・青鈴が二億円を持って消えた。

高名な考古学教授の妻と二番弟子が相次いで殺された。それぞれ現場の壁には異なったペトログリフが刻まれていた。

人間の願いごとを叶え、その見返りに魂を手に入れる悪魔たち。

惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。

生徒数8000人超の巨大学園を支配する生徒会に、見習いとして入った僕。

ロンドン、ノース・グリニッジの廃材置場で発見された五体もの娼婦たちの腐乱死体。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 臨海荘の大ホールでは、大勢の男女が集うパーティが催されていた。

酒を飲まない雑貨店経営の女性がパートナーとの喧嘩直後、飲酒運転で道路脇の木に突っ込み即死した。

おっとりしたお嬢様の麗子と、不良な暴走族のたまり場“暗黒通り”のボスとして君臨する双子の妹・美知。

絶海の孤島・青國島。小笠原諸島のさらにその先、のどかな南の島に、ひとりの男がやってきた。

坂の町、麻布。大黒坂を上って、一本松のところで出合う坂に暗闇坂がある。

神楽坂で「七福神めぐり」を模した娯楽が流行るなか、太巻き寿司屋“寿老人”のあるじが石像に頭をつぶされて亡くなった。

半分に千切られたトランプ、血染めの五芒星、握られた釣り餌、口の中の割れた茶碗、鼻の穴に突っ込まれた指……凶悪事件現場に遺されたあまりに不可解なダイイング・メッセージ。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 鮮血が飛び散る部屋の中で、血溜りに鼻を押しひしゃげて突っ伏す寝巻姿の女。

新商品センベイの草の根宣伝のため、東京下町でのボランティア活動に精を出す坂田には、ひそかな楽しみがあった。

新婚旅行から戻るなり、 水元憲明と妻・月(ルナ)は離婚を決めた。 まったくそりが合わないことに気づいたから。

『方丈記』は、鴨長明が将軍・実朝にあてた密書だった!?―横浜郊南大の宇賀神助教授は、『方丈記』の謎について触れた一通の手紙を残して失踪する。

「赤の監視」「紺の反逆」「緑の幻想」「青の断章」「黄の誘惑」「紫の情熱」「白の苦悩」……色の数だけ、トリックがある。

＜講談社百周年記念書き下ろし100冊＞ 闇の天才ビジネスマンVS.美人過ぎる刑事 成功するのは、恋か、捜査か？ 島田雅彦最新小説 ある日、ホームレスが大金を拾う。

【殺人を見に来ないか？】物騒な言葉の殺人予告!?　新婚の夫婦が初夜を過すと、翌朝にはどちらかが死んでいるという伝説がある花嫁の旧家。

名門女子学園に赴任した若い女教師はいきなり夜の池で美少女を救うことになる。

天下統一を目前にした織田信長にとって、最大にして最後の敵は一向宗の総本山石山本願寺であった。

入江、北本、本郷の警視庁人事一課監察係の3人は、仕手集団が絡んだ株のインサイダー取引疑惑を調べていた。

夜ごとバーに集まるヤクドシトリオこと私立探偵の工藤とライターの山内、マスターの島。

This is伝奇！　田中啓文が世に問う伝奇小説。

とある理由から警察を退職し、探偵業で糊口をしのぐ日々を送っていた元刑事・徳永のもとに、かつての上司で今や警視監の井口から、失踪した愛娘の捜索依頼が舞い込む。

「この推理小説中に伏在する真犯人は、きみなんです」。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 人気随一の若手歌舞伎俳優が失踪、17年後の追善興行で、またしても殺人事件が……。

小説であり、小説ではない。ミステリであり、ＳＦであり、ＳＳであり、詩作であり、そのどれでもない。

安藤亜衣里、木村京美、市川郁子。

大西洋北東部。

平成22年4月、公訴時効廃止。

山手線の電車内だけに現れる名探偵――山手線探偵。

時代も場所もバラバラな世界を「箱庭」に見立てて、短編の妙手である直木賞作家が紡いだ、笑いあり、涙ありの少し不思議な連作小説集。

「今から三時間後にあなたたちは全員死にます。

草食系でディズニーオタクの新米SE神谷翔。

世界的な水不足と地方自治体の財政破綻がもたらした未曾有の水飢饉。

戦国の気運高まる室町末期、自らの力だけを頼りに各地を転戦する傭兵集団がいた。その名は「蛇衆」。

高級住宅街緑ヶ丘町一帯に、突然、悪意に満ちた奇怪な密告状が舞い込み始めた。差出人は黄金の矢と名乗る謎の人物。

専業主婦を夢見る妻、聡乃。甲斐性はないが優しい夫、融也。

東京下町にある貸しスタジオなど、複数の物件を伯母の遺産として相続した武原耕太。

「いつの時代にも地上には36人の義人がいて、人間を見守っている。

KGBの命を受けて破壊活動を繰り返すテロリスト、フランク・バリイ。

何者かの罠に落ち、無実の罪で服役していた元最高裁判事のアデアは、釈放の日に獄中で命を狙われた。

陽光と退廃が交錯する南カリフォルニア、ロスアンジェルス。

砂漠で生まれ育ったチビのアイクは、陽光あふれるカリフォルニアにひとりやってきた。

セレンディピティ・ダールクィスト。通称セーラ。

アムトラックの車両清掃員として、シラけた日々を操車場で送るハリー・マクスウェルは、沈滞を吹きとばす一世一代の大博奕を思いついた。

暗い過去を引きずって南部からニューヨークに逃げてきた38歳のセーラ。

女子大生の夕紀は、ある日突然頭の中に響く声を聞いた。それはひとりの女の子の家庭教師をしろという命令。

島中瞳は活発で勇敢な女子高生。T学園のオーケストラでヴァイオリンを担当している。

密室状態の家で両親と兄が殺され、小学生だった彼女だけが生き残ったその事件は「僕」が12歳の時に起きた。

パリの三つ星レストランで、至極のディナーを堪能した自動車メーカーの社長が遺体となって発見された。

父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」、母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」、姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」、熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。

六本木のコンプレックスビルで開催される国際映画祭。

「お喋りはおしまい。犯人はあなたよ！」捜査一課の美人刑事・竜めぐみは独断専行型で、まことに型破り。

産業スパイが射たれ、狙撃犯はその場で逮捕された。五十嵐丈吉、59歳。

豪奢な一軒家で、執拗に切りつけられた惨殺体が見つかった。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 金田一耕助の行く所、必ず事件あり。

ずぶの素人を北アルプスの峻峰に登らせる―。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 白昼の隅田川に漂う一艘の貸しボート。

「私がリエを殺しました」。連行された僕を含めて、7人の男女全員が同じ供述をした。

成り行きで家出少女と同居を始めた女子大生ナナミは、友人の死に責任を感じつつ生きる元ヤンのクニコと、おざなりなメールのやり取りを続けていた。

乗り過ごした常磐線の車内で、ふと手にしてしまった詞集。

新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡と共に、その背後関係を探っていた。

入社して六年のサラリーマン、山本甲介。出世の見込みもなく、雑用を押しつけられる鬱々とした日々。

ファッション・モデルの滝田加代子の死体を詰めた木箱がアトリエに届けられたのが惨劇の第一ページであった。奇々怪々。

父レルヌ大公が自殺し、一人娘のコラは悲しみに沈んでいた。そんな彼女への遺書の中で大公は、こう記していた。

保育士の陽子は、旅人と灯衣親子の世話を焼くため、相変わらず『探し物探偵事務所』に通う日々を送っている。

米空軍のステルス爆撃機が北アルプスに墜落!その搭載物をめぐって男たちの死闘が始まった。

「楽園の話を、聞いてくれないか」そう言いかけて、父さんは逝ってしまった。

若くして引退し、その後は一度も姿を見せず山形県に隠棲していた往年の名女優、美里織絵が死去。

フリーライターのなっちゃんは、編集者の依頼にいつでも応えられるよう、多くのアイディアをパソコン保存していた。

むっちりと脂肪ののった弾力をもつ股のしなやかな肉付きのゆたかさ!その女の左股の内側きわどいところすれすれにトランプのカード1枚、スペードのクイーンが彫られていた!そのヴェールで顔を隠した奇妙な女客に、俗に“彫亀”と呼ばれている彫師の坂口亀三郎は半ば拉致同然

犬たちとともに山を駆けめぐり、イノシシを狩るロッタこと六田賢司。

超有名進学校「灘校」に八番で入学。

那須舞は明るくしっかり者の十四歳。英語読みすると名前がMai Nasu=マイナスとなるのが密かな悩みだ。

相次ぐ原発事故により、人の住めない星となった地球。世界中の人々は絶望し、狂い、わずか4年間で20億人が死亡した。

花々が咲き乱れる廃園となった遊園地。そこには、謎めいた青年が守る秘密の動物霊園があるという。

若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者。

閑静な高級住宅街に佇む堂島邸には、主人である新之助の誕生祝いのため、家族や友人ら11人が集っていた。

東京の公園で男の死体が発見された。捜査に当たった戸田刑事は、その数日前に被害者の地元で白骨体が発掘されていたことを知る。

石神井台警察署の清水刑事は、ある警察署の受付で見覚えのある女性と出会う。

警視庁の西本刑事は、大学の同窓生篠塚美奈に会うため横浜の外国人墓地に赴く。

タワーマンションの最上階、四〇一二号室に暮らす人気作家、三芳珠美は、人生の絶頂にいながら満たされずにいた。

学校関係者が連続死。新任講師・住吉ミツヲは混沌とする記憶を抱えたまま事件に巻き込まれていく。

2031年、日本。私立探偵サラは、ある女性から生き別れたという姉の捜索を依頼される。

1497年、ローマ郊外の教会に二人の使者が送られた。