源にふれろ
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サーフィン小説の傑作との評判で、確か北方謙三さんだったと思うけど、本書を評して「胸がキュンとなる小説だ」と、どこかに書かれていたのを読んだことがあるが、まったくそのとおりで、弱っちい主人公の青年が、無謀にも事件と真正面から取り組んで、のたうちまわっている中で、自分自身の価値に目覚めていくプロセスを丁寧に書き込んであって、特に若い男性読者は共感する部分が多いと思う。 ストーリー・文体ともひりひりするようなハードボイルドだが、主人公があまりにも無力な場面がずっと続いて、暴力の応酬や麻薬密売などダークな沼にどんどんハマっていくので、読んでいるうちにストレスが溜まって来て、最初読んだときには、途中で投げ出してしまった。 それ以来、30年?も積んどく本になっていたのを、このたび引っ張り出して読み直し、結末が分かって、とりあえず積年のもやもやを解消できた。 最後まで読んでみて、やはり主人公の人物像の書きぶりがすばらしいと思った半面、悪役の人物像は今いちリアリティが不足しているような印象を抱いた。 | ||||
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すごく面白い本でした 厚みが5センチほどありとても分厚かったですが まず表紙カッコよかったです! 内容はすべて英語表記されていて読みやすい字体でした 私は英語がわかりませんがよい本だったのは確かです | ||||
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カリフォルニア州の田舎に住む若者が失踪した姉を追ってハンティントン・ビーチにやって来る。そこで出会った人々を通じて主人公が成長していく一夏を描いた軽いサスペンスタッチの青春物語。 文章が読みやすく結構引き込まれた。ウエイトとしては「ビブリア古書堂の事件手帖」くらいの感じか。誰かも書いていたが、まるで映画でも見ているみたいな映像的な文章だと思う。うなるほど面白いというほどでもないが、結末まで引っ張って行ってくれるある種の力強さはあると思う。片岡義男の推薦や表紙のイメージからサーフィン探求小説かと勝手にイメージしていたが、波乗りについてはそれ程詳細には描かれてはいない。 別の作家が同じ内容を書いたらもっとおどろおどろしい小説になったかもしれない。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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何度、部屋の中のモノを減らしても、転居を重ねても、手元に残り続ける本が数冊ある。 その中の一冊がこれ。特に有名な作家の作品でもないし、巷で有名な評価の定まった名作でもない。 でも一度読んで、手放せなくなった。 最初に読んだのは25歳の時。 それ以来、一度も読み返していないし、最初の1行に眼を走らせてもいなかった。 2回目の通読は、50歳を過ぎた頃。読み返してみても、話の内容はほとんど覚えていなかったので、 初めて読むのと同じ新鮮な感慨や興味を持って読み進めることができた。 25歳の自分がなぜそれほど強い衝撃を受けながらこの本を読み、 その後25年間も手放せずにいたのかがよく分かった。 冒頭、主人公のアイクはアメリカの砂漠の街にいる。乾いた街でバイクの整備工として働く少年の日常が 優れた映画を思わせる、無駄のない、叙情性を含んだ文体・文章で綴られる。 アイクは街を出る決心をするが、それは失踪した姉を捜す旅に出るためだった。 彼は姉に深い愛情を抱いていて、それは恋人に対するものと変わらない肉体性を含んだものだった。 彼がたどり着くのは、メキシコ国境に近い南カリフォルニア。海岸の街、ハンティントン・ビーチ。 ここは実在する有名なサーフスポットで、名画『ビッグウェンズディ』にも印象的な”うねり”と共に登場する。 そこでアイクは、波乗りと、性愛と、暴力と、人と社会の二面性を深く知っていく。 この作品には、観念的な文章や上滑りした箇所がいっさいなく、描写は具体的で、謎解きを含んだ物語は 興味をかき立て、最後のページまで緊張感が持続する。 小説というものを、今ではほとんど読まないが、物語が後半にさしかかったあたりから、時間があると、この本の ページを開くようになり、ラスト50ページは一気に読んだ。 人は、青春と出会い、それを体験し、味わい、決別する。そしてその時に、それが自分に深く刻まれたことを知る。 『源にふれろ』は、その全体をビーチの街を舞台に、ハーレーとサーフィンの上で書ききった一冊の本だった。 再読が充実していたので、原書も買った。原文は読みやすく、内容がすっと頭に入ってくる。その分、ややそっけなく、 日本語訳が乾いたハードボイルドな感じと、かすかに漂う叙情を原文以上にうまく表現していたことを知った。 自分がチェックした時には、「黄色い枠」があるペーパーバックが表示されていなかったので、青っぽい ざらついた表紙のものを買ったが、本文の文字組などを見ると、「黄色」本の方がいいようだ。 | ||||
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