(短編集)
迷宮の扉
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迷宮の扉の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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金田一耕助のジュブナイルミステリ。ジュブナイルにしては割とドロドロした舞台設定ですが、謎の核心に迫っていく雰囲気は楽しめました。 | ||||
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少年少女向けに書かれた金田一耕助ジュブナイルモノ。推理部分は少ないが、本を読むドキドキ感を十分愉しめた。 | ||||
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本書は表題作「迷宮の扉」ほか、「片耳の男」「動かぬ時計」の二編を収録した横溝正史のジュブナイル集。「迷宮の扉」では名探偵・金田一耕助が活躍する。 ●迷宮の扉 「迷宮の扉」は昭和33年1月から1年間「高校進学」に連載された作品。毎年バースデイ・ケーキを切りにくる黒づくめの男、まっぷたつに切断されたトランプ、コバルト色の髪を持つ復讐団、シャム兄弟、竜神館と海神館という瓜二つの館、双玉荘という左右対称な造りの洋館、一周忌まで相続人が明かされない奇怪な遺言状、天井裏の怪人など、本作も横溝正史らしいサービス精神に満ち溢れている。 ジュブナイル扱いするのがもったいないと思えるほど大人が読んでも面白く、途中で読むのを止められないくらいの盛り上がりを見せるのだが、金田一によって解明される真相のつまらなさと、余韻のまったくない終わらせ方には完全に期待を裏切られた。 自分の子供たちにとって明らかに危険な遺言状を残し、お互い憎みあい殺し合うよう仕向けた東海林竜太郎の動機は到底理解できないし、子供向けの作品であの結末はないだろうと思う。 <登場人物> 東海林日奈児 … 竜神館の当主。孤独な少年。左の腰に手術跡。 東海林月奈児 … 海神館の当主。日奈児のシャム兄弟。 東海林竜太郎 … 日奈児の父。元大尉。誕生日に使者をよこす。 東海林昌子 … 日奈児を産んですぐ亡くなった母。一馬の妹。 降矢木一馬 … 日奈児の後見人。元大佐。老人だが体格はいい。 降矢木五百子 … 一馬と対立し別居した妻。月奈児の後見人。 小坂早苗 … 日奈児に対して姉のような愛情を持つ家庭教師。 杢衛 … 竜神館の雑用一切を担っている老人。一馬を崇め奉る。 緒方一彦 … 月奈児をこの上もなく愛す家庭教師。東大出身。 山本安江 … 海神館の雑用一切を担う中年婦人。五百子に服従。 立花勝哉 … 竜太郎の親友。日月商会の社長代理を務める。 郷田啓三 … 竜太郎の旧部下。誕生日の使者。肺を撃たれ死亡。 虎若虎蔵 … 竜太郎の旧部下。戦争で脊髄をやられ傴僂になる。 恩田平造 … 竜太郎の旧部下。双玉荘の執事。 高野博士 … 竜太郎の主治医。有名なガン研究の大家。 加納美奈子 … 双玉荘で竜太郎を献身的に看護する美しい婦人。 加納周作 … 竜太郎の旧部下。美奈子の亡くなった父。 東海林松子 … 竜太郎の上の姉。戦後亡くなった。 酒井良介 … 松子の夫。戦死した軍人。 酒井圭介 … 松子の息子。竜太郎のおい。上海ジムが捜し出す。 五つ星長太郎 … 五つ星組の親分。酒井圭介は子分の一人。 東海林梅子 … 竜太郎の下の姉。戦後亡くなった。 古坂敏夫 … 梅子の夫。戦死した軍人。 古坂綾子 … 梅子の娘。竜太郎のめい。長らく行方不明。 上海ジム … 密輸団のボス。金田一に助けられたことがある。 花井 … 上海ジムの子分。安全病院で酒井圭介の病室を見張る。 山口警部補 … 所轄警察の捜査主任。 日下部警部補 … 所轄警察の捜査主任。 弘瀬先生 … 検死を担当した警察医。 新井刑事 … 警視庁捜査一課所属の刑事。等々力警部の腹心。 等々力警部 … 警視庁捜査一課所属の警部。金田一耕助の相棒。 金田一耕助 … 雀の巣の頭にくたびれた着物袴。ご存知名探偵。 ●片耳の男 「片耳の男」は昭和25年12月「少女サロン」に掲載された短篇。本書に収録されている「動かぬ時計」と同様、贈り物にまつわる話である。少女には毎年送り主不明の高価なプレゼントが届いていたが、今年は一通の手紙だった。その謎が最後に明かされる。 医科学生の宇佐美慎介が淋しい祠で雨宿りをしていたら、怪しいチンドン屋の男が現われた。男は慎介が自分の後ろにいるのも気付かず、通りかかった少女に襲い掛かろうとする。驚いた慎介はチンドン屋を撃退するが、逃げ去る男の片耳は噛み千切られたように半分無かった……。 <登場人物> 宇佐美慎介 … 由美子を助けた医科学生。誠林堂によく行く。 鮎沢由美子 … 誠林堂という本屋の店員。慎介を憶えていた。 鮎沢俊郎 … 由美子の兄。発明家。両親はおらず二人暮らし。 篠原伝三 … 由美子兄弟に毎年贈り物をする七星荘の主人。 山崎八郎 … 由美子を襲った怪しいチンドン屋。片耳の男。 ●動かぬ時計 「動かぬ時計」は昭和2年7月「少女画報」に掲載された短篇で、母を知らぬまま育った少女と時計の神秘的な物語。 父と二人で暮している少女・眉子の元には毎年送り主不明の贈り物が届いていた。ある日、高価な金時計を受け取った眉子は肌身離さず持ち歩くようになる。ところが、その時計が急に動かなくなってしまった……。 <登場人物> 山野眉子 … 貧しい電話係の少女。毎年贈り物を受け取る。 山野六造 … 眉子の父。同じ会社で小間使いとして働く。 深見八重子 … 有名な金持ちの奥さま。事故死をとげる。 | ||||
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少年の頃を思い出して欲しくなり又、読んでみたくなりました。有り難うございました。 | ||||
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片岡千恵蔵主演の映画版『獄門島』。 原作とは全く関係のない、驚愕の結末として、伝説的に知られている映画なのだが…。 その驚愕の展開をなぞった作品が、映画より後に、横溝正史の手で書かれていたとは! まさか、真犯人に気づいた金田一が関係者全員を邸内に集めて、いよいよ謎解き、と言う段になって、(あえて伏字)を指さして呼びかけると、そこに潜んでいた意外な人物が呼びかけに応えて姿を現す、そういう展開の小説が、本当にあろうとは! わかる人にはおわかりいただけるはず。ぜひお読みください。 | ||||
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