黄金の指紋
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黄金の指紋の総合評価:
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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全1件 1~1 1/1ページ
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ジュブナイル作品だからだろうか、金田一耕介がとても行動的に映って新鮮だった。 | ||||
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横溝正史氏の金田一耕助ファンですが、当時のイラストで復刊してもらい感謝しています。 | ||||
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本作は「怪獣男爵」「大迷宮」に続くシリーズもの第3作で、名探偵・金田一耕助が活躍する横溝正史の少年探偵小説。昭和26年6月から翌27年8月まで「少年少女譚海」という雑誌に連載され、昭和51年に朝日ソノラマ、続いて昭和53年に角川から文庫本が発売された。 古き良きジュブナイルの典型と言える内容で、難破船と消えた遭難者、怪しげな洋館の地下室、オリオン・サーカスという大曲馬団、人形のすり替えに巧みな変装術、軽気球での脱出などサービス満点と言える。しかしながら、文庫化の際に山村正夫の手が加えられたため、元公爵の後継ぎという話が展開されるのに、邦雄少年が岡山から東京まで新幹線ひかり号で移動するといった齟齬が生まれてしまっているのが残念だ。 この作品での怪獣男爵は、地下宮殿を根城にしている倉田一味を襲って仲間にするなど手下をどんどん増やしていくが、最終的に頼りになったのは無二の忠臣である音丸だけというのが哀れを誘う。恐怖だけで忠誠は得られないということだが、そのぶんゴリラ男爵と音丸のコンビが愛おしく感じられた。 また、前作「大迷宮」では少年をサポートする役割に徹していた金田一だが、本作では巧みな変装術で敵のアジトに侵入したり、捕まって袋詰めされたうえ海に捨てられたりと、主役級の活躍を見せてくれるのが楽しい。こういう行動的な金田一は子供向けの作品でなければ見ることができないため、とても新鮮で面白かった。 <登場人物> 野々村邦雄 … 東京から叔父の家に遊びに来ていた中学生。 御子柴忠助 … 邦雄の叔父。下津田の町長。 古川謙三 … 話上手な灯台守。子どもずきで邦雄とも仲がよい。 玉虫安麿 … 元侯爵の老人。孫の小夜子を溺愛していた。 玉虫秀麿 … 病死した安麿の息子。イタリアで黄金の燭台を作る。 玉虫小夜子 … 秀麿の娘。日月丸から攫われ鉄仮面を被せられる。 玉虫猛人 … 安麿のおい。二重めがねの大男。 海野清彦 … 秀麿の友人。金田一に渡してと黒い箱を邦雄に託す。 しょうきひげ … 灯台守を殺害し、日月丸を沈没させた悪漢。 カオル … しょうきひげの相棒。黒衣の女。邦雄から鞄を奪う。 怪獣男爵 … ゴリラの身体に天才生理学者の脳を移植した怪物。 音丸三平 … 幼いときから怪獣男爵にそだてられた無二の忠臣。 倉田万造 … 怪獣男爵の部下。地下宮殿の元首領だった。義足。 恩田 … 倉田の部下。ガニ股でやぶにらみの若い男。 妙子 … 怪獣男爵が小夜子の身がわりに連れてきた少女。孤児。 蛭峰捨三 … 近年急に有名になった私立探偵。倉田の変装。 杉浦路子 … 警視総監の女秘書。カオルと同一人物。 須藤先生 … 義足の男に銃で脅され、若い男の傷を手当てした。 木村巡査 … 重傷を負った青年がいると邦雄に案内される。 等々力警部 … 警視庁捜査一課所属の警部。金田一耕助の相棒。 金田一耕助 … 雀の巣の頭にくたびれた着物袴。ご存知名探偵。 | ||||
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ジュブナイル作品であるため、いわゆる金田一耕助シリーズとは全くの別ものと捉えておく必要がある異色作。登場する敵も「怪獣男爵」という身も蓋もない名前の猿人だったり、江戸川乱歩「少年探偵団」の小林少年さながらに邦雄少年が活躍したり、これも明智小五郎ばりに金田一耕助が変装の盟主だったりで、「金田一耕助」という名前を「明智小五郎」へと変えてしまっても違和感はないくらいで、案の定、御都合主義の連続。金田一耕助に初めて触れる子供向けであって、すでに金田一ファンである読者にとっては興醒め間違いなし。 | ||||
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少年物なので金田一耕助が大活躍。 縛り上げられ袋詰にされ、海中に投げ込まれても、隠し持っていたナイフで縄を切り袋を破り、長距離(?)を泳いで生還。 金田一はニューギニア戦線で辛くも生き残って復員した経験を持っているから、サバイバル術に長けているのかも知れないが・・・ 後半は荒唐無稽な展開、創作落語かよ、と大笑いしているうちに終わる。 なお角川文庫版は山村正夫が余計な編集構成を行っていて、登場人物が新幹線で移動する等、失笑ものの改変がなされている。いよいよ笑える。 | ||||
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小学校の図書館に置いてある江戸川乱歩シリーズのような作品で、金田一耕助らしさはあまり感じられませんでした。このような作品も書いていらしたのだなと知ることができました。 | ||||
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