(短編集)

幽霊座

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種別
短編集
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あらすじ

2022年05月24日 幽霊座 (角川文庫)

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作!人気随一の若手歌舞伎俳優が失踪、17年後の追善興行で、またしても殺人事件が……。梨園にわだかまる因習と確執、激しい親子の愛憎の中に謎が隠されていた! 表題作に「鴉」「トランプ台の首」を収録。(「BOOK」データベースより)

評判

幽霊座の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

幽霊座の総合評価:

7.94/10点 レビュー 18件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(7pt)

幽霊座の感想

「幽霊座」、「トランプ台上の首」は読んでいたので今回は未読の「鴉」のみを読みました。岡山の湯治場を舞台に金田一耕助がお馴染み磯川警部の誘いで3年前にそこで起きた密室状況での不可解な人間消失に挑むというもの。相変わらず大横溝らしい緻密な構成と明かされる背景の哀愁に酔いしれることができました。あと、耕助と磯川の絶妙な掛け合いも良し(笑)

ジャム
RXFFIEA1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.17
(2pt)

金田一耕助には友達がいない

水槽を使った夏向きの歌舞伎と古い劇場の怪談といった趣向はよろしいのですが、扱っているテーマが「人間消失」という不可能犯罪。とはいえ「人間消失」が早々に「人間失踪」扱いとなり大きな謎とはなりません。
 金田一耕助は協力者には恵まれています。久保銀造、風間俊六、神門貫太郎という三大パトロン。公僕である磯川警部、等々力警部とそのチーム、民間の協力者としては宇津木記者や多門修。しかし事件と全く無関係の「友人」は少ない。彼が探偵業に目覚める前、渡米前からの唯一の友達が奇禍にあうというファンにとっては悲しすぎる事件となっている点が注目箇所です。都会物にありがちなエログロが抑えられているのは作者唯一の梨園物だからでしょう。

「鴉」は岡山物ですが、同じく「人間消失」を扱っています。「幽霊座」と同様に早々に「人間失踪」になってしまい、不完全燃焼です。本作は登場人物の殆どがロクデナシ揃いなので、読後感がよろしくありません。

「トランプ台上の首」はパズラーとしてすっきりまとまった傑作。隅田川の水上生活者の暮らしが描かれていて素敵な冒頭から、猟奇殺人へ走り、かなり理詰めの謎解きに至ります。金田一の都会物の傑作のひとつです。短編を中編化した話は大体完成度が高いです。(「支那扇の女」を除く)
幽霊座 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊座 (角川文庫)より
4041127777
No.16
(2pt)

金田一耕助には友達がいない

水槽を使った夏向きの歌舞伎と古い劇場の怪談といった趣向はよろしいのですが、扱っているテーマが「人間消失」という不可能犯罪。とはいえ「人間消失」が早々に「人間失踪」扱いとなり大きな謎とはなりません。
 金田一耕助は協力者には恵まれています。久保銀造、風間俊六、神門貫太郎という三大パトロン。公僕である磯川警部、等々力警部とそのチーム、民間の協力者としては宇津木記者や多門修。しかし事件と全く無関係の「友人」は少ない。彼が探偵業に目覚める前、渡米前からの唯一の友達が奇禍にあうというファンにとっては悲しすぎる事件となっている点が注目箇所です。都会物にありがちなエログロが抑えられているのは作者唯一の梨園物だからでしょう。

「鴉」は岡山物ですが、同じく「人間消失」を扱っています。「幽霊座」と同様に早々に「人間失踪」になってしまい、不完全燃焼です。本作は登場人物の殆どがロクデナシ揃いなので、読後感がよろしくありません。

「トランプ台上の首」はパズラーとしてすっきりまとまった傑作。隅田川の水上生活者の暮らしが描かれていて素敵な冒頭から、猟奇殺人へ走り、かなり理詰めの謎解きに至ります。金田一の都会物の傑作のひとつです。短編を中編化した話は大体完成度が高いです。(「支那扇の女」を除く)
幽霊座 (角川文庫 緑 304-10) Amazon書評・レビュー: 幽霊座 (角川文庫 緑 304-10)より
4041304105
No.15
(4pt)

横溝本格長編がキツイ方に

年を取ってくると、多くの人物が登場する本格探偵小説はハードになってくる。読み進む中に人物相互の複雑な関係を忘れてしまうんですよねぇ(笑)。なので、100ページ前後の中短篇がちょうどいいのです。
という訳で、横溝本格長編がキツイ中高年の方に薦めます。「ん?ちょっとこれは?」というモノも入ってますが…。
幽霊座 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊座 (角川文庫)より
4041127777
No.14
(4pt)

横溝本格長編がキツイ方に

年を取ってくると、多くの人物が登場する本格探偵小説はハードになってくる。読み進む中に人物相互の複雑な関係を忘れてしまうんですよねぇ(笑)。なので、100ページ前後の中短篇がちょうどいいのです。
という訳で、横溝本格長編がキツイ中高年の方に薦めます。「ん?ちょっとこれは?」というモノも入ってますが…。
幽霊座 (角川文庫 緑 304-10) Amazon書評・レビュー: 幽霊座 (角川文庫 緑 304-10)より
4041304105
No.13
(3pt)

意外に観劇巧者の金田一耕助。浮世絵も好きだし

表題作の感想のみ。

 古典探偵小説において、新劇や歌舞伎業界を舞台とした探偵小説がやたらに多く感じるのは、現代の推理ドラマでTV業界が舞台になることが多いのと同じような感覚で、取り上げられやすかったのだろうか。金田一耕助が歌舞伎に造詣深いという印象は、これまでは特になかったが、本作で玄人はだしの観劇巧者ぶりを発揮している。本作に登場するのは架空の座であり役者なのだが、現代になぞらえると、主役探偵が唐突にジャニーズ俳優と友人だったと開示されるようなものだと思うが、当時の読者はミーハー臭い印象を持たなかったのだろうかw
 とは言っても、業界の背景などは著者の興味あるいは取材に基くしっかりしたものがあるように感じた。

 16年前の人間消失事件と、現代の二重毒殺及び未遂事件の二段構えの謎、かつ両者に共通の「鯉掴み」演目にかんするギミックの図解等々、なかなか興味を引っ張ってくれるが、後者は金田一耕助が介入せずとも警察の分析で明らかになることだし、結局はプロット重視の作品だった。

 というわけで、個人的には本作は謎解き小説としてよりも、耕助と鶴之助がよく行き来していたのが、「本陣殺人事件」よりも前という点が興味深かった。
 耕助がアメリカから帰って来てから一柳家の新婚夫婦惨殺事件までは、それほど間はなかった印象を持っていたのだが、帰国後彼が久保銀蔵の援助で東京に探偵事務所を構えてから、それなりに実績もあげての鶴之助失踪事件なので、数年間はあったことがわかる。
 あらためて、Wikipediaの彼の経歴をチェックしてみると、彼の帰国は昭和10年、鶴之助失踪は昭和11年、一柳夫婦の遭難は昭和12年とされていた。
幽霊座 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊座 (角川文庫)より
4041127777

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