向こう側の遊園(カマラとアマラの丘)
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向こう側の遊園(カマラとアマラの丘)の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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向ヶ丘遊園(現 藤子・F・不二雄ミュージアム)がタイトルの元ネタ。 | ||||
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動物愛護は生命倫理学的な問題で、非常にめんどくさいくて論理的に考えると一般人には受け入れがたい結論しかでてこない。そういう意味であまり一般人は深く考えるとドツボにハマるので考えるのはほどほどにした方が無難。 作中では動物愛護すらも否定していたし、最後には世界がはじまえる前には楽園が存在していた、みたいな宗教としか言いようがない話になって正直何が言いたいのかとりとめがない。 輪廻転生を肯定的に書いてるのは問題。輪廻転生は差別の源泉で醜悪な思想そのもだ。スピリチュアリストが陥りやすい陥穽である。まあ、作者がなんらかの宗教を信仰しているならしょうがないが、社会的には害悪だろう。 全体的にスピリチュアリズム的でちょっとなんだかなあという印象が拭えない作品だった。 | ||||
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ミステリフェアの並びで手に取ってみた。 動物について、生き物について、それ以外にも考えさせられる作品だった。 1話目に少し出てくるお婆さんとペットを巡る不幸で感情的な様相に、こういうパターンが続くなら辛いなぁ…と思ったが、杞憂だった。 様々な知識と寓話を重ねて読ませてくる事と、「管理人」の躊躇なく突き詰める台詞にどんどん先を読みたくなり、とても面白かった。 大ネズミの話は胸に迫るような情景が目に浮かぶ…。 「生きるためではなく生かすために生まれたのだから全うしたい」といった思いには、食べ物にも言えるのかもなぁ…と考えたり、 実際ありえるのか?あり得ないのか?という事もあるが、人間に対してだけでなく想像力を持って考えることは大切だよなぁ…と思わせられたり。 うーん、面白かったのに小学生の感想文みたいなことしか書けないな?真面目な内容のお話ですからね。でも読んで良かったと充実感を得られた本です。推薦帯やフェアに感謝です。 | ||||
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2012年に出た単行本『カマラとアマラの丘』の改題・文庫化。 いかにも著者らしい幻想的なミステリだ。動物霊園というテーマからして、ふつうのミステリではないし、死にまつわる物語ということで、切られるような哀しみがある。 「カマラとアマラの丘-ゴールデンレトリーバー」「ブウクスとツォノクワの丘-ビッグフット」「シレネッタの丘-天才インコ」「ヴァルキューリの丘-黒い未亡人とクマネズミ」「星々の審判」の全5話から構成されている。 それにしても、あからさまに向ヶ丘遊園がモデルなんだけど……。 | ||||
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『カマラとアマラの丘(12年09月)』を改題して文庫化.四編の連作短篇集になります. 人と動物の『わかりやすい』感動ものかと思いきや,良い意味でそれを裏切る作品で, 命の扱いであったり愛護精神といった,動物に対する人間の身勝手さを描いた篇が多く, 主人公の言動を含め,とても静かに,それでいて強烈にえぐられるような感覚を覚えます. また,生と死やそれにまつわる人たちを見せ,気持ちのいいやり取りは少ないですが, ミステリの要素を織り交ぜるなど,『おもしろさ』もある少し不思議な魅力の漂う一冊. さらに,重苦しい雰囲気の中,月明かりの下で咲き乱れる花々の姿が強い印象を残します. このほか,前置きははじめの一章だけ,以降はスッと物語へと入っていくのもよかったです. その反面,幻想的にも映った主人公の立ち振る舞い,不思議な能力や過去については, 思わせぶりだった割にはハッキリしないままで,その点は少し気になってしまいました. | ||||
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カマラとアマラとは、動物好きなら すぐにピンとくる名前。そう、宣教師に保護された狼少女の名前だ。 狼少女の話が嘘かホントかは、わからないが この小説ではそれほど重要でない。この題名にしたのは、 「動物好きで、生き物の本まで読んでしまう人」が思わず手にとってしまうのではないかと、意図的に 付けた題名だと思われる。 そして、私はまんまと引っかかったわけだ。主人公の墓守は二話目まで名前さえないほどの、おぼろげな存在 として、書かれています。全体として寓話のような物語。しかし、内容はファンタジーではない。むしろ 寓話の中で書かれる物語はひどくリアルで醜く、悲しく、切ない。 動物の内蔵を人に移植する異種臓器移植の話であったり、言語を解する天才インコが人間と深い絆を持って しまったが故の悲劇だったり。 寓話のような雰囲気を持ちつつ、物語全体としてはミステリー仕立てとなっていて、墓守が少しずつ謎を 解明していき話が二転、三転とするので、読んでいて飽きません。できれば、シリーズ化して欲しい一冊です。 但し、一話目は冒頭4行で、オチが分かってしまった。チンパンジーやオランウータンなどでは、よくある ことらしい。ゴールデンレトリバーでもこんなことがあるかも・・・というのが、一話目の面白いところ。 生物の本をよく調べているようですが、一点だけケチをつけると「犬は色盲ではない」ということ。話の本筋 とは関係ないですが、これほど詳しく薀蓄(うんちく)が書いてあるのに単純な誤りがあるのはいただけない。 ネットで調べても分かるようなレベルのミスです。 それはさて置き、ストーリー自体はとてもよく出来ていて、話に引き込まれます。動物好きな方は勿論、そうで ない方にもお勧めです。 | ||||
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