わたしのノーマジーン



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初公開日(参考)2011年10月
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長編小説

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ノーマジーン

2011年10月15日 ノーマジーン

終末論が囁かれる荒廃した世界で孤独な女性のもとに現れたのは、言葉を話す不思議な赤毛のサルだった―ひとつ屋根の下、奇妙で幸せな一人と一匹の“ふたり暮らし”がはじまる。壊れかけた世界で見える、本当に大切なものとは―不条理で切ない絆を描き出す寓話ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

わたしのノーマジーンの総合評価:7.75/10点レビュー 8件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

希望

ユーモア、ファンタジック、ダーク。
あらゆるジャンルの独特の味わい、それらをほどよく織り交ぜ、
読者にひとときの”夢”を見せる作家、初野晴の寓話ミステリ。

脚が不自由な鞄修理人「シズカ」、人語を話す赤毛のサル「ノーマジーン」。
突然出会った二人(?)は、荒廃した世界の中で、共同生活を営んでいる。
シズカは初めは当惑しつつも、徐々にノーマジーンのことを理解し、受け入れていく。
そしてクリスマスの夜、シズカは自分の本当の気持ちを悟り、彼女の心に希望が生まれた。
ーしかし、シズカは残酷で、そして悲しい真実を知る。

初野晴の作品は読みやすい文体(これがいわゆるライトというものか?)でありながら、その裏には
社会派と形容しても過言でない重い要素が含まれている。
そして登場人物の、まるで見てきたかの如くリアルな感情が、読者に伝わってくる。
特にこの物語は、シズカのどことなく人生に失望したような(言い過ぎだろうか?)言動が印象深い。
が、ノーマジーンと出会うことで、次第に生きる喜びを噛みしめていく。
そしてラストでは、シズカは葛藤を乗り越え、自分の本当の気持ちをノーマジーンに告げる。
そのシーンは、読者に感動と、希望を与えるのである。

ーそう、希望。
この本の他に、初野晴の著書「1/2の騎士」「水の時計」では、ラストにて、今後を予測させる展開となっている。
ハッピーエンドなどという単語では表せない、なんとも言えない余韻を残してくれる。
私はそれに何度も感動させられてきた。
感動とか、絆とか、そして希望とかをミステリに求めるのであれば、初野晴の名前は外せない。

スキャン
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No.1:
(5pt)

ノーマジーンの感想

人間の言葉を話す赤毛のサルが、身体障害を持った女性と出会い、生活を共にしていくうちに絆が生まれる――
設定自体は初野さんらしい、実にファンタジックなものだと思います。
ただ、ミステリーとしてのインパクトはいまいちです。単純に物語として楽しむのが妥当でしょう。

アルバトロス
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.6:
(5pt)

かれらの明日をゆめみて

なんとやさしさに満ち溢れたお話なんだろう。
読み終えることが(エンディングを知ることが?)恐ろしくて、
何度後戻りして、いくつものお気に入りエピソードを、
読み込んだことだろう。

シズカとノーマジーンの心温まるエビソードと相反する、
彼らをとりまく、厳しく切ない背景。
喜怒哀楽が濃縮されたストーリー。

”完全な人間なんていない”を聞き違えて、
はにかみながら ”xxxxxxx”と言うノーマージーン。
わたしのノーマジーン、小さないのち。
([は]7-1)わたしのノーマジーン (ポプラ文庫 日本文学)Amazon書評・レビュー:([は]7-1)わたしのノーマジーン (ポプラ文庫 日本文学)より
4591134962
No.5:
(4pt)

奇妙な共同生活で得た物は……

終末感の漂う世界で、たった一人、車椅子で生活するシズカ。
介護ロボットが届くはずだった家にやってきたのは人の言葉を話す一匹の赤毛の猿ノーマジーンだった。
当人が死んだ後に評価された桐島の鞄を修復する仕事でなんとか暮らしていたシズカの生活を静かにそして確実に揺らしていくノーマジーン。
「シズカの背中を押すためにぼくはきたんだ」

一人で籠もった生活をしていたシズカと純真無垢な赤毛の猿ノーマジーンのやり取りが微笑ましく、そして苦しい。
ノーマジーンとの暮らしで、少しずつ変わっていくシズカ。
ノーマジーンが抱える謎を知ることになるのはクリスマスの夜……

「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」の“ハルチカ”シリーズで知った初野晴さんの作品。こんな物語を書くんだと感激してしまい、一気に読み終えました。
"寓話ミステリー"と帯には記されていますが、ミステリというよりはSFという感じ。
第2部の唐突な視点は賛否あるようで、ウチもあまり好きじゃないけど、物語の閉じ方はかなり好き。
ノーマジーンAmazon書評・レビュー:ノーマジーンより
4591126145
No.4:
(4pt)

素敵なお話です!がしかし…

すごく素敵な世界観、シズカとノーマジーンの心温まる日々に切ない気持ちに浸っていると「賊徒の視点」の章からずっしりと重たい展開に… ひとつわからなかったのが、シズカが真実を知ってからノーマジーンに対する気持ちにどうして変化がおきたかということ。シズカのそれまでの辛い境遇の中で母親に対する思いが描かれていないから、真実を知ってシズカがノーマジーンに対してどう思ったのかがわからなかった。いや、なんとなくわかるんだけど…う〜ん…なんか全体的に「おしい」と思ってしまったので★4です…
ノーマジーンAmazon書評・レビュー:ノーマジーンより
4591126145
No.3:
(4pt)

女性と猿との奇妙な生活

革製品の修理をしながらひっそりと暮らす足の不自由な女性の前に現れたのは「ノーマジーン」と名乗る猿でした。終末論が蔓延する世界で、心を閉ざさざるを得ない人間と人の言葉を解する猿との奇妙な共同生活が始まります。次第に心を通わせながらも、二人の過去が明かされるときがー。何気無い日常を不意に切り裂く残酷さと切なさが印象に残る近未来の物語ですが、作品全体を通徹する一種の「甘さ」が気になります。
ノーマジーンAmazon書評・レビュー:ノーマジーンより
4591126145
No.2:
(4pt)

・・・

終末論が流行し、荒廃した近未来が舞台
人里はなれた所で孤独に暮らす足の不自由な革鞄(修理)職人の女性が主人公
その女性のもとに言葉を話し、子供程度の知能のある猿が訪れることから物語は動き出します
彼女らの過去が語られたとき・・・

猿と女性の微笑ましくもある日常が綴られるとともに、終末思想、死刑制度、犯罪者の親族などの重い題材も扱われている
それらの題材に明確な答えが示される訳ではありませんし、解決もなされません
しかし、それでも「生きていく」という力強さが伝わってきました


ノーマジーンAmazon書評・レビュー:ノーマジーンより
4591126145



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