原子力宇宙船地球号



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初公開日(参考)2012年09月
分類

長編小説

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原子力宇宙船地球号

2012年09月21日 原子力宇宙船地球号

相次ぐ原発事故により、人の住めない星となった地球。世界中の人々は絶望し、狂い、わずか4年間で20億人が死亡した。生存を期す人々は、6000万人が搭乗可能な超巨大宇宙船「ザ・ウィル」を建造。地球型惑星を目指し、300年を超える長旅に出発した。しかし皮肉にも、動力源である原子力エンジンのひとつが爆発。この非常事態を収拾するべくスーパーコンピューター「ヤレンコフ」が導き出した答えは、暴力と狂気と放射能に満ちたこの宇宙最悪の現場に、今や最下層労働者と成り果てた日本人を送り込むというものだった…限界サバイバル・エンターテインメント。 (「BOOK」データベースより)




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原子力宇宙船地球号の総合評価:5.33/10点レビュー 6件。Dランク


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No.6:
(4pt)

ストーリーはやや単調ながら、原発事故とその後の政府や諸外国の対応は毒の利いた時事ネタとして面白く、ポンコツAIに支配され混乱する様は、現代を予測しているかのよう

福島原発の事故をモチーフにした作品である。喜劇的とさえ思える程に無能で無策な日本政府、日本を見捨てる諸外国の様子は、原発事故後の混乱をよく皮肉っている。ただ権力側を批判するのではなく、反原発派の行動が更に事態を悪化させる様は、軽薄な左派をも引いた目で見ていて戸梶圭太らしい。

しかしながら、近未来を舞台にしたSFでありながら、全体のストーリーは陳腐と言わざるを得ない。地球を脱出した宇宙船の中で、下層の作業員となった日本人が抗争を繰り広げる様は、臨場感に溢れ過激な性や暴力もあって面白いのだが、新鮮味はない。スラムでのバイオレンスアクションを得意とする戸梶圭太の定番プロットを使い回している感があって、宇宙船を舞台にした必然性が感じられない。

ただ、現在読んでみると興味深いのは、下層労働者たちをAIが管理している様子である。そのAIは萌えキャラの映像で現れ、たどたどしい丁寧語で話す。それは現在のAlexaそのものである。コンピューターによって適切な業務計画が立てられて指示が下る事になってはいるが、それが本当に適切なのかはどうも怪しく、人を部品扱いして見殺しにするような冷徹な判断もする。そしてイレギュラーな事態には対処できない。2012年の段階で、音声認識AIの姿をかなり的確に予想した作者の慧眼には感服する他ない。
原子力宇宙船地球号Amazon書評・レビュー:原子力宇宙船地球号より
4781608655
No.5:
(1pt)

つまらない。ゴミ

この作者は初めて読んだ。延々とグロいシーンが続くだけで、伏線もなければ、意外な展開もない。最後に妻と出会うのもご都合主義以外の何物でもなく、ただ読者は白けるだけ。
原子力宇宙船地球号Amazon書評・レビュー:原子力宇宙船地球号より
4781608655
No.4:
(1pt)

ゴミ。

ゴミ。以上。レビューはタイトルで終わっていますが30字必要らしいので、もう少し
もうちょっと真面目に書いて下さい。素材は良いのですが携帯小説並の文体はどうにかならないんですか?
原子力宇宙船地球号Amazon書評・レビュー:原子力宇宙船地球号より
4781608655
No.3:
(3pt)

想像と中身が違った

タイトルだけに惹かれて、この作者の本を初めてよみました。
社会派SFと勝手に思い込んだあたりで、既にズレてたんですが、展開はマンガみたいで面白かったです。

導入部は、あながちあり得ないことでもない感じで、引き込まれました。
途中から、物語は私の想像から大きくはずれた展開を見せ、ややグロ系のギャグ(?)シーンてんこ盛りでした。
(物語としては、ちゃんと進んでますが、描写が・・・)
話はどこへ落ち着けるのかと思いながら読んでいましたが、なるほどね。って感じ。

そう思って読めば面白く読めます。
ちゃんとした本でした。
原子力宇宙船地球号Amazon書評・レビュー:原子力宇宙船地球号より
4781608655
No.2:
(5pt)

アナーキーな傑作

戸梶圭太を読むのは初めてでしたが、いやこれは傑作。めちゃくちゃ面白かった。
 2011年の原発事故の被害をさらに拡大したのは、本書184頁の佐橋のような「非常事態では役に立たないタイプの人間」が、危機管理担当者だったからであることは言うまでもありません。お勉強ができてテストの成績がよい秀才ほど、そのようなタイプが多いというのが私の偏見で、瞬時の判断を要求される非常事態下で、明晰な頭脳知識を遺憾なく駆使し、即応的に対処できるかといえば、むしろ現場の圧倒的な事態を前にして、萎縮し、頭の中は真っ白、机の前では高速回転する優秀な頭脳が、現場では全然回転しない、打つ手打つ手が後手に回り、それを内々で収めようとしているうちに取り返しの付かない大惨事になってしまった、という一面が確かにあったように思います(もちろん平時では優秀なんでしょう)。

 2018年、またしても日本は原発事故を起こし、海洋汚染・大気汚染を引き起こす。悪いことは続くもので、その年南海大地震が発生、2011年の教訓を踏まえた筈の浜岡原発がメルトスルーし溶けた核燃料が地下水と接触、水蒸気となって大気中に噴き上がったところに台風が直撃。北半球の広い範囲に天文学的な量の放射性物質が撒き散らされます。日本政府は「福島原発後の新たな基準をクリアーした対策を取っていたが、災害はそれを上回るものだっただけ」と釈明し、世界中から反発を受けます。

 やがて地球的規模で動植物の大量死、奇形化などの放射線被害が顕著となり、人類はついに地球を放棄することを決意する。すなわち「地球沈没」。全地球人口の1パーセントにもみたない、各国から選抜された選ばれし6千万人を乗せた世代宇宙船が、「超音速」(13p)で飛び、4世代かけて第二の地球を目指すことになります。

 この宇宙船に、もちろん「地球沈没」の張本人である日本国民は乗る資格がなかったのだが、汚い仕事をする者も必要、ということになり、無給の「船内特殊下級労働者」として1万5千人が乗船します。原子力エンジンの保守は当然日本人の仕事。
 ところが出発早々、第7原子力エンジンが故障します。しかしここでも日本人の内々処理好きが裏目に出て放射能汚染が拡大。第7エンジンは切り離され(日本人作業員3千人も一緒に)、本体から分離され(チューブでのみ本船とつながって必要資材と生活物資はそこから供給される)、修理することになりますが……

 最終的には、つまるところバカは日本人だけではなく人類そのものがバカ、という結論に(^^;
 ただメインのストーリーは、第7エンジンという密室での日本人同士の抗争であり、日本人が他の国民に迫害されたりいじめられたりするシーンが殆どなかったのは(期待していたので)いささか物足りなく残念でした(^^;

 初期の筒井康隆を彷彿とさせられました(ただしあそこまでドタバタにはならない)。上記の超音速(註)とか、繋いでいるチューブの中に(遠心力ではない)重力があったりとか、SF読者的には気になりますが、この野蛮な気宇壮大さには近年の、いまここに「在る」世界(既存制度)の崩壊を阻止しようとエリートが頑張るスクエアな「経営」的SFをぶっとばすアナーキーな力があって愉快でした。2012年のマイベストワンかも!
 著者のことは全然知らなかったが(いや名前ぐらいは知っていましたが本当に名前だけ)、こういう作風なんだったら他の作品も読んでみようかな。

(註)これはネタかも。
原子力宇宙船地球号Amazon書評・レビュー:原子力宇宙船地球号より
4781608655



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