自殺自由法
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国が自殺(作中では自逝)を認め、コンビニ感覚で死にに行ける世の中。 自己中で浅はかな人として価値の低い激安人間が次々に登場し、自逝を選択または強要される。 (一部は自逝出来ずに殺されたり事故死する) この作品の隠れた恐怖は、囚人や前科持ちや老人等の社会に不要と判断した人をあの手この手で自逝させる政府や自治体にある。 自逝の方法すら公開せず完全無痛をうたいながら、そこに追い込むまでの手段はゴミを捨てるように無情だ。 自殺自由法ならぬ社会不要人物廃棄法と私は呼びたい。 読めば徹底したお役所仕事に背筋が凍るだろう。 久々に強い印象に残った作品だが、残酷描写がキツかったので星4つです。 | ||||
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「嘔吐」とか「グロテスク」といったタイトルの小説があるから こういうタイトルもありなんだろうな――と、ふと手に取って 軽い気持ちで読み始めた私の眼の中から頭の中へと入り込んで、 ある時は上司が部下の胸ぐらを掴むその怒鳴り声のように、 またある時は銃声の様に、 かと思えば音もなく放たれた吹き矢に塗りつけられた毒の様に、 素早く駆け巡りかつ鈍く鳴り響き続ける文章が詰め込まれている作品でした。 言葉で表現しきれる限りの最上級に乱暴な、過激な表現をふんだんに用いて、です。 こんな小説があっていいのか。 初めて読んだ時は恐怖と戦慄で一杯でした。 締めに「本作脱稿直後筆者は鬱に陥りました」とある通り 私も暫くはこの世の全てが恐怖に満ちているようなモヤモヤした気分から 抜け出せませんでした。 が、それでも最後まで読んでしまいました。 なぜなら私が最も評価したい本作の文章のテンポの良さは、 次を読みたい次を読みたいという気持ちを掻き立たせてくれるものだったからです。 この作品の面白味は 一話完結のエピソードが続くそのテンポの良さで綴られる、普通の小説では絶対に出来ない 悲惨かつ残酷な展開の痛快さを味わう事にあるのだと思います。 それを痛快だと思えれば、ですが。 作中における死者の死因の大半は、自殺ではなく事故や他殺によるものが殆どです。 さらに自殺する人間の動機のうち半分以上は「他者からの強要によるもの」です。 特に後半はそれが顕著です。もはや自殺でもなければ自由でもありません。 ゆえに見る人にとってはある意味肩透かしな内容に感じるかと思います。 主題であるべき自殺自由法という法律の裏にある真実だとか、 それに纏わって出てくるべきであろう社会の暗部や人の命の意味といった核心に触れる描写というものは少ないです。 しかしそんな事は読む側にとっても書いた側にとっても、 ハナから問題には成り得ない事だろうな、と感じました。 余談ですが、私は文庫版と単行本版を両方購入しました。 どちらかと言うと単行本版の方が大きく読みやすい気がします。 | ||||
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個々人の人間がDQNというかチンピラとかガキとか安い人種しか出てこない。 もっと、社会現象とか哲学的な視点とか、生き方の転換とか、そんな展開を期待していたが、そんなものはなかった。 作者の力量がテーマに追い付いていない。残念な作品。 ここにあるのは、セックス、借金、暴力といった安い話。 テーマは重いのに、中身は軽い。がっかりな作品。 力量のある他の作家に同じ題名でかいてもらったら名作になるんじゃないかな。 | ||||
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公式の紹介文のせいで 自殺や生、現代日本社会の実像に肉薄した 真摯な物語を期待して読んだ。 が、期待は悉く裏切られ時間を無駄にしてしまった。 ただのエグい小話の寄せ集めではないか。 この本にあるのは、タイトルから連想させられるもののうち 最も浅薄で、下品で、救いようのない類のものばかりだ。 どうやらこのての「身も蓋もなさ」がこの著者の作品の 醍醐味らしいが、それならネット上にいくらでも転がっているので わざわざ買って読む価値はないと思われる。 | ||||
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タイトルに惹かれて購入したものの、あまりにも現実離れした内容で残念に思う。 「自殺自由法」などもはや関係なく、ただただ胸糞悪い人間模様の羅列であり、それでいてそのオムニバス的な羅列には何の捻りもなく伏線も大したものがない。 インターネット上に転がる”胸糞の悪いコピペ”と類されるショートストーリーの方がまだ読んでいて面白いといえる。 | ||||
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