出署せず
- 柴崎令司シリーズ (5)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
出署せずの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
組織内での個人のキャリア重視やマスコミに対する組織防衛本能と言った警察組織の問題点を著したたシリーズ前作に続き、本作では警察署内での不祥事に焦点が当てられている。ここでも署内トップから現場の捜査官までを通しての個人の保身と見栄がその主要な背景として絡んでいる。個人の組織内での意地や思い込みが事件捜査を歪め、結果として起こる不祥事を隠蔽しようとする警察組織の体質が如実に描かれており、その危うさを思い知らされた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
撃てない警官の続編。 ストーリーに区切りがあり、非常に読みやすい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作の方が全体的にクオリティが高い印象だが、警察小説好きなら楽しんで読めると思う。 横山秀夫の小説のような警務の話を読めると思って読むと肩透かしをくらう。 警務課所属なのに事実上、刑事のような役割をするかたちになっている。 表題作「出署せず」だが、状況が入り組んでいて真相にやや無理を感じる。 以下ネタバレ。 寝ている間に自宅で人が殺され自分が殺人犯扱いされていて、なおかつ気づかないっていうのはちょっと無理がある。本格ミステリーだとこれくらい無理な状況はありだけれど警察小説だと現実性的になしかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
柴崎令司警部は、今回も綾瀬署を離れることができなかった。その一方で、同世代のキャリア・坂元真紀が署長に着任。現場経験に乏しいコンビが誕生してしまった。職務にまつわる署内の不祥事、保護司による長男殺しの闇。そして、女性店員失踪事案の再捜査が、幾つもの運命を揺さぶりはじめる――。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1か月ほど前にこの安東能明の「撃てない警官」を読んで以来、この作者に惹かれつつある。現代における警察小説の第一人者と位置づけ られる横山秀夫が、「64(ロクヨン)」以後なかなか新作を出してくれないこともあり、安東の描く警察の裏の世界と、警官の実に人間的な 生き様が面白い。今回は中編である表題作「出署せず」を中核に、「撃てない警官」で左遷された警官柴崎令司警部を主人公にした短編 集である。この作品集では、新たなキャラクターとして、安東よりも年下のキャリア女性坂元が綾瀬署の署長として赴任して来る。強引かつ 現場経験のない彼女と刑事課との確執、その間に入って苦悩する柴崎。それを全編を通しての背景色に使いながら、それぞれの作品で 警官たちの起こす「事件」「不祥事」「不作為」などが引き起こす事件が丁寧に描かれていく。すべての作品のプロットが実に工夫されている こともあり、読者はのめり込むはずだ。表題作の「出署せず」も、5年前の女性の失踪事件と、ある警官の容疑者への暴力事件という 警察内の不祥事が、やがて結びついて、大きな闇から真相を引き出すというストーリーだが、警察内部の仲間意識とキャリア上司との確執が 巧く描かれ、事件そのものの謎解きも面白く、上質のミステリーとなっている。今後とも注目に値する作家である。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 14件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|