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出署せず
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出署せずの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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組織内での個人のキャリア重視やマスコミに対する組織防衛本能と言った警察組織の問題点を著したたシリーズ前作に続き、本作では警察署内での不祥事に焦点が当てられている。ここでも署内トップから現場の捜査官までを通しての個人の保身と見栄がその主要な背景として絡んでいる。個人の組織内での意地や思い込みが事件捜査を歪め、結果として起こる不祥事を隠蔽しようとする警察組織の体質が如実に描かれており、その危うさを思い知らされた。 | ||||
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撃てない警官の続編。 ストーリーに区切りがあり、非常に読みやすい。 | ||||
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前作の方が全体的にクオリティが高い印象だが、警察小説好きなら楽しんで読めると思う。 横山秀夫の小説のような警務の話を読めると思って読むと肩透かしをくらう。 警務課所属なのに事実上、刑事のような役割をするかたちになっている。 表題作「出署せず」だが、状況が入り組んでいて真相にやや無理を感じる。 以下ネタバレ。 寝ている間に自宅で人が殺され自分が殺人犯扱いされていて、なおかつ気づかないっていうのはちょっと無理がある。本格ミステリーだとこれくらい無理な状況はありだけれど警察小説だと現実性的になしかな。 | ||||
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柴崎令司警部は、今回も綾瀬署を離れることができなかった。その一方で、同世代のキャリア・坂元真紀が署長に着任。現場経験に乏しいコンビが誕生してしまった。職務にまつわる署内の不祥事、保護司による長男殺しの闇。そして、女性店員失踪事案の再捜査が、幾つもの運命を揺さぶりはじめる――。 | ||||
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1か月ほど前にこの安東能明の「撃てない警官」を読んで以来、この作者に惹かれつつある。現代における警察小説の第一人者と位置づけ られる横山秀夫が、「64(ロクヨン)」以後なかなか新作を出してくれないこともあり、安東の描く警察の裏の世界と、警官の実に人間的な 生き様が面白い。今回は中編である表題作「出署せず」を中核に、「撃てない警官」で左遷された警官柴崎令司警部を主人公にした短編 集である。この作品集では、新たなキャラクターとして、安東よりも年下のキャリア女性坂元が綾瀬署の署長として赴任して来る。強引かつ 現場経験のない彼女と刑事課との確執、その間に入って苦悩する柴崎。それを全編を通しての背景色に使いながら、それぞれの作品で 警官たちの起こす「事件」「不祥事」「不作為」などが引き起こす事件が丁寧に描かれていく。すべての作品のプロットが実に工夫されている こともあり、読者はのめり込むはずだ。表題作の「出署せず」も、5年前の女性の失踪事件と、ある警官の容疑者への暴力事件という 警察内の不祥事が、やがて結びついて、大きな闇から真相を引き出すというストーリーだが、警察内部の仲間意識とキャリア上司との確執が 巧く描かれ、事件そのものの謎解きも面白く、上質のミステリーとなっている。今後とも注目に値する作家である。 | ||||
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撃てない警官からシリーズ第2作目で、次回作が楽しみな警察小説です。 | ||||
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派手なドンパチも凄惨な殺人もないけど、地味な捜査から伝わる圧倒的リアリティが読者に迫ってくる。安東作品は警察小説史上、最高だな。綾瀬署もいいが、柴崎が本庁復帰した後の活躍も作品にして欲しいな。 | ||||
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期待してましたが、(短編)であり、何か物語がすまらなく感じました。 | ||||
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大方の筋読みに逆らうでもなく,疑問を丁寧に検証していく主人公の能力の高さ。 中間管理職としての悲哀を感じながらも,正義を貫こうとする主人公の一徹さ。 結果,捜査官としての能力の高さを上司に求められてしまう。 ありきたりの警察ものとは違った視点に,一気読み。 ただし,そりゃあんまりご都合だね,と思うとこもあって,★4つ。 | ||||
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今、読んでいます。 主人公警察官の人情の機微を上手く取り上げた作品です。 最近、警察官による事件・事故をよく耳にします。 そんな中、安東氏の本作品は、いい警鐘になるでしょう。 本当に悪いのは誰か?悪いのは縦社会の組織か? 安東氏の小説には、いつもしっかりした取材を感じます。 次作も楽しみです。 | ||||
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暴力シーン無しで、この迫力! 主人公の推理は、警察内部、つまり、職場の同僚にまで及ぶ、新しい切り口。 特権を持っていても、警察官だって、やはり、人間。 その当たりが妙にリアル。 作者って、もしかして元警官? | ||||
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短編が4編と中編が1編で久しぶりに文庫本のコスパ?冥利に尽きた感じです。現実世界に作家でも想像を絶する事件や事故が起こる昨今。テレビの警察物もどこまで行くの?ってくらいにありえない、嘘っぽくて飽き飽き(-_-;) それで普通?地味?すぎるくらいの作品がやけに面白かった。警察内の業務、公務員という人種への関心も湧いてくる。人間関係も大変そうだな、、なんて思いながら一気に読んでしまった。お勧めです! | ||||
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安東さんの作品は、全て読んできました。とにかく、一つ一つの作品を完成させるにあたっって、情報収集を本当にきめ細かく行っているのがいつも感じられます。また、作家としての方向性にブレがないのも好感が持てます。 最近、有名になりながらも安易に時代物に走ったり、ファンタジーに逃げたりする作家が出てきている中で、安心して作品を楽しめるのがとても嬉しいです。筆者の技量を感じる作品でした。 | ||||
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帯に書いてあるような『発売前から大反響!!』でもなかったし、『本年度ナンバー1の警察小説』ではなかった。『撃てない警官』に続き、またも裏切られた。『折れた刃』『逃亡者』『息子殺し』『夜の王』『出署せず』の中短編5編が収録された警察小説集であるが、『逃亡者』が面白かった程度。期待外れ。 安東能明の作品と最初に出会ったのは、ホラー小説の『鬼子母神』。以来、警察小説を何冊か読んだが、『鬼子母神』を超える作品は無いようだ。 | ||||
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