狂気のモザイク
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1985年 週刊文春 海外部門第9位。 引退した秘密情報員マイケル・ハブロックは、旅先で死別した恋人ジェンナ・カラスと邂逅する。ジェンナはスパイとして、ハブロックの目の前で射殺されたはずだった。ジェンナを忘れられないハブロックは、逃げ出したジェンナを追う。ハブロックの行動を察知したアメリカ上層部は、ハブロック排除を命じるのだった ・・・ チェコ出身のスーパー秘密諜報員が、自身の追手を撃退しながら、恋人の行方を執拗に追い求めるうちに、隠された大いなる陰謀を探り当てるという展開である。各国の秘密諜報員にこの人ありと注目されるほどの有能なハブロックであるが、随所でうっかりぽっかりミスを犯してしまう。微に入り細を穿つごとくの慎重さを見せるかと思えば、あっと驚く間の抜けた行動をとったりする。手に汗握る緊迫のシーンは満載だが、そもそものピンチを招いたのはハブロック本人なので、有能さにはどうにも疑問符がつく。 この長い長い物語の上巻は、ハブロックがジェンナに辿りつくまで。下巻は、そもそも二人を巻き込んだ陰謀に、ハブロックとジェンナが闘いを挑んでいく様が描かれる。 世界をひっくり返すほどの大風呂敷が広げられるわけなのだが、やはりハブロックの有能さに疑いを残しているだけに、ページの進みがよろしくない。各国の諜報合戦や、並行して語られる米国上層部の権力闘争は他のエスピオナージュでもお馴染みではある。ただ、すべてを破壊尽くす狂気の陰謀をそれなりにまとめあげているところは、一読の価値はあると思う。 黒幕は物語の早々にわかってしまい、興味の中心はどう風呂敷をたたむかになる。ラストに向かっては、ハブロックを取り巻く危機感が希薄で、じれったさを感じない分、淡々と幕引きまで進んでしまったようである。 謎解き要素はあるのだが、怪しいと思った登場人物は、なんとなく当たってしまうので意外性は少ない。満足感は1,000頁を超す長編を読み切ったことぐらいだろうか。 ロバート・ラドラムの作品であれば、「暗殺者」の方が断然良いな。 | ||||
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ラドラムは「暗殺者」(映画「ボーン・アイデンティティ」の原作)が一番有名ですが、私はこの作品をおします。例によって、ラドラムの構築する複雑な陰謀が渦巻く!その複雑さがたまらない(逆に言うと、複雑すぎて拒否反応を示すかも・・・) | ||||
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