デザイン事務所に勤めるインテリア・デザイナー、美有のもとに、思いがけない大きな仕事が舞い込む。

菅見は、同級生だった千夏からの親しげな留守電メッセージを交際中の実咲に聞かれた。

殺されたのは、わたし。生きているのも、わたし。

親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。被害者は耀子の恋人で、暴力団ともつながる男・成瀬。

「朴美愛」偽造パスポートを手に入れたミロは海峡を越え韓国に渡る。

高校三年の夏休み、隣家の少年が母親を撲殺して逃走。

巨大アミューズメント施設を取り巻く地域で、連続する通り魔殺人。

完走を目指す主婦・綱島幸子、そんな母と併走する海人、沿道から応援する夫・大造と娘のなぎさ。

軽井沢フィルを率いる美貌の指揮者・火渡樹理と難病を患う新進画家の緑川弦が出会ったとき、三代にわたり二家を縛る不思議な因縁が露になる。

ある時は珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、ある時は新薬実験モニター、そしてある時は戦隊ショーの怪人役――いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる名探偵、猫丸先輩が遭遇した五つの事件。

年収なんと2億5千万円の人気少女マンガ家が殺された。

ぼく栗本薫。ぼくが書いた「ぼくらの時代」という推理小説が、かの有名なシャーロック・ホームズ賞をもらうことになったんだ。

伊達順之助―。その姓の示す通り、戦国の梟雄伊達政宗の後裔である。

娘と訪れたスキー場で、柚木草平は高校時代の初恋の女性・卯月実可子と二十年ぶりに出会う。

美女に振りまわされつつ、事件調査も生活の糧にしているフリーライターの柚木草平。

春の訪れとともに、担当編集者が変わった柚木草平。

刑事を辞めて八ヵ月。雑誌への寄稿で食いつないでいた俺・柚木草平を、絶世の美女が訪ねてきた。

けだるくて退屈な夏休み。高校生のぼくは不思議な魅力を持つ少女、晶子と出会う。

22歳の初恋、永遠の２か月―― 高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。

大学を卒業したものの、知人のガーデニングプランナーの手伝いをする日々、そんな広也の日常が激変したのは元恋人の衝撃的な死が原因だった。

暑く長い夏休み、東京から小笠原へ久しぶりに帰郷した大学生の木村洋介。

癌で入院中の父親と寝たきりの祖父、二人の介護とアルバイトで日々をすごす大学生の柊一。

「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」。

『日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか』――昭和九年の大晦日、銀座のバーで交わされる奇妙な噂話を端緒に、帝都・東京を震撼せしめる一大事件の幕が開く。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

連日猛暑のつづくアイソラ市の路上で、夜勤に向かう87分署の刑事が、銃弾2発を受けて即死する。

ボストン・コモン近く。セーラは納骨堂の開扉に立ち会っていた。

アメリカ随一の女流本格作家マクロイによる、趣向と技巧を凝らす短篇集が文庫化。

精神分析学者ベイジル・ウィリングは魅惑的な主演女優から公演初日に招かれた。だが劇場周辺では奇妙な出来事が相次ぐ。

無実だとの叫びもむなしく、ビル・ホルトは冷酷な殺人犯として投獄された。

殺し屋の前に自称発明家が現れた。

ルパンの赴くところ事件あり。怪盗の跳梁の前にはパリ警視庁の名警部ガニマールでさえ、手も足も出ないありさまだ。

サファイヤのように澄んだ瞳をもつ令嬢、街角で心ひかれた女性のために、たちまち怪事件に巻き込まれたラウール。

過去十年間フランス警察を手こずらせてきたリュパンは、今や一種の国民的英雄の観を呈するに至った。

ジャック・C・ライアンは令状送達人。裁判所の書類を、指定された相手に配るのが仕事だ。

映画プロデューサーのチリ・パーマーは、元高利貸し―そう、本書はジョン・トラボルタ主演で大ヒットした『ゲット・ショーティ』の続編。

セクシーでタフな連邦執行官キャレンは、偶然脱獄現場に鉢合わせる。

ジャッキーは三流飛行機会社のスチュワーデス。長年、法の目をかいくぐり、裏で銃密売人ロビーの資金の運び屋をしていた。

刑務所を出たスティックはムショ仲間の誘いでマイアミにやってきた。札束の運搬を請負うが、いきなりピストルの弾がとんでくる。

「その映画スターは彼が生まれて初めて恋した相手だった。

アビゲイル荘の密室で男の変死体が発見された。

サロンの絵が奏でる、美しくもおそろしい死のメロディー。本格推理。

マンハッタンの建設現場で工具が頻繁に消え、さらにはクレーンの操作係が失踪する。

深夜ブロンクスの老人ホームで警備員が殴り殺された。

ロンドンのハーレー街にある診療所で医師の変死体が見つかった。死因はストリキニーネによる毒死。

舞い込んだ不思議な仕事。墓前での奇妙な花宴。

三世澤村田之助、江戸末期~明治初期に一世を風靡した歌舞伎の名女形。

脳死臨調でリーダー的存在であった帝都大学医学部教授の吉井が刺殺された!かつて吉井の部下だった医療ライターの相馬は、やはり研究室を去った元同僚を追う。

夭折した童話詩人・樹来たか子の「秋ノ聲」に書かれた「しゃぼろん、しゃぼろん」という不思議な擬音の正体は?たか子の詩に魅せられた女子大生、郷土史家、刑事、末期癌に冒された男、医師、そしてたか子の遺児・静弥が神無き地・遠誉野に集まり、戦慄の事件が幕を開ける。

タクシー強盗と、港の火事、そしてスーパーの警報騒ぎ、同時に起こった事件の意外な関連とは…。

横浜本牧埠頭の倉庫街で、警官が射殺された。女性初の経営弁護士を目指しロー・ファームに勤務する弁護士・水島由里子。

自白した被疑者がなぜ無罪に!?救済されるべき被害者に法はいったい何ができるのだろうか。

芝居小屋桔梗座の最後の日、特別出演をした役者の立花が四綱渡りで落ち死んだ。そして奈落からは絞殺死体が発見される。

精神科医で38歳の志木は、中学の同窓生、熊田の突然死の報に接した直後、一本の電話を受ける。

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

モルフェウス――眠りを司る神。

東京の下町、枕倉北商店街で起きたタヌキがらみの連続殺人の謎とは!?第14回横溝正史賞佳作受賞。

愛した男の情熱は、人類の明日を薔薇色に変えるか、世界の終わりを招くのか―不可思議な力に翻弄される女の恋と冒険を描く、香納タッチのネオハードボイルド。

インターネット心中で妻の恭子を失い、ネット古本屋を営む「私」は、心中事件を追っていた旧知のライター、小杉の切断死体を発見する。

黒い水中眼鏡をかけた女が、精神科医の前にあらわれた。ある朝、突然目が開かなくなってしまったという。

人質を楯に、身代金を奪った犯人は、厳重な包囲の中で、ビルの9階からエレベーターに乗り込んだが、1階についた時には消えていた!その頃、近くのマンションで、右翼の大物が何者かに射殺された。

冴木隆は広尾に住む適度な不良高校生。父親の涼介はずぼらで女好きの私立探偵。

死んだ取引相手の男が渡したのは籠に入った赤ん坊だった!?依頼人も行方不明となり事件の謎を調べ始めたアルバイト探偵隆クンは二人組の男にら致されてしまう。

「この子は近い将来、自殺する」。初対面の少女の運命をなぜか私は知っていた。

ナンパした祥子を情事の最中に絞め殺してしまった19歳の零。だが警察が到着した時には死体は消えていた。

大けがを負い、療養生活をおくっていた松浦純菜が2年ぶりに自宅に戻ってくると、親友の貴子が行方不明になっていた。

思い出せ、あの日の屈辱を。不登校になるまでに受けたはずかしめの数々を。

銃撃されても死なない、怪我もしない、傷つかない。

世界中から見捨てられ、愛してくれる人などいない。

深山木薬店の三人組に分裂の危機が!展覧会からサファイアを盗み出す犯罪計画に巻き込まれた座木とリベザル。

百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。

シャーロキアンのクラブ「ベイカー・ストリート・スモーカーズ」のパーティーに出席した、桑原崇と棚旗奈々がまきこまれた連続殺人事件。

「三十六歌仙絵」を狙った連続強盗殺人事件が発生。不可解な事件の手がかりは意外にも日光東照宮にあった。

「陰陽師の末裔」弓削家の当主、清隆が密室で変死体となって発見された。

毒草師を名乗る男・御名形史紋と熊野で出会った薬剤師・桑原崇。

「初恋」と「縁」をめぐる、初の連作小説集九段、鎌倉、浅草、那智……それぞれの場所で、若き日の崇、奈々、小松崎、御名形史紋の初恋とミステリーが語られ、謎が解かれた時、全ては一本の線に繋がる！

眉目秀麗にして頭脳明晰の天才高校生・千葉千波くんが、従兄弟で浪人生の“八丁堀”たちとともに難問、怪事件を鮮やかに解き明かす。

1920年代の英国領シンガポール。

16ノットで1時間、これで尾道に着くことはできますか。

被害者は密室において矢で殺され、あるいは自分の描いた絵の中で溺れ死に、さらには半人半馬の神話内生物として発見される。

顔の半分以上が顎という、なんともユニークな風貌の仙波阿古十郎。通称“顎十郎”。

何度も、何度も、この胸にこみ上げてくる本当の“わたし”をあなたに伝えたかった。―もっと探して。

伊賀には表と裏がある。八劔なる裏伊賀の忍者たちは、血を掛け合わせて人材を生み出す謎の集団。

―おれは彼女のストーカーになった。彼女の全てを知るために後をつけ、盗聴器も仕掛けた。

探偵・浅生、32歳、元商社マン。時として、身体を張って調査をすることもある。

女子大生・三浦鈴女は、中学時代の同級生が相ついで殺害されたことに衝撃を受ける。彼女たちは二人とも、右肩に刺青痕があった。

親友・美佐子の突然の死を知らされた三十九歳の翻訳家・麻子。

現代社会とは無縁と思われる習わしや言い伝え。その禁忌を破ったとき、平穏だったはずの世界が、恐ろしいものへと豹変する―。