優しい密室



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初公開日(参考)1981年01月
分類

長編小説

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新装版 優しい密室 (講談社文庫)

2017年10月13日 新装版 優しい密室 (講談社文庫)

名門女子高校の近くでよく見かける赤シャツの不審者が、体育館内の密室で他殺死体になって発見された。 推理するのは、退屈な日常に倦む十七歳の森カオルと、赴任してきたばかりの教育実習生、伊集院大介、二十四歳。名物コンビはじめての事件に挑む。 著者自身の高校生活が投影されたシリーズ初期の傑作!(「BOOK」データベースより)




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優しい密室の総合評価:8.33/10点レビュー 6件。Cランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(3pt)

少女の変化は眩しく映るが,謎解きはいささか雑

今は女流作家となったヒロインが,学生時代を振り返り,回想の形で進められますが,
職業だけでなく,『カオル』という名前に著者自身が重なってしまい,まず抵抗感が….
また,一時間目,二時間目…という章題も,中身は実際のそれに沿っているわけではなく,
ただの番号と単位であることには,学校という舞台に合わせたにしてもスッキリとしません.

内容の方は,『青春ミステリ』と謳いつつも,それぞれがハッキリしている印象で,
日々への鬱屈と,それを打破できない自身への苛出ちが描かれる青春パートに対して,
そちらにページが割かれたために事の起こりが遅く,後日談での長く,強引な説明など,
雑な部分が気になるミステリパートと,いささかバランスが悪かったように感じられます.

とはいえ,自分という存在と居場所に戸惑い,賑やかな教室の中に埋もれていた少女が,
ふとしたきっかけを得て変わっていく姿は,ギラギラ,そしてキラキラと眩しく映ります.

さすがに八十年代の作品ということで,表現や文化に時代の差があるのは否めませんが,
陰キャと陽キャ,スクールカーストなど,言葉こそ出ないものの,今と変わらない様子や,
先の時代を見越していたような問題の提起には,何かと感心をさせられるものがありました.
優しい密室Amazon書評・レビュー:優しい密室より
4061307312
No.5:
(5pt)

この頃の栗本さんは、本当に凄いですね

ミステリとしての評価よりも、やはり青春小説として評価したい傑作です。
私がこれを最初に読んだのは確か二十歳くらいの頃で、主人公の、女子高生時代の森カオルさんに、これでもかというくらい感情移入して読みました。栗本さん、どうして私のことを知っているの?! と言いたいくらい、ドンピシャでした。まるで自分のことを言われているように感じてしまったのです。
今の少年少女達に、教えてあげたいです。栗本薫という人が、ここにいるということを。大人の欺瞞に嫌悪感を持ち、社会に違和感を持ち、しかしそれがどういうことか分からず戸惑い、自分をもてあまして困っている若い人達に。貴方達のことを貴方達以上に分かってくれる、ある種の賢者とも言える人がここにいる、ということを。
私は勿論、カオルさんのような文才もないし、行動力もない、駄目で引っ込み思案な子供っぽい娘でしたが、そうした「社会に対してどう折り合いをつけたら良いか分からない」という感覚を、いつも感じて困っているような娘でした。そんな私に、ある種の「答え」を提示してくれた小説だったのです。
トリックはともかくとして、クライマックスはとても迫力があります。面白いと思えるか、共感できるかどうかは人によるとは思いますが、私の中では、栗本作品のベスト3には入れたい作品です。
優しい密室Amazon書評・レビュー:優しい密室より
4061307312
No.4:
(5pt)

栗本薫のベスト16

森カオルの高校時代の物語。
森カオルが,栗本薫の分身であることは,小説を書いているというくだりからわかる。
また,伊集院大介も,栗本薫の分身かもしれない。あるいは単なる憧れなのだろうか。

栗本薫の配偶者に会ったことがないのでわからない。

本書は栗本薫らしさがでていてベスト16にはいります。

栗本薫さんは女子校だったのでしょうか?

表現が現実的ですね。

伊集院大介は早稲田大学の文学部ということは
栗本薫さんと同窓という事ですね。

ネタは手元にあるものを使っているようで、賢いなと思いました。

伊集院大介の透明感がでていて、
一人称の女子高生はちょうど栗本薫さんらしい、
小説を書いている学生で、
役者が揃ったという感じで読みやすかったです。

栗本薫さんが好きな人なら、べすと10にははいらなくても、ベストのいくつかにははいると思います。
優しい密室Amazon書評・レビュー:優しい密室より
4061307312
No.3:
(4pt)

老若男女誰が読んでも共感出来る青春小説

本書のベストセリフ
「誰でも、やっぱり、どんなふうに思われようと、
自分自身でいるほかはないのだ。
自分自身でいることを、人からうけ入れてもらうためには、
いよいよ自信をもって、自分をさらけ出し、
それで気にくわぬ人間には、
近づかないでもらうほかはない。
全世界の人間に、
全部好意をもってもらうわけにはいかないのだ」

本格推理としては、手掛かりの出し方がややアンフェアというか、
手掛かり出してない謎もあるし、
偶然の要素が介入しているし、
満点は付けられないが、
青春小説として素晴らしい傑作である。
女子高生の一人称視点だが、
少年が読んでも共感出来ると思う。
時代を超越した普遍の倫理観を賛美しているので、
老若男女誰が読んでも共感出来るお話である。
本書を面白くないと言う奴は、
人間でないケダモノだと認定します。
優しい密室Amazon書評・レビュー:優しい密室より
4061307312
No.2:
(4pt)

伊集院大介シリーズ第2作

伊集院大介の若き頃の話ですが、語りのメインは森カオルで、彼はむしろ脇役です。

話の半ばまで来ないと事件が起きないのですが、この物語にかぎってはそれもありかなあと思います。カオルのやや独りよがりな推理が女子高生っぽいので、これを好きになれるかどうかで評価が分かれるかもしれません。
優しい密室Amazon書評・レビュー:優しい密室より
4061307312



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