優しい密室

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種別
長編
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あらすじ

2017年10月13日 新装版 優しい密室 (講談社文庫)

名門女子高校の近くでよく見かける赤シャツの不審者が、体育館内の密室で他殺死体になって発見された。推理するのは、退屈な日常に倦む十七歳の森カオルと、赴任してきたばかりの教育実習生、伊集院大介、二十四歳。名物コンビはじめての事件に挑む。著者自身の高校生活が投影されたシリーズ初期の傑作!(「BOOK」データベースより)

評判

優しい密室の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

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優しい密室の総合評価:

8.33/10点 レビュー 6件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6
(5pt)

この頃の栗本さんは、本当に凄いですね

ミステリとしての評価よりも、やはり青春小説として評価したい傑作です。
私がこれを最初に読んだのは確か二十歳くらいの頃で、主人公の、女子高生時代の森カオルさんに、これでもかというくらい感情移入して読みました。栗本さん、どうして私のことを知っているの?! と言いたいくらい、ドンピシャでした。まるで自分のことを言われているように感じてしまったのです。
今の少年少女達に、教えてあげたいです。栗本薫という人が、ここにいるということを。大人の欺瞞に嫌悪感を持ち、社会に違和感を持ち、しかしそれがどういうことか分からず戸惑い、自分をもてあまして困っている若い人達に。貴方達のことを貴方達以上に分かってくれる、ある種の賢者とも言える人がここにいる、ということを。
私は勿論、カオルさんのような文才もないし、行動力もない、駄目で引っ込み思案な子供っぽい娘でしたが、そうした「社会に対してどう折り合いをつけたら良いか分からない」という感覚を、いつも感じて困っているような娘でした。そんな私に、ある種の「答え」を提示してくれた小説だったのです。
トリックはともかくとして、クライマックスはとても迫力があります。面白いと思えるか、共感できるかどうかは人によるとは思いますが、私の中では、栗本作品のベスト3には入れたい作品です。
新装版 優しい密室 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 優しい密室 (講談社文庫)より
4062937859
No.5
(5pt)

栗本薫のベスト16

森カオルの高校時代の物語。
森カオルが,栗本薫の分身であることは,小説を書いているというくだりからわかる。
また,伊集院大介も,栗本薫の分身かもしれない。あるいは単なる憧れなのだろうか。

栗本薫の配偶者に会ったことがないのでわからない。

本書は栗本薫らしさがでていてベスト16にはいります。

栗本薫さんは女子校だったのでしょうか?

表現が現実的ですね。

伊集院大介は早稲田大学の文学部ということは
栗本薫さんと同窓という事ですね。

ネタは手元にあるものを使っているようで、賢いなと思いました。

伊集院大介の透明感がでていて、
一人称の女子高生はちょうど栗本薫さんらしい、
小説を書いている学生で、
役者が揃ったという感じで読みやすかったです。

栗本薫さんが好きな人なら、べすと10にははいらなくても、ベストのいくつかにははいると思います。
新装版 優しい密室 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 優しい密室 (講談社文庫)より
4062937859
No.4
(4pt)

老若男女誰が読んでも共感出来る青春小説

本書のベストセリフ
「誰でも、やっぱり、どんなふうに思われようと、
自分自身でいるほかはないのだ。
自分自身でいることを、人からうけ入れてもらうためには、
いよいよ自信をもって、自分をさらけ出し、
それで気にくわぬ人間には、
近づかないでもらうほかはない。
全世界の人間に、
全部好意をもってもらうわけにはいかないのだ」

本格推理としては、手掛かりの出し方がややアンフェアというか、
手掛かり出してない謎もあるし、
偶然の要素が介入しているし、
満点は付けられないが、
青春小説として素晴らしい傑作である。
女子高生の一人称視点だが、
少年が読んでも共感出来ると思う。
時代を超越した普遍の倫理観を賛美しているので、
老若男女誰が読んでも共感出来るお話である。
本書を面白くないと言う奴は、
人間でないケダモノだと認定します。
新装版 優しい密室 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 優しい密室 (講談社文庫)より
4062937859
No.3
(4pt)

伊集院大介シリーズ第2作

伊集院大介の若き頃の話ですが、語りのメインは森カオルで、彼はむしろ脇役です。

話の半ばまで来ないと事件が起きないのですが、この物語にかぎってはそれもありかなあと思います。カオルのやや独りよがりな推理が女子高生っぽいので、これを好きになれるかどうかで評価が分かれるかもしれません。
新装版 優しい密室 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 優しい密室 (講談社文庫)より
4062937859
No.2
(3pt)

少女の変化は眩しく映るが,謎解きはいささか雑

今は女流作家となったヒロインが,学生時代を振り返り,回想の形で進められますが,
職業だけでなく,『カオル』という名前に著者自身が重なってしまい,まず抵抗感が….
また,一時間目,二時間目…という章題も,中身は実際のそれに沿っているわけではなく,
ただの番号と単位であることには,学校という舞台に合わせたにしてもスッキリとしません.

内容の方は,『青春ミステリ』と謳いつつも,それぞれがハッキリしている印象で,
日々への鬱屈と,それを打破できない自身への苛出ちが描かれる青春パートに対して,
そちらにページが割かれたために事の起こりが遅く,後日談での長く,強引な説明など,
雑な部分が気になるミステリパートと,いささかバランスが悪かったように感じられます.

とはいえ,自分という存在と居場所に戸惑い,賑やかな教室の中に埋もれていた少女が,
ふとしたきっかけを得て変わっていく姿は,ギラギラ,そしてキラキラと眩しく映ります.

さすがに八十年代の作品ということで,表現や文化に時代の差があるのは否めませんが,
陰キャと陽キャ,スクールカーストなど,言葉こそ出ないものの,今と変わらない様子や,
先の時代を見越していたような問題の提起には,何かと感心をさせられるものがありました.
優しい密室 Amazon書評・レビュー: 優しい密室より
4061307312

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