鬼面の研究
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
鬼面の研究の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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栗本さんのミステリーを読むのは初めて。取材で訪れた人里離れた村で次々と起こる殺人。そして最後の方には読者への挑戦状も!こういう設定はミステリーファンならワクワクすると思いますが、本作はまさにそれ。個人的な感想は、一人ひとりのキャラクターの深掘りが浅く、良くも悪くも2時間ドラマだったという印象。そのため、せっかくの雰囲気とトリックが損をしている気がしました。でもすごく読みやすく、楽しめた一冊だったと思います。 | ||||
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たしかに探偵小説に良くある要素は、盛り沢山。でも、小学生高学年~高校生までが対象かな。犯行の動機もいまいちで、そんなことでこの大騒ぎ?だし、トリック(存在したかな?)も、あらかじめ用意した的な事なんだよなー。結果的に印象が薄い。最後まで森カオルのキャラになじめなかった。少々ウザい。 | ||||
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古い小説かつ娯楽作品ということもあり、正直あまり期待はしていなかった。というのも、娯楽作品には時代ごとの「旬」があり、一旦古くなってしまうとその作品の描写はなんだか痛々しく、わざとらしく感じてしまうものだからである。ちょうど「めちゃイケ」で育った世代が「ドリフ大爆笑」を観て感じる気恥ずかしさ、といえばお分かりいただけるだろうか。この作品に関して言えば、御多分にもれずそのような「痛々しさ」から逃れきれてはいなかった。しかしながら著者の筆致の妙のおかげか、最後まで飽きず一気に読むことができた。 また面白いのは、村人と都会から来たテレビクルーの対立構造である。通常なら村人のほうが「ホーム」であるのだから、テレビクルーがもう少し遠慮がちでもよさそうなものだ。しかし作中では、怯えているのは村人の方でむしろテレビクルーはそれを面白がり、スクープを収めようと「アウェー」を我が物顔で動き回っている。作中の描写では、村人たちがいかにも何か秘密の「闇」を抱え暗躍しているように見える。しかしその実、心にもっと深い「闇」を抱えているのは都会人たちの方なのである。彼らは明るく振る舞いながらどこか空虚さを感じさせる。一方村人は、冷たく振る舞いながらもそれはただ怯えているだけで、心は真っ直ぐなままである。 まあこのあたりもありがちといえばありがちな対立構造だが、なかなか楽しめた。また最後のオチに関してもなんとなく予想はついたものの、やはりゾッとさせられるものがある。 中古でとても安くなっているので、おすすめである。星4つを進呈。 | ||||
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森かおる が,栗本薫だということはすぐにわかる。 伊集院大介という守護神がいるように、 栗本薫にも旦那の雑誌編集者が温かく見守っている。 やってられないといえば,やってられない。 それはさておき,地方の風習と鬼に関する題材。 鬼とはなにか,鬼の一族の取材を強行したが故の殺人事件。 やや悲しい物語。 | ||||
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伊集院大介シリーズ第3作。 本書のベストセリフ 「かれらにはかれらの生活とやり方があるということ、 それこそが、TV――いや、現代のマスゴミにとって、 最も理解しがたいことなのではないのだろうか」 権力の監視機構ではなくて、 第四の権力者集団と成り下がったマスゴミにはムカツキますよね。 マスゴミなど必要としない存在を理解出来ずに、 取材されるのを光栄と思えとマスゴミ関係者は増長してけつかるからなw それはともかく、 小説としての感動は第1作『絃の聖域』 第2作『優しい密室』 に及ばないが、 本格推理としては前二作より優れている。 暗黙の了解として突っ込んではいけない、 推理小説のシチュエーションそのものにトリックを仕込んだ傑作。 舐めてかかると大火傷するぜw | ||||
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「読者への挑戦」。 推理小説では有名な手法でありながら、なかなか見られない形式の最たるものです。 すべての謎を解いてみせる前に、読者に真相を考えるよう促す、推理小説ファンならずともワクワクするこの仕掛けが、この作品には用意されています。 なるほどとひざを打つか、簡単と余裕を見せるか、そんなのありかと憤慨するか、それは読者次第ですが、どのような感想を抱くにしても結末に至る過程で十分に楽しめます。 そして、名探偵伊集院大介の独特の飄々として、心優しく、内に秘めた強さを持つキャラクターが作品全体に染み込んで、ほっとさせる雰囲気を作り出します。 シリーズの中で、傑作と呼べる作品です。 | ||||
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