仮面舞踏会 伊集院大介の帰還
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時々思い出しては、読みたくなる名作。独断と偏見に則って言いきってしまいますが、栗本薫さんという稀有な作家の、最高傑作であると言えます(私は「絃の聖域」よりも、断然こちらのファンなのです)。 いわゆる「インターネット殺人事件」と言って良いと思うのですが、最初に読んだ時の衝撃たるや、言葉では言い尽くせないほどでした。 私はアガサ・クリスティーやヴァン・ダインのファンですが、この作品に限っては、そうした西洋ミステリに負けない社会的メッセージを感じます。是非とも再販されて、多くの方に読んで頂きたいです。 | ||||
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爬虫類が好きな少年「アトム」19歳とネットの"チャット"を舞台として「姫」を演じるちょっと肥満気味のネットオタク19歳。「姫」はネット上では絶世の美少女と讃えられたが、ある日「姫」はオフ会を開いて幻滅させ姿を消そうともくろむ計画を立てた。ところがその日の午後2時30分…現れるはずもないとある女子大生が集合場所で殺害されてしまう。アトムは殺された理由を、チャットのログやメールなどを駆使して暴こうとするが…。 インターネットの問題と言えば、自分のようないわゆる"オタク"から見ると倫理・リテラシの問題とか、いかに個人情報漏えいを防ぐかとか、いわゆる技術的な・規則的なところに目が行きがち。しかしこの本は、それらの問題はあくまで「基盤」となっていて、複雑に絡み合っている。しかも精神的心理的要因、果てにはインターネットがはらむ問題そのものへと矛先が向けられる。 でも恐ろしいのはこの本が出されてからはや15年経過したが、ネットが起こす事件よりも、これらの原因になる問題の複雑さの方が現在も既に浮き彫りになっている部分があること。現在の世界自体が、既にこんな状態になっているような感じがして気が気でならない。 | ||||
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伊集院大介の助手となる滝沢稔(愛称:アトムくん)の出会いと,パソコン通信関連の殺人事件. 栗本薫が,特定のサービスを模型としていないというのがすごい. こんなすごい本が出ていたことを知らなかったのは、とても恥ずかしい. 伊集院大介シリーズを読破しようと思ったのは正解だった. サービスは,命名からはニフティが一番近そうな気がした. 最後の犯人特定の書き方が,ややチャットらしくないところと, アトムくんがパソコン通信を始めたいきさつと、伊集院大介に教えるところがやや足早な感じがした. 全体を通じて,ネット社会の課題をあぶりだしているところがすごいと思った. それだけでなく,ネット社会だけでなく、現実社会も仮面なのだということを指摘しているところが一番深い. | ||||
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今回の語り手は短編「顔のない街」に出ていた少年・滝沢稔君。 事の発端は、滝沢稔君の高校時代の同級生・姫野が、稔のススメで始めたネットとチャットである。チャットの場でハンドルを「姫」としていたことから、女性と間違われ…以来姫野は、現実には男でありながら、チャットでは女を演じるという、いわゆる「ネットおかま」=「ネカマ」になってしまう。 「姫」の周りに群がる男性たち…彼らの執拗なオフ会への誘いを断ってき続けた「姫」だったが、その口実として稔(ハンドル名=アトム)を彼氏だと言ってしまったものだから…数日後、稔のもとに匿名の脅迫メールが届くことに。 稔と姫野は相談した挙句、「姫」をネットから消滅させることに決めたのだが、そこで姫野はあることを思いついた。 そしてオフ会当日…渋谷のハチ公前で、一人の女子大生が刺殺された。 おびえ戸惑う姫野からの電話…「俺、殺されたんだ…」。 この本が出たのが1995年前後。ノベルズになったのが1997年。その頃に比べたら、ネット上の環境って物凄く変わりましたから…古さは否めません。が、この頃に、既にこういう形式のミステリを完成させてたっていう慧眼には感服。 | ||||
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かなり前に書かれた作品ですが、現代のネット犯罪を予想していたとしか思えません。 パソコン通信を始める前、入門書代わりに紹介され読みました。 当時はハード本でしたが、文庫本も買ってしまいました。 何度読み直しても考えさせられる作品です。 ネット通を自負されている方にも、 ただのミステリ作品としてでもいい、読んで今一度 誰が「姫」を殺したのか、考えていただければ幸いです。 | ||||
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