死者の威嚇
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多作でどれを読んだらいいか迷う中この作品を読みました 関東大震災時の朝鮮人虐殺という重いテーマを絡めて 過去と現在の犯罪が繋がっていくという、まあ普通のミステリーでした ヒロインに恋人がいて、序盤で捨てられるも想いは残り、 同時に新しい恋人ができ話がややこしい、それ以外にも 過去現在いろいろな人や事件がとっ散らかってるかんじ 容疑者が絞られた後はアリバイトリック崩しものに変わり 動機解明はちょっと砂の器で新味がない 60年前、一家4人殺しを2件も起こした3人組が 震災の時朝鮮人と間違えられて虐殺されたので慰霊碑を建立というのは そ、それじゃ無辜の被害者遺族は立つ瀬がない 慰霊碑を建てなくても、 ほら、あの、作品中一番肝心なミソであるあれは成立するんじゃないの あれが好きなので☆は一つ増やしました | ||||
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週刊文春1986年 国内9位 関東大震災の折に、荒川河川敷に埋められたとされる、虐殺された朝鮮人の遺骨。その発掘調査の失敗からから3年を経過し、再調査を主張する宗田が殺害された。宗田が好意を寄せていた葉山亜希子は、事件の真相を探るうち、発掘調査の発起人で、以前の恋人 室生の存在が浮上していく。 ・・・恥ずかしながら、関東大震災の直後、流言飛語によりジェノサイドが起きていたことを知らなかった。埋もれた日本の汚点ということになるのだろうが、本書の背景はかなりショッキングだった。全編をとおして、暗い影を落としており、いいたたまれない。色々と考えさせられるミステリ。ストーリーの方は、震災時に発生した大滝村出身の強盗犯達の殺人事件、60年後の現代の宗田の殺人事件、宗田の恋人の失踪事件、および昭和39年に行方不明となった刑事が白骨化して見つかった事件が、複雑にからみあっている。比較的、登場人物も多いのだけれど、展開の仕方がうまくて、混乱することなく、最後はすっきりとまとまっている。亜希子のせつない失恋と、揺れ動く気持ちが、話の流れとうまくマッチしていて、飽きることがない。ただ、タイトルの”威嚇”が、本書の中で何を意味するのか分からなかったんだけど。この年の週刊文春ベストは、作者の『二重裁判』が8位にランクインしている。こちらも面白かった。 | ||||
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