胡桃沢耕史(くるみさわこうし)の作品一覧

信州戸田藩の家臣で甲賀忍者の流れをくむ芥川九郎右衛門は、秘術を会得して透明人間になることに成功した。

諜報員、殺しし屋、インターポールが入り乱れての大スペクタクル!小説の面白さを追求し続けた作家の腕が冴える傑作。

強く願い続けることだけが、出会いて別れを生む。国境の地で愛する男を探し続ける女。

高校三年のとき、芸能プロダクションにスカウトされた胡桃沢ひろ子は、歌やドラマに引っ張りだこの新人アイドル。

昼は弁護士として男社会の中で虐げられた女性の人権を擁護し、夜は講釈師として阿部定やモンローの凄絶な女の生涯を語るスーパーレディ・村崎紫子=大神田紫。

往年の大女優、浄明寺洋子は四十五歳。しかし、いまだに三十代半ばの美貌を保っている。

岡っ引きの勘兵、人呼んで悪勘兵は色事にかけては浪花一の事情通。ある日、同心鮫島様のお呼びで奉行所の門をくぐった。

〈わが王子をニッポン暴力団から救出してほしい!〉アラブ王族からの極秘依頼が、名探偵・帷子妃誕生のきっかけとなった。

上海。魔都と呼ばれた街。

女の操と正義を貫く秘密捜査官。阿笠墨絵。

熱血弁護士、颯爽と登場。「イソ弁」とは、先輩の事務所に居候して修業する新米弁護士のことである。

「大衆文芸勉強会」は、毎月一回講師を招いて二十人前後の会員が集まる地味なグループである。

綜合企業・明日興産会長・小中大成の信条は、『人の行く裏に道あり花の山』、である。

“翔んでる警視正”の右腕、中村刑事は、警視庁ナンバーワンの射撃の腕前を見込まれ極秘の重大任務を命じられた。

1000年前に世界旅行をした男がいた。太陽の沈む場所を求めて西へ行った日本人が、ついに見たものは…。

一年ぶりに、美加はすばらしい悦びのときを持った。夫がさっき帰ってきたばかりなのだ―。

「残忍な殺され方をした女子高生殺害事件の犯人が、精神鑑定の結果無罪になりそうだ」知的美人と評判のテレビキャスター松平みどりは、その原稿を読みながら怒りで唇が震えるのを覚える。

伊達順之助―。その姓の示す通り、戦国の梟雄伊達政宗の後裔である。

従三位の位を持つ二条夕霧麿警部は、即位の礼の警備のため、特命で、公安警備の責任者に抜擢された。

警視庁警備三課のダメ刑事・安田保重は、窓際族を通りこして“ベランダ刑事”と呼ばれていたが…。

崩壊した清国の皇族粛親王の第十四王女ケンシは七歳の時、父と親交の深かった大陸浪人川島浪速の養女となり、芳子と名付けられた。

きらきらと華やかな平安の宮廷。

新菜(ニーナ)は15歳。少女でもないが、女性でもない微妙な年ごろである。

昭和初年代、若き男爵松平弥生麿は、神田に探偵事務所をオープン。

ますます凶悪化する犯罪にそなえるため、特捜課は盛り場のド真ん中に移転した。

1回抽鉄をひくと120発の弾丸が1分間に発射される。―国防総省が開発したマシンガンMG5。

あらゆる可能性に胸はずませ、ときめかせ東京へ集まってくる、ギャルたち。

アメリカから帰ってきた美加の日本での主婦生活もそろそろ一年になる。つくづく日本は平和だなと思う。

短大生のギャル3人―スパイ志望の志乃。セックスに狂いたい美加。

土地の値上がりで、期せずして億万長者になってしまった石島家では、税金対策に頭を痛めていた。

外交官であった能垂伯爵を父に、フランス人を母にもったヒネモス・のたり氏は、パリの下町に40年も住む売れない画家だ。

山田財閥の会長・山田光太は75歳。

窓際の中年社員が楽しむ唯一の趣味はプロはだしのハーモニカ演奏。

「自殺の名所」である東京近郊のマンモス団地「高村」。8月の早朝、1人の男が、植込みにうつ伏して死んでいた。

アマゾン奥地に住むダイヤ取引商の伯父・ワンコンの豪邸に寄寓する美沙は、強引に頼みこんで伯父のダイヤ買い付け行に同行することになった。

警視庁捜査一課に新設されたギャルばかりの別動隊――その名も「捜一別」手に負えないズベ公だけが隊員で、女性犯罪を専門に捜査するのだ！　ところが、その隊長に保安課出身のハイミス、まる...

明治薩長体制の管理を離れ、広大な中国の大地に雄飛した今野頑太ら若き壮士たちは、自らの理想を大陸に実現せんと血と汗を流す。

銀座で働くホステスにもピンからキリまである。

きれいな背中だけを見込まれたみゆき。

警視庁捜査一課に、秘密の別動隊、「捜一別」が新設された。超美人の隊長以下、ピチピチギャルの五人組。

サンフランシスコ一の可愛い私立探偵・住井美加は、なんと日本の大財閥のひとり娘で、同棲中の恋人は黒人警部という破天荒!ダウンタウンの殺人事件を次々と解決して、市警はおろかイタリーマ...

シスコの3月はまだ寒い。

ぼくの伯母さん・アガサは、なんとロス一の腕利き私立探偵なんだ。マフィア幹部の未亡人で、日系人社会の女長兵衛。

丸の内銀行、東京駅前支店に大変な美人がいる。中上川良子、銀行の創業者中上川弥太介翁の孫娘である。

不夜城・新宿歌舞伎町。ソープランドの裏の地下室に看板を掲げる『アべ芸能会』には、毎日70人もの“流し”が集まってくる。

軍律の崩壊した集団に君臨する大ボス、小ボス。

投票が始まった。黒ずくめの男たちが議員たちの脇についた。

風雪急を告げる中国大陸で、美しい亡命ロシヤ人の娘ソニヤと燃えるような恋に落ちた青年の夢は、“組織”の巨大な魔手によって無残にも打ち砕かれた。

腕利きの仕立職人・衛藤良丸には、戦争の間、外地で「特別な任務」についていた過去があった。

警視庁きっての射撃の名手だった村越健次は、その天才的な腕を買われ、レバノン系アラブ人・ムラート・ケンと名を変えてCIAの秘密諜謀報員となった。

二派の武力抗争が続く南米の貧しい小国。

零下三十度のモスクワの街頭で一人の男が爆死した。六十年前、その男・高村平介は独りソビエトへ留学した身だった。