棺桶の絵とともに日付が書かれた葉書を受け取った者たちが、その日付に謎の死を遂げた。

カリフォルニア州の軍事研究施設から、爆発とともに謎の物質が流出した。

薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。

警視庁犯罪被害者支援課――犯罪被害者の家族などの心の支援を行うセクション。 帰庁の時刻となった頃、電話が鳴った。

亮平が書いたブラック企業体験ルポが雑誌に載った直後、四年ぶりに美帆子から電話がかかってきた。

―ぼくは、彼女が誰なのかわからない。

十歳の誕生日を迎えたアリスは、父親から「極上の謎」をプレゼントされた。

「警視庁最悪の警部」が帰ってきた! 本格ミステリーの“お約束"をことごとく踏み荒らしてきた大癋見警部の、今度の獲物は芸術の世界──名画、名筆、名曲をめぐる事件に、今度はあの「芸術探偵」も参戦。

直木賞作家、乃南アサの短篇集「夜離れ（よがれ）」より表題作。

漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いて生計をたてていた鉄雄。

とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。

あなたはなぜ、そこに住むことを決めたのですか？間取り、家賃、駅までの距離。

MITに籍を置くジェレミーは、古代と現代―ふたつの「世界の七不思議」に奇妙な“パターン”があることを発見する。

下野国で、重臣による謀反の難から逃れた領主の娘・澪姫と小姓が追手に囲まれた時、黒い長羽織姿で長身痩躯の男が二人を助ける。

三十一歳の元CA・入江紗都が、何者かに刺された。

愛する妻子を惨殺した凶悪犯、永倉を七年間追い続ける警視庁強行犯担当刑事・神条俊輔。

探偵の私は、名古屋から上京していた実業家から、娘を捜してほしいとの依頼を受ける。

絵画教室をやめて以来、大学で約十年ぶりに再会した優希と淳之介。

石室敬三の元へ一年以上前に失踪した妻から突然電話がかかってきた。

成田の旧家育ちの東堂絆(20)は本庁・所轄の垣根を取り払うべく期待されて、警視庁組織犯罪対策部特別捜査隊所属となった。

旅人は彷徨い続ける。文明が衰退し、崩れ行く世界を風に吹かれるままに。

警視庁組織対策部2課の警部補・沢渡は、 実は黒社会とつながる警察内部の〈黒色分子〉だ。

六本木の路上で身元不明の女の絞殺死体が発見された。

伝説の元暴力団員・奥園が設立した自動車解体工場は裏では窃盗を繰り返していた。

花嫁の晴夏は、「新郎を殺せ」と、ある人物から命じられている。

かくも危うく、みずみずしい。安西水丸が熱烈に惚れ込み、自ら翻訳した若きカポーティ、まぼろしの傑作。

一気読み必至、双子の死の謎を巡るスリラー 六歳の双子の娘のひとり、リディアを事故で失ったアンガスとサラの夫婦。

「脳卒中は手術をするな!」を提唱してマスコミの寵児となった脳神経外科医香山和之進。

老舗画廊勤務の中田由紀、三十二歳。穏やかで上品な彼女が、一人旅から帰ってきた途端に豹変した。

十七歳の洋子は佐久間という工員の青年と恋に落ちる。だが仲間二名が殺害される事件が起き、犯人と疑われた彼は姿を消す。

一九九五年三月二十日、丸の内で起こった無差別乱射事件。

おれを力いっぱい殴ってくれ、とタイラーは言った。事の始まりはぼくの慢性不眠症だ。

あなたは何度もだまされる! どんでん返しに次ぐどんでん返し、 ちりばめられた膨大な伏線が回収されていく “ミステリのエクスタシー"を体感せよ! ! 作家にしてブルーライト探偵社の所長の草壁ユナ、最初の事件。

母ドロレスの結婚式の準備で振り回されっぱなしのハンナたち。

失踪した恋人―瀬木良介を追って台湾へわたった高嶋聖子。

トリックと幻想は紙一重。

交番近くに置かれた不審なタオルには、血染めの文字が。

高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。

西荻窪のシェアハウスで暮らす、葵、美緒、礼菜。

ホラー&ミステリの宇佐美まことのデビュー作。受賞作を含む7篇を収録。

民生委員の千加子は、「レインボーハイツ」とは名ばかりの、くすんだ灰色のマンションをたびたび訪れる。

恋愛経験ゼロ。冴えない理系大学院生の森は、ある日突然恋に落ちた。

タクシー運転手の久我は、血の匂いのする男性客を乗せた。 かつてアフリカの小国で傭兵として戦っていた久我の同僚らしい。

江古田にある日本茶専門喫茶店〈ひとつぶの涙〉で働く“小林少年"は、バイト仲間の海江田さんに恋をした。

コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。

神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。奇しくも、15年前に同様の未解決事件があった。

私立大学で教授を務める私が、病死した妻の葬儀を終えて帰宅した夜の10時過ぎ、自宅のインターホンが鳴った。

とある日―。広告代理店に勤める根本に、ベストセラー小説『永久の大地』を映画するよう社命が下る。

汗が滲む真夏の昼休み、名探偵と誉れの高い少女は屋上にいた。

エイズ患者のルポでピューリッツァー賞を獲った新聞記者ジャスティスは、記事が捏造と発覚し職を追われた。

ニューヨークの公園内の洞窟で暮らしていることから、“ケイヴマン”と呼ばれるホームレスのロミュルス。

吉祥寺にある書店のアラフォー副店長理子は、はねっかえりの部下亜紀の扱いに手を焼いていた。協調性がなく、恋愛も自由奔放。

あの熱いコンビが帰ってきた! 吉祥寺に出店する大手書店チェーンに転職を果たした理子と亜紀。

「私、亜紀さんみたいになりたい!」きらきらした目で新人バイトの愛奈に告げられ、困惑する亜紀。

「書店に就職したいと思ってるの？」新興堂書店アルバイトの高梨愛奈は就職活動を控え、友人たちの言葉に迷いを吹っ切れないでいた。

取手駅構内の小さな書店の店長に抜擢された彩加。しかし意気込んで並べた本の売れ行きは悪く、店員たちの心もつかめない。

「あなたが流した涙以上に、その男に血を流させてあげる」女性6人のチームが女の敵を胸のすくやり口で罠にハメて破滅に追い込む痛快復讐劇。

結婚式で花嫁の誘拐事件が発生。

医療費の高騰で病院に行けなくなる人が急増した日本。

遥か宇宙から、人類救済の策を練る、 十四歳の英雄・空々空と九人の仲間たち。

多忙を極める平賀とロベルトは、ハイチでの公務後に1週間の休暇を取るようサウロから厳命される。

アメリカ次期大統領候補の若き議員が、教会で眩い光に打たれ謎の死をとげた。

戦争の傷跡を残す大阪で、河の畔に住む少年と廓船に暮らす姉弟との短い交友を描く。

人は精がのうなると、死にとうなるもんじゃけ―祖母が、そして次に前夫が何故か突然、生への執着を捨てて闇の国へと去っていった悲しい記憶を胸奥に秘めたゆみ子。

喫茶店に掛けてあった絵を盗み出す予備校生たち、アルバイトで西瓜を売る高校生、蝶の標本をコレクションする散髪屋―。

「あなたたちはアセンションされました。

「この中に一人、嘘をついている魔女がいます。

愛する弟を失ったコーイチは失意の日々を送っていたが、高校で初めて友達と呼べる仲間たちと出会った。

成人式前夜。大学生の桃木沙良は、電車に乗っていたはずが、ふと気付くと母校・蔵院高校の校庭にいた。

幽霊が視えるようになったぼくは地縛霊の館川小梅さんと出会う。

エマと宿敵ヴァージニアの裁判が結審を迎えた。決め手となったのは一通の手紙だった。

名だたるミステリ作家があなたを仰天させる! 物語の最終盤で読者の予想をひっくり返す、どんでん返し。

売るものは「恋人との最後の時間」―女子高校生・夜見川麻耶は、死を求める客に、二人きりの最後のひとときと、望む形での死を与える日々を送っていた。

疎外された人々が流れ着く街・イタギリの少年・晴史は、ごみ収集で家計を支えながら、似顔絵描きの可憐な少女・シズクと心を通わせ、苛烈な日常の中に居場所と安らぎを見出す。

著名なコラムニストのネルは、両親が事故で亡くなった時、両親がそばに立つのを感じた。

子供の頃、誕生祝いに買ってもらった人形の家には、外からは見ることのできない部屋があった。

鴨川流と娘のこいし、トラ猫のひるねが京都・東本願寺近くで営む食堂には看板がない。

忘れられない、でも二度と味わうことのできない一皿。

半年後までに、邪魔なものはみんな“片付ける"――。

検索エンジンとSNSで世界的な成功を収めた企業・ハルウィンには、超能力研究の噂があった。

2014年カルフォルニアの解体予定の家の屋根裏から発見された貴重品箱。その中には三つのものが入っていた。

男は殺人未遂に問われ、中国に密航した。文化大革命、下放をへて帰還した「彼」は30年ぶりの日本に何を見たのか。

「島に行け」という祖母の遺言に従い、主人公の青年・大地は島(=青蛾島)へ渡ることにした。

2007年夏公開の映画化原作。

男は罪を隠している。親友の妻と不倫をし、その女を殺したという罪を。

「あの家のこの部屋は……密室、だったんです」 持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の別荘〈星月荘〉。

井の頭公園で、 胸に1/TTXの文字が刻まれたパントマイマーの遺体が発見された。

医薬品検査組織「日医検」の向井智が失踪した。イチマル製薬のジェネリック医薬品成分の改鼠データとともに。

元新聞記者の鉄道事故、世界中で次々に姿を消す化学者、襲われる自衛隊基地。

盗作疑惑が持ち上がる中、美人イラストレーターsacraが失踪した。

１９３６年、六歳のぼくは、母と妹のアン・マリーと、オールバニーのパールストリートに越してきた。

ねえ、知ってる?“情報通”の笠井京子は、帰宅したばかりの夫に話しかける。お隣に越してきた人たち、ちょっと変なのよ。

夏の朝、突然救急車が妻を連れ去った。妻を求めて辿り着いた病院の盗聴マイクが明かす絶望的な愛と快楽。

深雪は婚約者の俊亜貴を連れ故郷の雪之島を訪れる。結婚をしてありふれた幸せを手にいれるはずだった。

リーマン・ショックの最中、世界最大の法律事務所を解雇されたエリート女性弁護士サマンサはニューヨークを離れ、アパラチア山脈の田舎町ブレイディにある無料法律相談所に、仕事の口をどうにか見つけることができた。

父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。

夜になると、僕は化け物になる。 寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。

那覇市内の高級ホテルで男女の遺体が発見された。

虚弱体質で寝込みがちだった相場俊之。極貧の母子家庭に育った取海創。