氷の双子: THE ICE TWINS
- 心理スリラー (8)
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双子の一方が事故死した家族、その傷をいやすためイギリスの静かな田舎への引っ越しを決断するが…。 イギリスの田舎、それもスコットランドの孤島という舞台設定はサスペンスによくあっており、情感たっぷりの雰囲気描写、双子(実際に死んだのがどちらか?)、事故時の真相、等々こちらを引き込む要素はある。 ・・・が、恐ろしく退屈な展開。 風景描写は上手いけど、丁寧を通り越して必要以上に多く、心象風景とはいえそればっかりで飽きてくる。全体の1/3位はあるのでは? しかも、奥さん、旦那、それぞれの一人称で描かれるのだけど、最後までお互いの真実を吐露させないため、意味深な表現ばかりが続く。 しかもその真相もたいしたことは無くてガッカリ。 ただ、絵面は綺麗になりそうなので、映画化には向いている。キャストも少ないしロケさえしっかりすれば低予算でも佳作に仕上がりそう。 | ||||
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起きているのは怪異なのか、精神のあやうい主人公の妄想なのか、それとも誰かの悪意なのか、明解な答はないまま話が進みます。でもそのねじの回転的なはっきりしなさはけっこう好き。考えているとぞわぞわ怖くなってくる、自分の想像力が焚き付けになるタイプの作品かと思います。 亡くした子供への悲嘆、壊れかけている夫婦関係、引っ越し先の島の荒涼としてでも美しい景色、全部ごちゃ混ぜになって終劇へと向かいます。 本文中で何度か同じフレーズが繰り返し出てくるあたりや主人公の不安定さがどんどん増していくあたりは『山荘綺談(丘の屋敷)』を思い出させますが、主人公への感情移入のできなさはこちらが上。その、大部分の読者が彼女へ抱くであろう反感も作者の計算なんだろうと思うとそれも怖いのですが。 | ||||
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2015年に英国で刊行され忽ち大ベストセラーとなったサイコスリラーの話題作です。カバー裏の紹介文には「今年一番背筋が凍る」という表現がされていますが、読み終えた私には怖さがそれ程感じられませんでしたので本書が絶賛された理由はきっと主に夫婦の細やかな心理描写にあるのではないかと思えますね。「双子」というテーマはホラー小説の素材として十分に魅力的だと思えますが、いざトライしてみると意外に難しい面があるのかも知れませんね。ここで少し脱線しますが、何となく「双子」のテーマと勘違いしそうで実は違う「ウルトラQ」の名作「悪魔ッ子」は要するに幼い女の子の人格分裂の話なわけですが、シンプルながらも本当に今でも忘れられない「背筋が凍る」不朽の傑作と言えるなと改めて思い出しましたね。 一年前に六歳の双子の娘の片方リディアの事故死という不幸な出来事に見舞われたアンガスとサラの夫婦が心機一転してロンドンからスコットランドの孤島に移り住む決意をするのだが、不可解にも遺された娘カースティが母サラに向かって「自分はリディアだ」と言い出すのだった。 本書の眼目はやはり家庭崩壊に至る家族ことに夫婦の心理描写の丹念さでしょうね。まあ読みながら辛くなるどう考えても修復が難しそうな哀しい夫婦関係ですが(何となく例え子供の悲劇がなかったとしても結局この二人の仲は遅かれ早かれ駄目だった様な気がしますが)、やはり互いに秘密を抱えるのは駄目な事や我が子に接する時の注意点が見えて来ますのでこれから共に人生を歩み始める若い夫婦にとって絶好のいい教訓になるでしょうね。ストーリーは双子の生き残った娘は果たしてどちらなのか?というミステリアスな謎の興味も手伝って読者を全く飽きさせずに読ませる著者の筆力はさすがだなと感服致しましたが、結末が今ひとつ盛り上がりに欠けて割合に平凡に思えたのが実に惜しかったですね。私が思いますのには、本書がホラー小説として怖さ不足な理由は、存在するとして幽霊に強烈な怨念が感じられない点が根本的に一番大きいのでしょうね。本書には特筆すべきぞっとする様な見せ場の怖い場面もありませんでしたし、だからおそらく今後とも映画化もされそうにないとは思いますが、とは言え心理サスペンスの面では十分に読み応えがあってまずまず満足の出来でしたので、また何時か書かれるだろう著者の新作に期待したいと思いますね。 | ||||
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意外な展開に驚きました! 出だしはパッとしませんが、島に越した後は一気に読みました。 | ||||
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あまり期待しないで読んだためか楽しめた。最近は、「山荘奇談」とか「ねじの回転」「ヘルハウス」と言ったジワッと怖くなる本にめぐり合えなかったので、読んで良かったと思っています。 主人公の双子の母が、鬱陶しい存在で夫も娘も気の毒です。「結婚は人生の墓場」という言い古された言葉が、実感として伝わってくる内容でした。 | ||||
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