ヴェサリウスの秘密
- スペイン (4)
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ヴェサリウスの秘密の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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19世紀のスペインが舞台の作品。 万博開催を数週間後に控えたバルセロナに女性連続殺人事件が起きる。その事件にはヴェサリウスの幻の解剖書が関連していた。 真相追及、主要人物のドラマ、そして解剖書を巡る攻防等とついつい夢中になって読んでしまった。 | ||||
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本書と同じバルセロナを舞台にしたカルロス・サフォンの『風の影』、江戸川乱歩の傑作『孤島の鬼』、さらにコナン・ドイル、モーリス・ルブラン、をミックスしたみたいな一大冒険探偵娯楽小説。文句なしに楽しめました。 | ||||
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医療関係者であれば、ヴェサリウスの名前に聞き覚えがある方も多いかなと思います。 猟奇殺人とヴェサリウスがどのように関係しているか興味が湧き本書を手に取りました。 スペインの小説は初めて読みますが、物語の展開や描写は非常に良くできており、ダン・ブラウンのラングドンシリーズを読んでいるような感覚が味わえます。疾走感のある展開や映画を見ているよな描写で後半は一気に読んでしまいました。終わり方も暗い気持ちにならずに、素直に面白かったと思えます。 はじめは登場人物の名前が頭に入ってこず、見開きを何回もみて読み始めますが、物語が流れてくると気にならなくなります。 1888年で万博を直前に控えたバルセロナが舞台です。亡くなった父親が街で起こっている猟奇殺人と関わりがあるのか調査を始めるところから物語が始まります。 ミステリーではなく、上述しましたがダン・ブラウンの冒険譚を読んでる感じです。ラングドンシリーズの初期の作品のような疾走感が味わえますが、お洒落さと没入感は一歩及びません。が近年の不甲斐ないラングドンシリーズよりは面白いと思います。 | ||||
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前半は正直ちょっと退屈で、1/3読んだところで一度止めました。 でも、手持ちの未読本がこれしかなくなって、しょうがなくまた読み始めたら「あれ?面白いぞ??」となり、 後半はもうどきどきしながら読んでました。 下水道の場面は怖いけど面白い。今時のグロい描写はなくても怖い。(胸糞悪いあいつは因果応報だったけど、 個人的にはもうちょっと…ゴニョゴニョ) 星ひとつ減らしたのは、前半の退屈さと主人公の元恋人に対する態度が納得できなかったからです。 「あの献身に対してお前・・・!!」と思ってしまったので。 | ||||
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推理物だと思って手に取ったのですが、最初が連続猟奇殺人。残酷物が苦手なのでこの時点でやめておくべきでした。中盤・後半でも同じような被害・残酷性が出てくるので読み続けるのが苦痛だったのですが、口コミ・書評が高いので我慢して読み続けました。本当の真犯人(おかしな書き方ですが、読んだ方は分かりますよね)が分かって、なんじゃこりゃ。こんな真犯人有り?こいつを犯人と推理するは不可能。途中、本当の真犯人への何の手がかりもなし。しかも自分は死ぬのに唐突に主人公を救うのは何故なんだ?結局、推理小説ジャンルじゃなかったというのがわかりました。スリルサスペンス+ロマンスジャンルなのでしょうか。映画にするなら+スペクタクル(崩壊のところね)また+ホラー(ツギハギのところね)か。もう、殺人の起こるスリルサスペンス小説をミステリー分野で紹介するのは止めて欲しいです。ここAmazonでも書かれている面白さが私には理解できません。良かったのは最後の場面で、鉄道チケットを破り捨てるところぐらいですかねぇ。あれ、チケットですよね?しかし、もっと早くに決断せんかっ、遅いわっ。 | ||||
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まず、題名中の「ヴェサリウス」とは16世紀に実在した解剖学者(画期的な解剖学書「ファブリカ」で有名)。本作の主な舞台は万博を目前に控えた19世紀後半のバルセロナ。折しも、当時のバルセロナではコレラの流行と共に女性連続事件が発生していた。主人公のバートンはバルセロナの著名な解剖学者を父として持つオックスフォード大の言語学教授。バートンと父とは疎遠だったが、父が亡くなった事により、バートンは久々に帰郷する。ところが、下水道でオムスという父の友人(?)の医師が残した暗号表混じりの奇怪な手記を発見した事などから、父が殺された可能性が濃厚となり......という発端。皆川博子氏の作品を想起させる設定(バートン自身が解剖学者ならソックリ!)であり、冒頭から怪奇・幻想趣味が横溢しているが、当時のバルセロナの頽廃振りを描く意図もあった様である(作者はバルセロナ在住のスペイン人)。 この後、バートンは父の元弟子で極めて優秀な医学生のパウの手を借りて、父の死の謎を追うのだが、この過程に様々な要素を織り込んでいる。バートンと父との確執の元となった(バートンのトラウマともなった)7年前の火事(バートンの当時の婚約者も焼死)の謎、その婚約者の妹イレーナとバートンの恋愛模様、イレーナの夫で(悪徳)実業家アデイを含む三角関係、万博を背景としたアデイの発電事業、パウのプライベート等々。最後の方には、交霊会や地下水道での追走劇も出て来る。「ヴェサリウスの秘密」に焦点を絞るならば、いっそ、パウを主人公にした方が良いとさえ思ったが、作者の意匠としては往時のバルセロナを映し出すために、これらのサブ・ストーリーを敢えて渾然一体として提示する狙いがあったのだと思う。流石に冗漫(600頁超)な印象を免れないが。 確かに真犯人は着想外だが、ミステリと言うよりは、ゴシック・ロマンと冒険小説とを融合させた作品という印象を受けた。古い言い回しだが、「冒険活劇」ファンで、バルセロナの歴史に興味を持っている方にはお薦めの力作だと思った。 | ||||
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