無痛の子



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初公開日(参考)2018年10月
分類

長編小説

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無痛の子 (小学館文庫)

2018年10月05日 無痛の子 (小学館文庫)

手負いの女刑事が謎に迫る傑作サスペンス! 自宅のベッドで殺された女性の遺体からは、小さな皮膚片がいくつも剥がされ、持ち去れていた。現場を検証していたボストン市警殺人課の女刑事D・D・ウォレンは、何者かの気配を感じたはずみに階段から転落し、左肩に大怪我を負う。リハビリ中、ペインコントロールのためにクリニックを訪れたD・Dは、精神科医の女性アデラインに出会う。先天性無痛性であるが故に「痛み」を専門にした、という彼女。その矢先、第二の事件が発生した。ふたつの事件の類似性を辿ると、やがて40年以上前の連続殺人事件が浮かび上がる。その犯人はアデラインの実父であり、さらに彼女の姉もまた14歳で初めての殺人を犯し服役中だったーー。 大好評D・D・ウォレンシリーズ『棺の女』の前日譚。残酷な運命の下に生まれた女医と、執念を燃やす手負いの女刑事のドラマティックすぎる傑作サスペンス!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

無痛の子の総合評価:8.33/10点レビュー 6件。Cランク


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(8pt)

血か、育ちか?

アメリカでは発売のたびにベストセラー入りするという、ボストン市警の女刑事「D. D. ウォレン」シリーズの第7作。レクター博士ばりの女性サイコパスが登場する、サイコな警察ミステリーである。
自宅ベッドで殺された女性の体からは無数の皮膚片がはがされていた。現場の家を夜に再訪したD.D.は階段から転落し、左肩の剥離骨折という重傷を負い、さらに当時の記憶を失ってしまった。休職を余儀なくされたD.D.が復帰のために通い始めたペインコントロール専門の精神科医アデレインは、先天性無痛症という自身の遺伝に向き合うために痛みの専門医になったという。その独特の治療法に違和感を抱きながらも早期復帰をめざすD.D.だったが、なかなか職場復帰は叶わなかった。そうこうする内に同じ手口の第二の事件が発生し、D.D.とパートナーたちが事件のパターンを調べると、40年も前に同じような事件が起きていた。しかも、自殺したその犯人はアデレインの実父であり、さらにアデレインの姉シェイナも30年前、14歳のときに少年を殺害して逮捕され、刑務所内で連続殺人事件を起こし終身刑で服役中の悪名高い殺人鬼だと判明した。40年前、30年前の事件と現在の事件の関係は? 服役中のシェイナが関与しているのか? アデレインがD.D.の前に現われたのは果たして偶然か?
犯罪の態様は凄惨、D.D.の痛みに耐えながらの捜査が迫真的。あらすじだけ読めば、これぞサイコサスペンスだが、その実、サスペンス、スリラーというよりは犯人探しミステリーである。なかでもアデレイン、シェイナの姉妹の存在感が強烈。これほど対照的な立場になったのは成育環境の違いだが、では二人に共通する血はどんな影響を与えるのか、というのも読みどころ。ドラマチックな物語だが、ストーリー展開がやや遅いのと異常な犯行の割に動機が安直なのが、欠点といえば欠点である。
日本では、第8作「棺の女」が最初に翻訳出版されるというおかしな始まり方をした当シリーズだが、シリーズ展開とは関係なく読める作品なので、本作だけ読んでも十分に楽しめる。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(4pt)

一人称と三人称の使い分けが人物を描くか?

先日、TVで無痛症の女性が取り上げられていた。彼女は70代だけど膝の軟骨がすり減ってしまっていることに気が付かず(痛みがないから)膝がダメになって車椅子生活になっていた。その事実に驚きながら、何気なくググったところ本作を見つけた次第。リサ・ガ・ドナーを知らなかったので試してみるかと読んでみたが・・・・
シリーズとしては、D.D.ウォレンが主人公だと思うが彼女の行動は三人称で記述されていて、本作でのゲストスター(?)が無痛症の女医アデラインが一人称で記述されてるという珍しい構成。それが本作ではうまくはまっている。場面展開が自然に頭へと入ってくる。さて、それにしても無痛症がもつ特性を生かして痛み専門の医師となったアデラインの生い立ちと、負傷して肩を痛めているD.Dとの関係性が対立軸になっているだけでなくて、アデラインと殺人で服役している姉との関係性も言わば横の糸のように、新しい連続殺人事件を浮き彫りにしていくのだけど、その流れがきちんとした捜査から(つまり、刑事の勘とかじゃなくて)洗い出されていく過程は十分に楽しめてた。
実はウィルトレントシリーズを読んでいるので、カリン・スローターと著者をどうしても比べてしまうんだけど、個人的にはリサ・ガードナーが描く夫婦の姿の方がいいな。娘と母とか姉妹とかの描き方でも女流作家と言う言葉ではくくってはいけないとよくわかった気がする。本作の登場人物だけではなくて、著者の生い立ちすらも作品には影響するんだろうとふと思った。
無痛の子 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:無痛の子 (小学館文庫)より
4094064893
No.4:
(3pt)

うーん

途中までは面白かったんだけど犯人が弱かったかなぁ
感情移入できないから「あっそう」って感じ
無痛の子 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:無痛の子 (小学館文庫)より
4094064893
No.3:
(4pt)

nothing

it,s OK story,but, well wrapped uo
無痛の子 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:無痛の子 (小学館文庫)より
4094064893
No.2:
(5pt)

オモシロさ満喫

セッテングが面白い。
先天性無痛症の精神科医アデラインと、左肩の剥離骨折という重症を負ったボストン市警殺人課の刑事D D ウオレンが、皮膚を剥ぎ取り、その一部を持ち去る殺人犯捜しに乗り出します。この殺人犯、なかなか見えてこなかった。
D D ウオレン刑事は、痛みとうまい付き合い方を学ぶために、アデライン医を訪れ、そこで先天性無痛症の人の人生とはいかなるものであるかを知ります。読み応えがあります。
そして、邪悪な親の遺伝は、どんなに理想的な環境を与えられても、変えられないのか。
一気に読めて、中身がコク楽しめたのは本当にしばらくぶり。
無痛の子 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:無痛の子 (小学館文庫)より
4094064893
No.1:
(5pt)

(2018年―第141冊)D・D・ウォレン シリーズの邦訳

舞台は米国ボストン。発見された女性の殺害遺体は皮膚をはがされた跡が無数についていた。市警殺人課の刑事D・D・ウォレンはひとり捜査現場に戻ったところ、隠れていた犯人によって階段から突き落とされてしまう。そして重傷を負った後に精神科医アデライン・グレンのセラピーを受け始めることになる。グレン医師は先天性無痛症でどんな身体的痛みも感じることがなかった…。

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 2年前に同じ講談社文庫で邦訳出版された『』よりも本国アメリカではこの『無痛の子』がD・D・ウォレンのシリーズとしては早く世に出ています。ですから『棺の女』の前日譚にあたるわけですが、両者はそれぞれが独立した事件の捜査を描いていて、どちらを先に読んでも構わないと思います。
 私は『棺の女』を大変面白く読んだので今回も迷わず手にしましたが、この『無痛の子』は文庫本で600頁近い超弩級のノンストップ・サスペンス小説です。今日(2018年11月22日)現在、本国アメリカのAmazonで1443人のレビュアー中64%が5つ星、22%が4つ星をつけるほど評判が高い作品だというのも頷けます。いやぁ、堪能しました。

 この小説の特異な点は、シリーズの主人公である女性刑事D・D・ウォレンではなく、アデライン・グレンの一人称で事件後の過程が語られるところです。その必然性があるのか、またその効果がどこまであるのかはわかりませんが、D・Dよりもこのアデラインの存在が前面に立ち現れ、猟奇的連続殺人の特異な闇がきわ立つように感じられます。

 物語の中の現在進行形で起こる連続殺人は、40年前のある事件の模倣であることが見えてきます。しかし40年前の犯人は既にこの世になく、そしてその血を引く長女は獄中にあります。しかし次女は養女として別の家庭で育っていて……となると当然この次女に疑いの目は向くという寸法です。果たして犯人はこの次女なのか。
 そして最後に見えてくる真相には大いにうならされました。

 作者リサ・ガードナーの筆運びは『棺の女』同様、見事ですが、訳者である満園真木氏の卓抜した翻訳手腕にも改めて感服しました。バタ臭い直訳調は一切見られず、今回も物語の終盤の犯人との対決場面の文章は、映像が目に浮かぶ、実に鮮やかな訳業です。

 D・D・ウォレンものとしては『棺の女』が第10弾(長編第9弾)、『無痛の子』が第8弾です。D・D・ウォレンものは2018年までに11作が発表され、どれも本国アメリカでは大変評価が高いようです。来年2019年には第12作が出版予定と聞いています。講談社文庫ではあと何冊読めるでしょうか。

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無痛の子 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:無痛の子 (小学館文庫)より
4094064893



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