夜に啼く森
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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ボストン市警の部長刑事「D.D.ウォレン」シリーズでは11作目、監禁事件からの生還者「フローラ」とのタッグでは4作目。かつてフローラを監禁したジェイコブの過去が再び露わになり、FBI捜査官・キンバリーと組んでアパラチア山中の町に隠されてきた闇を暴いていくサスペンス・ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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棺の女→完璧な家族→つぐみの家→夜に泣く森(誤字あり) サバイバーと呼ばれる(らしい)、凶悪事件被害者フローラ4部作の完結編(たぶん) 完結を迎えても、こういうサスペンスもので読み返そうって思えるのなかなかない それと言うのも、筆者サラガードナーは1度もフローラの事件を具体的に書いてないので、全てが回想シーンであると言うところが、大きなポイントで とても読者の想像力を掻き立てるのが上手いです。 トラウマを抱えている人に読んで欲しい あるいはトラウマを抱えている人が身近にいる人に 起こってしまったことの事前と事後では人は変わる 仕方ない 事後の自分を受け入れてくれる人が、必要なんだと訴えていて とても心に響きます | ||||
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. ジョージア州北部、アパラチア山脈内の山道で女性の遺骨の一部が発見される。今は亡き犯罪者ジェイコブ・ネスの犠牲者と見られることから、FBIアトランタ支局の捜査官キンバリー・クインシーは、ボストン市警のD・D・ウォレン部長刑事に連絡を入れ、かつてネスによって監禁された経験のある生存者フローラ・デインを伴ってジョージア州入りすることを依頼する。現地に入った彼女ら捜査担当者は、やがて同様の白骨遺体を複数発見していくことになる……。 ------------------ アメリカ本国では大ベストセラーとなっているD・D・ウォレン刑事シリーズの第12弾です。日本では第1作の『 あなただけに真実を 』、第8作『 無痛の子 』、第9作『 棺の女 』、第10作『 完璧な家族 』、第11作の『 噤みの家 』の計5作品が邦訳出版されています。 この『夜に啼く森』は『棺の女』『完璧な家族』『噤みの家』に引き続いてフローラ・デインが登場します。ですので、『あなただけに真実を』と『無痛の子』はよいとして、『棺の女』『完璧な家族』『噤みの家』の3作品を順に読んでからこの書に進んだほうが、より楽しめるはずです。 さて、『噤みの家』から7ヶ月が経過した時点で『夜に啼く森』の物語は始まります。そしてその2ヶ月後、主人公たちが現場の山中に集合することになります。次々と遺骨が発見されていく怪異の村のどこに犯人が隠れているのか、そしてその目的はどこにあるのか。頁を繰る手がとまらない怒涛の展開が待っています。 独自のルールに基づいて自己完結してきた特異な村社会に、大都会の――村人にしてみれば杓子定規な――司法が乗り込んでくる対立構図が描かれます。日本でいうと横溝正史的なムラの掟が語られていくのです。 そして痛ましい犯罪に巻き込まれ、生還を果たした後も激しいトラウマに苦しみ続けてきたフローラの今の物語が読ませます。彼女は、恋人キースとの出会いによってようやく人生の喜びを取り戻し始めます。 「わたしはもうただ生きのびているだけじゃない。/やっと本当の人生を生きている」(391頁) 人と人が出会うところに、安らぎが生まれることを強く思います。 訳者・満園真木氏のあとがきによれば、D・D・ウォレン刑事とフローラ・デインの物語は今回の書をもって一旦幕を閉じたとのこと。心寂しい思いもしますが、初登場の『棺の女』以来、諦めることを自らに強く禁じ、歯を食いしばって生きてきたフローラに、心の安寧が訪れたことを、物語に伴走してきた一読者としては大いに喜びたいところです。 . | ||||
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