夜に啼く森



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初公開日(参考)2023年09月
分類

長編小説

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夜に啼く森

2023年09月06日 夜に啼く森

女刑事×生還者の人気シリーズ、激熱最新作 ジョージア州北部のアパラチア山脈の山道で、15年前に失踪した女性の遺骨の一部が発見された。ボストン市警の部長刑事D・D・ウォレンは、自警団の主宰者フローラと、コンピュータ・アナリストのキースを捜査の協力者として伴い、現地に飛ぶ。フローラはかつて472日間にわたり、怪物のような男ジェイコブに監禁され、そこから生還した経験を持つ。そして発見された遺骨は、ジェイコブの関与が疑われた最初の被害者のものだった。現地で待ち受けていたのは、監禁事件の際にフローラを保護したFBI捜査官のキンバリー。彼女たちは真相を求め、残りの遺骨を捜索し始めるが…。 理不尽な暴力や虐待に苦しみながら必死に生きる女性たちと、自らも傷だらけになりながら怪物に立ち向かい彼女たちを救おうとする2人、D・Dとフローラを描く、米国発大人気シリーズ、魂が震える激熱最新作!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

夜に啼く森の総合評価:9.00/10点レビュー 3件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

D.D.とフローラのコンビにキンバリーが加わる豪華メンバーで

ボストン市警の部長刑事「D.D.ウォレン」シリーズでは11作目、監禁事件からの生還者「フローラ」とのタッグでは4作目。かつてフローラを監禁したジェイコブの過去が再び露わになり、FBI捜査官・キンバリーと組んでアパラチア山中の町に隠されてきた闇を暴いていくサスペンス・ミステリーである。
ジョージア州北部、アパラチア山中で発見された遺骨は、8年前にフローラを誘拐監禁したジェイコブが15年前に誘拐した最初の被害者と判明した。事件を担当することになったキンバリー特別捜査官は、地元の保安官事務所と組んだ捜査本部にジェイコブの被害者でサバイバーのフローラとD.D.を呼び寄せた。さらにフローラの友達でコンピュータ・アナリストのキースも加わり事件の真相を探り始めるのだが、すぐに新たな遺骨が3体分見つかり、事件は異なる様相を見せ始めた…。
D.D.とキンバリーのベテラン捜査官の細い糸を手繰るような綿密な捜査、フローラとキースの直感と信念に突き動かされた行動が相まって、山中の観光地で隠されてきたみにくい秘密が露わになるプロセスはダイナミックで面白い。さらに、子供の頃の傷が原因で口を聞けない10代の少女「わたし」が事件のキーポイントとして独自性を発揮しているのも味がある。巨悪の背景がやや弱い点を除けば読み応え十分なサスペンス・ミステリーである。
シリーズ愛読者はもちろん、サイバイバーもののファンにもオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(5pt)

フローラ四部作 傑作シリーズでした

棺の女→完璧な家族→つぐみの家→夜に泣く森(誤字あり)

サバイバーと呼ばれる(らしい)、凶悪事件被害者フローラ4部作の完結編(たぶん)

完結を迎えても、こういうサスペンスもので読み返そうって思えるのなかなかない

それと言うのも、筆者サラガードナーは1度もフローラの事件を具体的に書いてないので、全てが回想シーンであると言うところが、大きなポイントで
とても読者の想像力を掻き立てるのが上手いです。

トラウマを抱えている人に読んで欲しい
あるいはトラウマを抱えている人が身近にいる人に

起こってしまったことの事前と事後では人は変わる
仕方ない

事後の自分を受け入れてくれる人が、必要なんだと訴えていて
とても心に響きます
夜に啼く森Amazon書評・レビュー:夜に啼く森より
4094072497
No.1:
(5pt)

(2023-129冊目)フローラが心の安寧を得たことを読者として寿ぎたい。

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 ジョージア州北部、アパラチア山脈内の山道で女性の遺骨の一部が発見される。今は亡き犯罪者ジェイコブ・ネスの犠牲者と見られることから、FBIアトランタ支局の捜査官キンバリー・クインシーは、ボストン市警のD・D・ウォレン部長刑事に連絡を入れ、かつてネスによって監禁された経験のある生存者フローラ・デインを伴ってジョージア州入りすることを依頼する。現地に入った彼女ら捜査担当者は、やがて同様の白骨遺体を複数発見していくことになる……。
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 アメリカ本国では大ベストセラーとなっているD・D・ウォレン刑事シリーズの第12弾です。日本では第1作の『 あなただけに真実を 』、第8作『 無痛の子 』、第9作『 棺の女 』、第10作『 完璧な家族 』、第11作の『 噤みの家 』の計5作品が邦訳出版されています。
 この『夜に啼く森』は『棺の女』『完璧な家族』『噤みの家』に引き続いてフローラ・デインが登場します。ですので、『あなただけに真実を』と『無痛の子』はよいとして、『棺の女』『完璧な家族』『噤みの家』の3作品を順に読んでからこの書に進んだほうが、より楽しめるはずです。

 さて、『噤みの家』から7ヶ月が経過した時点で『夜に啼く森』の物語は始まります。そしてその2ヶ月後、主人公たちが現場の山中に集合することになります。次々と遺骨が発見されていく怪異の村のどこに犯人が隠れているのか、そしてその目的はどこにあるのか。頁を繰る手がとまらない怒涛の展開が待っています。
 独自のルールに基づいて自己完結してきた特異な村社会に、大都会の――村人にしてみれば杓子定規な――司法が乗り込んでくる対立構図が描かれます。日本でいうと横溝正史的なムラの掟が語られていくのです。

 そして痛ましい犯罪に巻き込まれ、生還を果たした後も激しいトラウマに苦しみ続けてきたフローラの今の物語が読ませます。彼女は、恋人キースとの出会いによってようやく人生の喜びを取り戻し始めます。
「わたしはもうただ生きのびているだけじゃない。/やっと本当の人生を生きている」(391頁)
 人と人が出会うところに、安らぎが生まれることを強く思います。

 訳者・満園真木氏のあとがきによれば、D・D・ウォレン刑事とフローラ・デインの物語は今回の書をもって一旦幕を閉じたとのこと。心寂しい思いもしますが、初登場の『棺の女』以来、諦めることを自らに強く禁じ、歯を食いしばって生きてきたフローラに、心の安寧が訪れたことを、物語に伴走してきた一読者としては大いに喜びたいところです。

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夜に啼く森Amazon書評・レビュー:夜に啼く森より
4094072497



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