森から来た少年
- 女子高生 (151)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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アメリカでは大ベストセラー作家と言われるコーベンの2020年の作品。70歳を超える女性刑事弁護士が、謎多き天才調査員とともに失踪した女子高校生を探すうちに予想外の秘密を暴いてしまう、サスペンス・ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ほとんど痛みの見られない良い状態のお品物でした。発送も速かったです。 | ||||
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ハーラン・コーベンは、やはりマイロンシリーズしか面白くない。 「偽りの銃弾」もそうだったけど、せっかく特殊な才能?のありそうな主人公をつくっても その異才キャラを使いこなせていない。 展開も増長でつまらない。 「秀逸すぎるキャラクター、先の読めない展開、衝撃の真実」って書いてあるけど 私的には、どれもなかったよ。 なにか衝撃の展開の落ちが最後にあるのかと、 ページを飛ばし読みしたけど、なにも無かったなあ・・ ひとつだけ気に入った言葉 「彼女(へスター)は以前誰かの言われたことがある。 思い出と言うものは痛みを与えるものだと。 いい思い出はとりわけそうだと。 歳を取るのつれ、彼女はその言葉がどれほど真実か痛感していた。」 これくらいかな・・心に残ったのは。 最近読んだ彼の「WIN」が良かったから、余計に残念感があるのかもね。 | ||||
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きれいな状態でした。 | ||||
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可もなく不可もなくという感じ。 どんでん返しだ!!とか言うけど、特に作中に伏線も見当たらないので、 いくらでも結末なんて拵えることができる。だから「へぇ~」でお終い。 っていうか最近の「大どんでん返し!」のあおりってほとんどこのパターンですよね。 もううんざり。 | ||||
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前作『ランナウェイ』の主人公サイモン・グリーン、またこちらも前作に登場した女性弁護士ヘスターのTV番組収録シーンが序盤に展開する。ヘクターおばあちゃんは、本作では何と、そのままダブル主人公の一翼を担ってしまう。サイモン・グリーンの事件『ランナウェイ』と、本書は時期的にかぶっているらしい。 連作ではないのだろうが、ファンサービスか、作者の遊び心なのだろう。ちなみにハーラン・コーベンのノン・シリーズ2001年作品『唇を閉ざせ』では50代のへスターが登場するらしい。へスター・ファンとしては、件の作品は早速取り寄せねばならないだろう。 前作に続き、本書も全編に渡って作者の遊び心に満ち溢れているように見える。むしろ、それこそが円熟期とも言えるハーラン・コーベンの真骨頂なのかもしれない。 『ランナウェイ』では十代男女の殺し屋コンビ、アッシュとディーディーの殺人街道が、本編とは何の関わりもないかのように、本編に挿入されていた。そうした独特な場面転換によるあの不思議な構成は本作でも生かされている。 多数の多次元的な物語が、一つの小説のうちに交互に展開されるというディープかつ卍な構造が、徐々に全体を縦糸と横糸で編み上げてゆく構成と相まって、総体的に何とも言えぬ緊張感をじわじわともたらしてゆく。視点の転換。仕掛けられたいくつもの伏線と意外性。 本書のタイトルともなる主人公、その名もワイルドは、6歳から8歳と思われ、文明と離れた森の中で育った野生の少年として発見されたにせよ、本作スタート時点は、その34年後、文明社会に馴染み切った中年の男性として登場する。元は野生の生い立ちであったにせよ、今では孤独という名のこれ以上ない警戒心を抱え込んで、先端技術である警備システム、スマホと種々のアプリ、機械類など、野性とは真逆と思われるあまりに現代的な道具を駆使するテクニカルな隠遁者のような生活を送っている。 生活各所における警戒心と緊張と危機管理意識の細やかさは並ではない。日々の生活は、ゆるめては緊張させ、またゆるめる。異性との楽しみ、文化・技術への渇望、そうしたことへの躊躇は見えない。発達した独立自我のリズムで奏でられる見事な生活を信条としているかに見える。 一方で描かれるのは彼の生きる世界が、多くの瑕疵で綻びを産んでいる事実。少年少女たちの間で生まれる差別、虐め、失踪、暴力。大統領選を見据える野望を持つ男。取り巻き連のそれぞれの立場。TVメディア。メディアを操る者たち。過去の殺人。人種差別を下地とする冤罪事件。あってはならぬ悪と、未だ遂げられずにいる正義。本書のなかの世界は、様々な矛盾と不安定ささで燻り過ぎている。 野生の少年であった今や中年男のワイルドは、その中でひたすら優しさと明るさを維持しているかに見える。かくも頼もしく信じられるキャラクターの存在が、ともすればダークになりがちな作品を救済していくように見える。それは作者の優しさなんだろうとも思える。だからこそ多くの布石を回収してゆくストレートでカタルシス豊富な揚力があるのだろう、本作には。 本書ではワイルドと同等、あるいはそれ以上に印象的な闘志を見せるヘスターが目立つ。前作『ランナウェイ』でも頼り甲斐のあるベテラン弁護士として活躍して見せた彼女は本書ではワイルドと主役を分け合う存在感と魅力に満ちている。ハーラン・コーベンの最大の創造力を形に表した存在として、象徴的な存在だと思う。 本日、札幌オンライン読書会で様々な情報を仕入れました。ハーラン・コーベン初心者としては相当参考にさせて頂きました。深謝。 | ||||
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