偽りの目撃者
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一作目「沈黙のメッセージ」に出会って、 そのユーモアとウイット スピーディな展開 スポーツエージェントと選手やメーカー担当者などの絡みも面白く 早速第二作「偽りの目撃者」を読みました。 相変わらずというか、前作以上の 主人公のシビアなつっこみ・どんな時にも負けていない軽妙な減らず口 仲間のサイコのウィン、元女子プロレスのエスペランサのキャラ立ちが素敵です。 そして今回も数ページしか出でこないような登場人物にも心に残る描写がしてあり それぞれの人生まで垣間見られ、読後感に深みが残ります。 この「軽妙な減らず口」を日本人にも笑えるように生き生きと訳してくれている翻訳者さんも きっと力のある方なのでしょう。 フロスト刑事のように、 悲壮な時にも的確に余計な減らす口をたたけ、 ピンチにもユーモアをつぶやける主人公は好きだな~。 早速次「カムバック・ヒーロー」読みます! | ||||
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札幌読書会で取り上げて頂いて以来ハーラン・コーベンは全作読むに値するという強迫観念を抱いてしまったぼくは、最近の独立作品はもちろん、日本でコーベンとう作家が翻訳され始めた20年以上前の本シリーズにも今、中毒となりつつある。本作はマイロン・ボライター・シリーズのその第二作目。 シリーズ第一作『沈黙のメッセージ』でスポーツ・エージェントというあまり聞き覚えのない商売をしている主人公設定に驚いたのだが、読んでみるとロバート・クレイスばりの私立探偵型ハードボイルドであることに驚愕。 しかもシリーズ・キャラクターたちの個性も既に完成度が高く、第二作目でもそれはさらに強固なシリーズ基盤として引き継がれているばかりか、個性をさらに露わにしている。 相棒のウィンザー・ホーン・ロックウッド三世ことウィンは、王子様のような生活と社交生活を持っていながらその身にまとう暴力性と決断力は、スペンサーにおけるホーク、エルヴィス・コールにとってのジョー・パイクと同様に、事件解決過程のバイオレンスの部分を受け持っている。 さらに元女子プロレスラーのエスペランサ、彼女が嫌うマイロンの恋人ジェシカなどのレギュラー・キャラクターたちの個性や、他にも全体を通して胡散臭く個性に満ちた人物たちの動物園みたいな世界が、ニューヨーク、ニュージャージーに展開されるのだ。 しかも謎解きミステリーとしての犯人捜しの方も一筋縄ではゆかず、プロスポーツ(今作ではプロ・テニス)を背景に生じた事件の実質上の名探偵役をマイロンはこなしてゆく。推理小説と言うよりもハードボイルドであるから、汚れた街をゆく騎士道精神の権化である我らがヒーロー像は、へらず口とはったりで悪の砦をのしてゆく。 本シリーズに限らずハーラン・コーベンは汚れた街と、人間の気位を対比させ、オーソドックスなハードボイルドの地形や登場人物のごった煮、あるいは街そのものの猥雑さを見せながら、落としどころとなるすっきりしたラストシーンへとストーリーを流し込んでゆく。 何といっても明るい口調の主人公とジョークで飾られた洒落たシナリオが、暗く絶望的な罪を、軽妙洒脱に描いてくれる。古い時代の作品であれ、読んで古さを感じさせない、あるいは古さを味わえるのが、ハードボイルドというジャンルのよいところだ。この作家の未読作品が、まだ山のようにある。悲しいのか幸せなのかよくわからない、というのが今の境地だ。 | ||||
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主人公のマイロンのほか、相棒のウィン、秘書のエスペランザと非常に個性的で魅力ある人物設定と、交わされる会話の軽妙さがこのマイロンシリーズの特徴であり、第二作の本書でも十分その特徴が発揮されている。 今回はテニスプレーヤーがその舞台であるが、いろいろな筋書きが最後に収束し結末に至る、一気に読ませる内容は筆者が得意とする所。 | ||||
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一本気でありながらウィットに富むマイロンと非情で思いやりのあるウィルのコンビに、美人で元プロレスの黒人秘書が加わり、事件を解決していく。 この小説の最も面白い部分は会話であり、テレビ番組のことが会話に出てきたりして時々何を言っているのか分からない時もあるが、読んでいて本当に楽しい。 面白い会話を軸に軽いタッチで話しは進むが、事件の内容はシリアスで、事件が解明されても気分が晴れないような結末で話しが終ります。 英語は読みやすいし、会話は、思わず笑ってしまうほど面白いので、十分楽しめます。 | ||||
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スポーツエージェントMyron Bolitarが主人公のシリーズ第2作。以前にスターへの道を進みかけながら挫折してしまった女性テニスプレーヤーが、USオープンの会場で、何者かに銃殺される。彼女は、その直前にMyronに接触しようとしていたことから、彼は相棒のWinの助けを借りながら真相を追求していくが、この事件は6年前に起こった彼女の恋人の殺人事件へとつながっていく。第1作と同様、ストーリー展開は複雑でありながら軽快であり、最後まで一気に読ませてくれる。この作品も、前作や最近の作品と同様、Coben得意の「行方不明もの」の一つといった面もあるが、他の作品とは全く異なるパターンを見せてくれる。終盤、事件の真相の半分は想像できてしまうのがやや難であるが(星一つマイナス)、それでも最後まで十分楽しめ、犯人自体は十分意外性がある。Winの過激な対応など、非現実的な面もあるが、ハードボイルド小説としてはこれでよいだろう。映画化しても面白そうな作品である。英語は平易で読みやすい。 | ||||
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