パーフェクト・ゲーム
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ぼく自身『このミステリーがすごい!』に十年以上にも渡って年間ベストミステリ作品の投票&選評を提供している一人なのだが、これらの締め切りが例年秋である。長い間10月末締切だったのが最近では9月末締切とさらに早期化した。各出版社もこのベスト6選考に合わせる傾向があるらしく、その締切前に勝負球をぶつけてくる。なので締切後数か月はおとなしめの作品が連続するように見える。要するに、年間ベストを射止めるためには、締切ぎりぎりでは遅いし、締切後では翌年の選考となるから印象が薄れる可能性があるだろう。出版社も考えるのだろうな、と思う。ちなみに今年のベスト翻訳ミステリのベストは、2月に発売されたコスビーの『頬に哀しみを刻め』だった。ぼく自身この作品を一位に入れると2月の読了時点で決めていたので、実際その通りとした。 さてそんなわけで年末近い秋の終わりから冬の初めにかけて、出版社はひとやすみ傾向にある。何が言いたいかというと、ぼく個人としては新刊という縛りから解放される期間なのだ。だから何が言いたいかというと、古い未読本(積ん読本?)を読む時間に、ぼくの大切な余暇を費やすことができる季節なのである。ということで、この作品を皮切りに古い作品を、ぼくの雑然とした書庫から漁って取り出す。その取り出した作品たちがこのマイロン・ボライターシリーズなのだ。そしてそこにいつも感じるのだが、判断は正しかったということ。この作家、このシリーズにおいて最早外れはない、ということなのである。 とは言うものの、新作の合間に読むこれら未読の旧作たちは、一話完結のシリーズものでありながらお馴染みのキャラクターたちによるどこか連続性のある作品でもある。本作では、前作で失恋の憂き目に陥ったマイロンが、カリブ海で新たな新たな即席パートナーとラブロマンスのようなデカダンっぽい日々を空しくも楽しんでいるところに、ウィンが船で着岸、秘書のエスペランサが殺人容疑で逮捕されたから迎えに来たぞ、と宣告するところでスタートする。いつもながらの唐突ながらも早速の快進撃の予感。 新たな局面を迎えた本書では、エスペランサ不在のオフィスの穴をご存じビッグ・シンディ(エスペランサの女子プロレス時代のタッグ仲間)が秘書として慣れない活躍(暗躍)ぶりを見せてくれるなど、オプショナルな楽しみも味わうことができる。さらに怪しげなオカマバーの潜入シーンが本書のダークなピーク(思いがけず韻を踏んでしまった)と言えるかもしれない。このダークなキャラたちはシリーズ次作である『ウイニング・ラン』でも印象的な活躍シーンを見せてくれる。さらにシリーズ外にまで飛び出して活躍するあのおばちゃん弁護士ヘスター・クライムスタインが、本作ではエスペランサを担当してくれるおかげ(無論ウィンの裏での手回し)で、圧倒的不利な状況でありながら読者としては何よりも心強さを覚えてしまう。この辺りの作者のサービス精神は、いつもながら最高なのだ。 ちなみに順番はめちゃめちゃだが、ヘスター・ザ・おばちゃん弁護士にぼくが出会ったのは、『森から来た少年』。その後『唇を閉ざせ』で再会して以来、このキャラクターへの深い敬愛の念を覚えるようになった。本シリーズでも彼女は既に早いデビューを果たしていたというわけだ。頼り甲斐のある彼女は、存在感こそ明確に示してくれるものの、この作品の中ではまだまだ影の薄い存在である。それでいながら、あらゆる地平で繋がってゆくそうなコーベン・ワールドは、ファンとしては遊園地みたいで何だか楽しい。 ちなみに『森から来た少年』の新刊続編『ザ・マッチ』が、先日、Amazonから手元に届いたところ。こちらは主人公ワイルドとヘスター弁護士のダブル主人公であるようだ。コーベンは昨年の『WIN』に続き、旧シリーズ・キャラを、時間を経た現在でも、まだまだぼくらを楽しませてくれそうである。つい、ニマニマ微笑んでしまう自分に改めて気づいた次第。うふうふ。ニマニマ。 | ||||
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ストーリー的には以前ほど面白くなく まだマイロンは前回の心の傷というか失敗を引きずって緩慢なのだが 今回は190㎝、もとプロレスラー ビッグ・シンディがほんといい。 前回までは、彼女、少し脅威と笑いの対象として味付けキャラだったけど P.422からの語り 「醜い大女はたいてい内気なんです。 ひとりで人目に付かない所に行って、姿を隠そうとします。 怒りっぽくひがみっぽくなる。 頭を低くして侮蔑と嫌悪の視線にもいつか慣れ切って あたしを見た時最初にどんなことを思います?ミスターポライター? あたしはみんなの顔に哀れみじゃなくてショックを見たいんです。 もう人目に付かない場所に隠れたりしたくないんです。」 シンディをこのように引き出してくれたのが。エスペランサ 助けを求めたりしなくても、マイロンにもシンディにも正しい事をして救ったエスペランサ 今度は彼女を救うのは私たちの番だと、力をつくすふたり ストーリーが曖昧で最初ほどでなくなっても キャラ立ちがそれを補って余りあるこのシリーズ 次も読みます。 | ||||
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買いたいと思っていた本が手ごろな価格で購入できました。 迅速なご対応ありがとうございました。梱包もきちんとしていたし、商品も説明通りでした。 | ||||
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前作でBrendaが死亡し、そのショックから逃れるためにカリブの孤島で美人TVキャスターと3週間の休暇を楽しんでいたが、その間にニューヨークではマイロンの最初からのクライアントである野球選手が殺され、マイロンのパートナーのエスペランザに嫌疑がかかっていた。 このシリーズは探偵小説であり非常に面白いが、マイロン自身の過去が事件のきっかけになっていたり、事件と関わることが多く、結末もあまりスッキリしていない。 また、この作品で気に入らなかったのは、過去の回想や警句のようなことが2,3ページにもわたって書いてあるところが何カ所かあった。ちょっとスピード感に欠けるような気がしました。 次回作では、ウィンがすっきり、あっさりとFJを射殺してくれることを期待しています。 | ||||
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傷心のマイロンはTVキャスターのテレサとカリブ海の孤島で二人きりのバカンスを楽しんでいたが、ウィンの突然の来訪によりそれも終わる。ヤンキースの選手で、マイロンとは大学の同窓生でもあるクライアントのClu Haidが殺害され、その容疑者として、なんとエスペランザが逮捕されたというのである。エスペランザが殺人を犯すだろうか?それもクライアントを?動機は?一人テレサを残してニューヨークに戻ったマイロンはさっそく、エスペランザの容疑を晴らすべく真相の究明に乗り出すが、身柄を拘束されているエスペランザは堅く口を閉ざしたままである。いったい、彼女はCluと不倫していたのだろうか?それとも、彼の妻bonnieとの情事に溺れていたのか?謎は深まって行く。 今回マイロンは、怪しげな店Take A Guessで女装した屈強な男に痛めつけられたり、大リーガーを夢見ていたBilly Leeにあわや殺されかけたりと散々な目に合う。これに、ヤンキースのオーナー、Mayor家の娘Lucyの失踪が絡んでストーリーは複雑に展開する。しかし、マイロンと父親のしみじみした親子の会話や、父親の病気を知り、人知れずトイレで大泣きしたり、幼い頃連れて行かれたヤンキー・スタジアムでの父親の思い出が語られたりするなど、コーベンの描く家族愛は相変わらず健在である。やはり、面白い! | ||||
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