ノー・セカンドチャンス



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    初公開日(参考)2005年09月
    分類

    長編小説

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    ノー・セカンドチャンス 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)

    2005年09月15日 ノー・セカンドチャンス 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)

    病院で目覚めた医師のマークは、自分が自宅で撃たれ、重傷を負ったことを知った。さらに妻が殺害され、生後六ヵ月の娘も行方不明だと知ると、回復も待たずに退院し、子供を捜し出そうとした。そんなとき、娘を誘拐したという犯人から身代金要求の文書が届く。マークは自ら金の受け渡し場所に向かったが、娘は戻らなかった。その後、苦悩に満ちた一年半が過ぎた頃、再び犯人から身代金の要求が。娘は生きているのか…。 (「BOOK」データベースより)




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    No.6:
    (4pt)

    サイコでもあり、アクションでもありながら、ロード・ノベルでもある

    ずっとマイロン・ボライター・シリーズを書いてきたハーラン・コーベンは、21世紀に入ってから、馴染みのシリーズを離れ、がらりと作風を変えた単独ミステリーに傾注してゆく。その現象が、後から顧みて、どうも不思議である。どちらかと言えば陽気でユーモラスで、軽妙で、それでいながら血が熱くなるような、人間の内側に潜り込んで書いていたようなウェットな作家だったように思うが、本書を見る限りはスリルとサスペンスという物語の側に軸を移し、より過激に、より血腥く、そしてよりエンターテインメント色を強めるよう意識して作風を変えた、というように見える。

     まるで違う作家のように見えるのは、訳者が変わったこともあるのかもしれないが、やはり馴染みのボライター・ファミリー、癖の強いバイプレイヤーたちの姿を一端消去して、新しいコーベン・ワールドにリセットし直したようにしか見えないのが、シリーズに続く各単独作品である。とりわけ本書は、まったく異なる作家が書いたかのような過激なサイコ・スリラーである。

     いきなり主人公の「私」が撃たれるシーンに幕を開ける小説というのは、多くはないだろう。それも二発。叙述が始まった途端、昏睡。時間が飛ぶ。撃たれ、娘が誘拐されたこと、妻が殺されたことがわかるのは、昏睡から覚醒したときだ。治療中の病院のなかだ。最悪な状況把握の中、誘拐犯側から身代金要求の連絡が入る。「いいか? チャンスは一度だけだ(No Secand Chance)」

     無理やりな退院。身代金を受け渡しにゆくが空振り。そして一年半経ち、またも犯人側から身代金受け渡しの指示。

     そしてアクション。捜査。またアクション。立ち止まる気配のないノンストップ・スリラーである。しかしすべてが一人称叙述ではない。誰かよくわかない犯人側の三人称描写も続く。狂った女とサディスティックな男の狂気のコンビ。これらが誘拐犯かと思うと怖すぎる。二度三度に渡る身代金受け渡し兼復讐心のこもった追跡劇。

     元FBI捜査官レイチェルや近所の友人弁護士レニーの力を借りて娘の奪還のためにすべてを賭ける主人公マーク・サイドマンの足取りを追いつつ、片や非情でサイコな殺し屋カップルの動きを追う。途中で世話になるヴァーン・ファミリーの個性が素晴らしく、銃器の専門家であり古き良きレッドネックの激しさも優しさも感じさせてしまうところが、どこかマイロン・ボライターとセットの親友ウィンの立ち位置を彷彿とさせる。

     サイコでもあり、アクションでもありながら、ロード・ノベルでもあるという、旧来のこの作者のシリーズとはかなり色を変えた、同じ作風とは絶対に言えない新たな独立作品の初期長編。ぼくとしてはページを開いたら全くブレーキが利かなくなった小説。最後までフルアクセルで読めるバイオレンス・スリリング・アクションでありました。
    ノー・セカンドチャンス 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノー・セカンドチャンス 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)より
    4270100052
    No.5:
    (4pt)

    サイコでもあり、アクションでもありながら、ロード・ノベルでもある

    ずっとマイロン・ボライター・シリーズを書いてきたハーラン・コーベンは、21世紀に入ってから、馴染みのシリーズを離れ、がらりと作風を変えた単独ミステリーに傾注してゆく。その現象が、後から顧みて、どうも不思議である。どちらかと言えば陽気でユーモラスで、軽妙で、それでいながら血が熱くなるような、人間の内側に潜り込んで書いていたようなウェットな作家だったように思うが、本書を見る限りはスリルとサスペンスという物語の側に軸を移し、より過激に、より血腥く、そしてよりエンターテインメント色を強めるよう意識して作風を変えた、というように見える。

     まるで違う作家のように見えるのは、訳者が変わったこともあるのかもしれないが、やはり馴染みのボライター・ファミリー、癖の強いバイプレイヤーたちの姿を一端消去して、新しいコーベン・ワールドにリセットし直したようにしか見えないのが、シリーズに続く各単独作品である。とりわけ本書は、まったく異なる作家が書いたかのような過激なサイコ・スリラーである。

     いきなり主人公の「私」が撃たれるシーンに幕を開ける小説というのは、多くはないだろう。それも二発。叙述が始まった途端、昏睡。時間が飛ぶ。撃たれ、娘が誘拐されたこと、妻が殺されたことがわかるのは、昏睡から覚醒したときだ。治療中の病院のなかだ。最悪な状況把握の中、誘拐犯側から身代金要求の連絡が入る。「いいか? チャンスは一度だけだ(No Secand Chance)」

     無理やりな退院。身代金を受け渡しにゆくが空振り。そして一年半経ち、またも犯人側から身代金受け渡しの指示。

     そしてアクション。捜査。またアクション。立ち止まる気配のないノンストップ・スリラーである。しかしすべてが一人称叙述ではない。誰かよくわかない犯人側の三人称描写も続く。狂った女とサディスティックな男の狂気のコンビ。これらが誘拐犯かと思うと怖すぎる。二度三度に渡る身代金受け渡し兼復讐心のこもった追跡劇。

     元FBI捜査官レイチェルや近所の友人弁護士レニーの力を借りて娘の奪還のためにすべてを賭ける主人公マーク・サイドマンの足取りを追いつつ、片や非情でサイコな殺し屋カップルの動きを追う。途中で世話になるヴァーン・ファミリーの個性が素晴らしく、銃器の専門家であり古き良きレッドネックの激しさも優しさも感じさせてしまうところが、どこかマイロン・ボライターとセットの親友ウィンの立ち位置を彷彿とさせる。

     サイコでもあり、アクションでもありながら、ロード・ノベルでもあるという、旧来のこの作者のシリーズとはかなり色を変えた、同じ作風とは絶対に言えない新たな独立作品の初期長編。ぼくとしてはページを開いたら全くブレーキが利かなくなった小説。最後までフルアクセルで読めるバイオレンス・スリリング・アクションでありました。
    ノー・セカンドチャンス 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノー・セカンドチャンス 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)より
    4270100060
    No.4:
    (4pt)

    出だしは好調、スピード感は申し分なし

    何ものかに銃撃され生死を彷徨った主人公。妻は死亡し、生後間もない娘は連れ去られてしまう。犯人からの身代金の要求に応じたものの、しかしながら、子供は帰えることはない。1年が過ぎた頃、再び主人公へ犯人の連絡がきて・・・

    誰が何故、主人公と妻を亡きものにしようとしたのか。そして、主人公の娘はどうなっているのか。

    警察に妻殺しの嫌疑をかけられた主人公は、昔の恋人(元FBI捜査官)の力を借りて、娘を取り戻すべく行動を開始する。

    出だしは好調、謎だらけのハラハラドキドキの展開、スピード感は申し分なし。下巻へ続く。
    ノー・セカンドチャンス 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノー・セカンドチャンス 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)より
    4270100052
    No.3:
    (5pt)

    う~ん、満足

    著者のノン・シリーズ作品は、ごく普通の人が突然事件に巻き込まれるものが多いのだが、本作品も同様。

    誘拐された幼い娘の行方と妻の銃殺事件を追う主人公は、警察に追われ、殺し屋に狙われ、満身創痍となりながら真相に近づいていく。新たな登場人物を巻き込んで謎は深まるばかり。はてさて、主人公は娘を再び取り戻すことができるのか。

    力技ともいえるジェットコースター。そして、おっ!となる意外な結末。クライマックスは、十分に盛り上がりをみせてくれるので、それがゆえに決着のつけ方は興味津々である。う~ん、満足。

    著者は、毎回、個性的な悪役を登場させてくれるのですが、本作品では元子役の美しい殺し屋が、悪意をまき散らす。
    ノー・セカンドチャンス 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノー・セカンドチャンス 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)より
    4270100060
    No.2:
    (4pt)

    二度目のチャンスはない

    本作は、ハーラン・コーベンのノン・シリーズ(単発もの)の三作目。

    妻を殺され、自身も殺されかけ、1歳にならない娘も誘拐された医師マークの元に突きつけられる誘拐犯からの身代金要求。
    警察に連絡したら娘には会えないという。

    『こちらの指示に背いたら、娘には二度と会えない。二度目のチャンスはない(ノー・セカンドチャンス)』

    マークは確率を考え行動するが・・・。

    娘が生きているか死んでいるか、自身の判断について苦悩するマークの姿に犯人の残酷さを強く感じる。
    ノー・セカンドチャンス 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノー・セカンドチャンス 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)より
    4270100052



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