カムバック・ヒーロー



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    初公開日(参考)1998年09月
    分類

    長編小説

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    カムバック・ヒーロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)

    1998年09月30日 カムバック・ヒーロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)

    選手としてチームに入り、失踪したスター選手を探し出せ?バスケットボールのチーム・オーナーの依頼にスポーツ・エージェントのマイロンは愕然とした。選手をやめてから十年たつというのに。が、当の選手は彼の昔のライヴァルだった。マイロンは調査を始めるが、やがて彼自身の過去を掘り起こすことに…トラブルも軽口でかわすマイロンの爽快な活躍。アメリカ探偵作家クラブ賞、アメリカ私立探偵作家クラブ賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




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    No.6:
    (5pt)

    マイロンというキャラクターの核心に迫るストーリー!

    まだまだ未読作の多いマイロン・ボライター・シリーズ。その第三作目は、何と驚きの、主人公原点回帰物語であった。

     スポーツ・エージェントという、あまり世に知られない職業で活躍するマイロンを主人公に据えてのハードボイルド。まさに変わり種のシリーズであるのだが、本作では彼の前史を核にしたミステリーが改めて展開される。現在の仕事に鞍替えする前、マイロンは、プロ・バスケットボール選手への華々しいプロセスを辿る活躍をしていた。しかし、ある敵方選手による決定的なファールによってマイロンは重傷を負ってしまい、未来への道を閉ざされることになった。

     その頃、マイロンの真のライバルであり友でもあったクレグ・ダウニングは、その後プロバスケットボール界で活躍していたが、最近になって突然失踪する。

     実は、クレグの元妻エミリーは、マイロンのたった一度だけの情事の相手でもあった。複雑で微妙な人間関係と、その後の人生の分岐、そして現在向かい合うことになったクレグの失踪とその裏に潜む真相。そして新たな殺人と謎。

     過去と現在を繋ぐ、因縁絡む失踪事件をマイロンに依頼してきたのはバスケチーム・オーナーであるクリップ。今では怪我の癒えたマイロンが、プロ・バスケチームに改めて選手として加入し、チーム内部からクレグの失踪事件を解決せよ、という異例中の異例とも言える依頼を受けるところで本書は始まる。

     マイロンにとっては、過去の栄光と挫折という主たる問題と、クレグとの間にあるエミリーという女性との過ちという罪責の問題と二つが重なって現在に蘇ることになる。

     三作目にきてマイロン・ボライターというシリーズ主人公の過去、また現在の職業に就いた経緯などが明らかになってゆく。いわゆるシリーズの誕生篇のような物語である。いわゆるマイロンというキャラクターの核心に迫るストーリーが本編なのである。そして現在、新たに登場する怪しい人物たちと、新しい殺人。

     相変わらずシニカルな相棒であるウィンザー・ホーン・ロックウッド三世、ことウィンは、マイロンと付かず離れずの関係と、ここぞというときの冷徹な暴力性を秘めながら影ながらのアシストがとても頼りになる存在でもある。今回はマイロンの内なる事件が材料であるせいか、二人のコンビネーションは遠目には遠慮がちに見える。マイロンの行動の影に常に強烈な存在感を伺わせるウィンの存在は、実はラスト一行まで目を離せない。ウィンはいつも閃光のような存在である。

     本作はマイロン自身の事件という要素が強いうえ、マイロンすら知らなかった自身の過去にまつわる事故周辺の人間関係図、その真相などが主人公の意図に関わらず徐々に明らかになってゆく。それゆえ作風は軽ハードボイルド風でありながらも、内容は実に重い。

     とは言え、ストーリーテリンは見事で、リーダビリティは抜群。重たい話をスピーディかつトリッキーに進めながら、マイロンという主人公の心の核心に迫ってゆくという、かなり至難な展開をこの作者は難なくこなしてゆく。本書はアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。納得!

     本シリーズの刊行は22年前を最後に途絶えているが、何と40代となったウィンを主人公にしたスピンオフ作品が、実は今月初めに邦訳刊行されている。個人的には、今春より取り憑かれてしまったコーベン中毒でありながら、啓示としか思えないこの新作の登場には少なからず驚いている。運命的としか他に言いようがない。
    カムバック・ヒーロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カムバック・ヒーロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
    4151709533
    No.5:
    (3pt)

    悪くはないけど

    二転三転するところは面白いです。
    でもそれだけで、これと言ってすごいものを感じなかった。
    退屈することはなかったけど、やはり物足りなかったです。
    カムバック・ヒーロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カムバック・ヒーロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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    No.4:
    (5pt)

    大好き

    翻訳ならではの読みにくさ、というかユーモアがつたわりにくい部分がありますが
    このシリーズが大好きです。
    主約であるマイロンというキャラクターの陰影はもちろん、その他の登場人物すべてにも人生があるのだと実感できる。キャラクターはもちろん、ストーリーも秀逸なシリーズ屈指の作品。
    個人的には一番好きな話になります。

    最新作が発表されるのを、ずっと待ち続けています。
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    No.3:
    (5pt)

    楽しみながら読めるミステリー

    お馴染みのマイロンシリーズだけど、今回の話はそれほど暗くないのかと思って読んでみると、最後に悲痛な場面に遭遇する。マイロンシリーズの中でも必読の書か。
     プロバスケのスーパースターが失踪したので、探し出すことを頼まれ、チームメイトから聞き出す目的で、10年前に膝の怪我で夢が果たせなかったプロデビューもする。
     相変わらず、会話がさえてるシリーズで、やはり会話の部分は意味がよく分からない部分があり、また、今回は一部分だが、解剖学くらいでしか必要ないと思われる単語も出てくるが、基本的には読みやすい。
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    No.2:
    (4pt)

    Myronがバスケット選手として再起?老兵は消え去る(fade away)のみ?

    スポーツエージェントMyron Bolitarが主人公のシリーズ。膝の怪我によりプロのバスケットボール選手になることを断念して10年。そのMyronが、失踪したスター選手を探し出すために、選手としての再起を装ってプロのチームに入る。選手として試合にも出ながら、例の如く友人のWinと共同で捜査を進めていくが、最後にショッキングな真相が明らかとなる。Harlan Cobenお決まりの行方不明ものであるが、決してマンネリではなく、次々予想外の展開を示し、最後まで読者を楽しませてくれる。シリーズ物で、しかも似たようなテーマを扱いながら、次々スリリングな新しいストーリーを生み出すCobenの力量には感心させらる。また、この作品では、本当にプロ選手になることは不可能だと知りつつ、心の奥では昔の夢を捨てきれないMyronの葛藤もよく描かれており、何か哀れみさえ感じさせる。シリーズの前の作品を読んでいなくても話は分かるが、この作品の結末を考えると、やはり順番に読んでいった方が良いだろう。英語は平易で読みやすい。
    カムバック・ヒーロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カムバック・ヒーロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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