優しい街
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 | 2016年10月19日 優しい街 探偵の私は、名古屋から上京していた実業家から、娘を捜してほしいとの依頼を受ける。娘、由はツイッターをやっていて、本来のアカウントとは別に、性的な表現が氾濫する裏のアカウント、「裏垢」もやっていた。私は協力者を得て、裏垢から由の足取りを追う。――現代に浮遊する少女や彼女らを取り巻く大人たちの姿を静かに激しく描いたミステリー。(「BOOK」データベースより) |
| 書評･レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt | ||||||||
優しい街の総合評価:
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| 往年の名作である”私が殺した少女”をイメージさせる出だしにかなりと期待し読み進めましたが、残念ながら外されました。 ツイッターのアカウントを手掛かりに捜索を進めていくのですが、同一人物の複数アカウントがややこしくなりすぎて今一つ物語のテンポについて行けません。また、自身のアカウント操作や協力者や対立者の行動などがちょっとご都合主義で、ストーリーが軽く思えてしまいます。 主人公もいろいろと痛めつけられている割に回復が早い、という設定も現実味が薄れてしまい残念です。 なぜこの事件が起ってしまったのか、各登場人物の動機や行動にも読者を納得させられるだけのものがないと、ハードボイルド系の小説は成り立たないと思います。次回作に期待したいところです。 値段を考えると☆２つですね。 | ||||
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