もう君を探さない
- 夏休み (95)
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主人公・高梨龍平は高校教師。彼が勤める高校の女子生徒が家出し、 彼女を探すうちに暴力団幹部の友人が殺され、 その繋がりを追っていくと、彼の過去−教え子の自殺や殺された友人との関係−に複雑に絡んでくる。 そんなサスペンスフルなストーリーです。 タイトルも中身もちょっとだけ感傷的過ぎるかなって気もしましたが、 主人公の描き方が秀逸。かっこいい。 女子高でこんな先生がいたら間違いなく憧れちゃいます。 教えることが本当に好きで、内面に熱いものを持っていながらも、 過去に教え子を救えなかった呪縛から逃れられず、 生徒と距離を置いてクールに接している。 でも生徒の窮地を身体をはって助けに行くことができる。 男性としてすごく魅力的だなと思いました。 ラストで自殺した教え子から最期にもらった手紙を読む場面では、 涙腺がゆるゆるになってしまいました。 | ||||
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女子高教師の高梨は、夏休みに失踪した生徒の行方を追っていた。そんな中、高梨と交流のある暴力団幹部の本間が殺害される…。色々と見方はあるが、この作品に登場する男達は、何かに囚われた者達である。過去の生徒に囚われた高梨、父に囚われた本間、ヤクザという世界に囚われた者、教師に囚われた者…。囚われているからこそ格好良いのだし、そのように囚われているからこそ、人々は生活できるのだろう…などと思う。ただ正直、作り込み過ぎである。巧くできてる、とも言えなくはないのだが、私にはむしろ人工的過ぎて鼻についてしまった。一つ一つならば「偶然」で通るのだろうが、全てを通してしまえばあまりにも人工的過ぎるように感じられてならなかった。その辺りが残念。 | ||||
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名門私立女子高校の教師が、家出した担任の生徒を捜索していくうちに、他の事件に巻き込まれていく。事件は思わぬ方向に進んでいき、やくざや、女子高生ブルセラグループなどが絡んでいく。ストーリーもおもしろく、ブルセラの商売の構造など面白い話もあった。ただ、難点は登場人物が多すぎで、その分彼らを深く描ききれて居ないし、内容を詰め込みすぎのような気もする、そしてストーリーの語り口がいまいちすっきりしない。しかし、伏線もしっかりしているし、話の運び方はよく出来てる。今後はよりよい作品を発表してくれる作家だと思う。 | ||||
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「8月のマルクス」の作者が高校教師の夏休み中にかかわった事件をハードボイルドに書き上げたある種「かっこいい」作品。大沢在昌の「走らなあかん、夜明けまで」のような一瞬・一時のハードボイルド感が一般人を主人公とすることで味わえる楽しさがある。こんな教師がいれば女子高生にゃもてるだろうし、こんな教師なら(教師による)ばかげた事件などおこらないだろう。友人でしかもやくざが殺されたこと、うけもちの生徒が家出していることなどがせまい範囲で同時多発し巻き込まれ点がつながっていく。主人公の趣味でもある自転車や慰霊登山の用意のことなどがクッションとして差し込まれているのが全体をどろどろさせないところとしていい。ただ、個人的にではあるがもっとテンポがよければ、もっと食いつきもいいし、展開にものめりこめるような気がする。続編を希望する人はきっといるだろう、主人公には魅力がある。でも辞めるって......詳しくはいうまいいうまい。 | ||||
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