八月のマルクス
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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そんな理由で人をころすかなあ? | ||||
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ハードボイルド作品のあらすじに魅力を感じやすい。そんな私は「八月のマルクス」のあらすじにも興味を惹かれた。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本書を読んで思い出したのは、藤原伊織氏の「テロリストのパラソル」です。ストーリーや登場人物の設定に明確な共通点はありませんが、雰囲気が似ていると思います。 スキャンダルで引退した元お笑い芸人で今は世捨て人のように生活する主人公の元に、元相方が訪れたことがきっかけで、過去を振り返るうちに、それが現在の事件に結びついていくというプロットや、登場人物のキャラクター設定や並べ方が、読んでいて似た雰囲気だなと思いました。 真相として明かされる事柄が込み入りすぎて作り物めいた印象を与えること、語り手が最終的にたどり着く心境が唐突過ぎて違和感がある、といったマイナス面がありましたが、雰囲気は良いので読んでも損は無いと思います。 | ||||
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ストーリー自体に、色々と突っ込みどころは、ありますが、面白くて、テンポが良く一気に読破しました。。最後の文章では、 ホロっと来ました。おすすめ! | ||||
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八月のマルクス・・・・タイトルだけだと乱歩賞によくある冷戦時代を舞台にした国際謀略系ミステリーかと思ってしまうが、資本論のマルクスではなくグルーチョの方、マルクス兄弟のマルクスなのだ。 という訳で元お笑い芸人がバラエティ番組での事故を巡って相方の死の真相を探っていくという異色のハードボイルド系ミステリー。 乱歩賞に一定数あるハードボイルド系ははっきり言って嫌いなのだが、本作は芸能界を舞台にしておりなかなか事件の背景が面白いため結構面白く読めた。 乱歩賞によくある作者の職業的経験と専門知識を駆使した系ではなく、著者自身も芸能界にいたこともない人なので、あまり突っ込んだ内幕業界ものらしい深みがないのは否めないが、乱歩賞作品としては標準的な出来の作品だろう。 | ||||
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(作品の核心部分に触れる記述があります)全国的人気お笑いタレント立川誠、これは立川談志と北野武の武をネジってのネーミングと誰しも感じる事が出来、このキャラクターはビートたけしにダブらせてしまった御仁も多いだろう。しかし主人公はその相棒笠原。この作品を読み進む推力となっているものは誰しも興味の多い芸能界とその世界固有の慣習や闇の部分に触れながら進むところだろう。 数度読んでしまうと、アラは多い。ただの田舎の高齢父母がそんな立ち回り出来るかよとも思うし、尻軽の追っかけファンが、そこまで売れてないタレントに執着を見せるか等々。しかしエンタメは最初の読み進む際の説得力と迫力が成り立っていれば良いので、この作品をそこで毀損するべきではない。 個人的には笠原のキャラクタはお笑いタレントにしてはハードボイルド過ぎて読み進むなかで「あれ?こいつ仕事何だっけ?」と別作品に踏み込んだ錯覚を覚える事もあった。 ここまで業界を垣間見させて練ったプロットは秀逸で、読んで決して後悔する事はないだろう。 | ||||
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前半は、やや、平板だった。著者が巻頭にて語っているとおり、「格好いい」小説を書こうと気負いこんでいるのがありありと感じられる、ハードボイルドのお決まりのようなシーンの連続に、馴染むことができなかったのだ。やたらと不要な登場人物が多かったり、お笑いをネタにしているわりには肝心の著者の筆に笑いのセンスが見てとれなかったのにも、まだ熟しきっていない印象を覚えた。後半で挽回してくれたのは、だから、安堵の限りだった。犯人が一番怪しい人物その人だったのには唖然となったが、更に読み進めると、この小説の本質が見えてきて、新鮮な感動が沸き立ってきた。「八月のマルクス」の真の意味が明かされた、まさにその瞬間のことである。物語の終末に到達したときには、著者の意図したハードボイルドとは百八十度異なるものだが、読者冥利に尽きるといってもいい充足感が味わえた。本書を読み終え、著者はこのラストの一行の為にこの小説を執筆したのだと、私はそう実感している。 | ||||
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