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八月のマルクス
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八月のマルクスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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本書を読んで思い出したのは、藤原伊織氏の「テロリストのパラソル」です。ストーリーや登場人物の設定に明確な共通点はありませんが、雰囲気が似ていると思います。 スキャンダルで引退した元お笑い芸人で今は世捨て人のように生活する主人公の元に、元相方が訪れたことがきっかけで、過去を振り返るうちに、それが現在の事件に結びついていくというプロットや、登場人物のキャラクター設定や並べ方が、読んでいて似た雰囲気だなと思いました。 真相として明かされる事柄が込み入りすぎて作り物めいた印象を与えること、語り手が最終的にたどり着く心境が唐突過ぎて違和感がある、といったマイナス面がありましたが、雰囲気は良いので読んでも損は無いと思います。 | ||||
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ストーリー自体に、色々と突っ込みどころは、ありますが、面白くて、テンポが良く一気に読破しました。。最後の文章では、 ホロっと来ました。おすすめ! | ||||
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八月のマルクス・・・・タイトルだけだと乱歩賞によくある冷戦時代を舞台にした国際謀略系ミステリーかと思ってしまうが、資本論のマルクスではなくグルーチョの方、マルクス兄弟のマルクスなのだ。 という訳で元お笑い芸人がバラエティ番組での事故を巡って相方の死の真相を探っていくという異色のハードボイルド系ミステリー。 乱歩賞に一定数あるハードボイルド系ははっきり言って嫌いなのだが、本作は芸能界を舞台にしておりなかなか事件の背景が面白いため結構面白く読めた。 乱歩賞によくある作者の職業的経験と専門知識を駆使した系ではなく、著者自身も芸能界にいたこともない人なので、あまり突っ込んだ内幕業界ものらしい深みがないのは否めないが、乱歩賞作品としては標準的な出来の作品だろう。 | ||||
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(作品の核心部分に触れる記述があります)全国的人気お笑いタレント立川誠、これは立川談志と北野武の武をネジってのネーミングと誰しも感じる事が出来、このキャラクターはビートたけしにダブらせてしまった御仁も多いだろう。しかし主人公はその相棒笠原。この作品を読み進む推力となっているものは誰しも興味の多い芸能界とその世界固有の慣習や闇の部分に触れながら進むところだろう。 数度読んでしまうと、アラは多い。ただの田舎の高齢父母がそんな立ち回り出来るかよとも思うし、尻軽の追っかけファンが、そこまで売れてないタレントに執着を見せるか等々。しかしエンタメは最初の読み進む際の説得力と迫力が成り立っていれば良いので、この作品をそこで毀損するべきではない。 個人的には笠原のキャラクタはお笑いタレントにしてはハードボイルド過ぎて読み進むなかで「あれ?こいつ仕事何だっけ?」と別作品に踏み込んだ錯覚を覚える事もあった。 ここまで業界を垣間見させて練ったプロットは秀逸で、読んで決して後悔する事はないだろう。 | ||||
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前半は、やや、平板だった。著者が巻頭にて語っているとおり、「格好いい」小説を書こうと気負いこんでいるのがありありと感じられる、ハードボイルドのお決まりのようなシーンの連続に、馴染むことができなかったのだ。やたらと不要な登場人物が多かったり、お笑いをネタにしているわりには肝心の著者の筆に笑いのセンスが見てとれなかったのにも、まだ熟しきっていない印象を覚えた。後半で挽回してくれたのは、だから、安堵の限りだった。犯人が一番怪しい人物その人だったのには唖然となったが、更に読み進めると、この小説の本質が見えてきて、新鮮な感動が沸き立ってきた。「八月のマルクス」の真の意味が明かされた、まさにその瞬間のことである。物語の終末に到達したときには、著者の意図したハードボイルドとは百八十度異なるものだが、読者冥利に尽きるといってもいい充足感が味わえた。本書を読み終え、著者はこのラストの一行の為にこの小説を執筆したのだと、私はそう実感している。 | ||||
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これはいいですよ。 主人公の人物造形も素晴らしい。 お勧めです。 | ||||
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ミステリーとしてのできはお粗末だと思う。 重要な小道具であるヴィデオにたどり着くきっかけは、安直すぎて不自然だし、犯行の動機もあまりにゆるくて説得力がない。謎解きも延々と続く説明文会話で処理されてるだけ。首輪のエピソードもひどいと思う。駄作と言っても過言じゃない。 なのに、なんか心に残ると言うか、つい読み返してしまうのはなぜ!!! エピソードがいいから?登場人物たちが魅力的だから?文章が冴えてるから?テーマに共感できるから?・・・いや、どれもちがうんだけどな・・・。 しいて言えば、さめた主人公のキャラと語り口は好き。190ページの3行目はすごくリアルだと思う。変な比喩も好き。シュールなお笑いのネタも悪くない。 折り返しにある、著者略歴がすごく興味深い。もしかしたら、「彼が作品を執筆してた時の暮らし、その時の想い」を主人公の向こうに想像しながら読んだから、おもしろく読めたのかもしれない。 | ||||
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これ程、ひどい小説は初めてだ。読了後、ふつふつと怒りが…。設定通りなら、それぞれ魅力的であるべきはずの登場人物達が、まるでロボットのように冷たく、能面のように感じられ、故に喜怒哀楽のすべてがヴァーチャルで空々しいのだ。流れるようなストーリー展開は、なんだか、焦って先へ先へと急いで描こうとしているようにも受け取れるし、それが結実したスピード感の正体は、あらゆる場面での”説明不足”が原因だ。犯行動機はあまりにも希薄だし、読者に説明する必要がないと開き直っているのか、ほんとに都合のいい展開ばかりだし。読者の想像力は穴埋めに使うためにあるんじゃない。この小説は、読者に向かって開かれてないよ。閉じられた物語だ。 | ||||
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読みにくい文章だと感じた。 会話も、誰が言ってるのか判りづらい部分がある。 プロットについても、良く練られているとは思うが、 やはり判りづらい。 主人公はプロットを淡々とトレースしているだけ。 読み終わった後の感動もなし。 | ||||
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八月 マルクスと来れば なんとなく違う方向を想像してしまうのだけれど いい意味で裏切られた。 良質のハードボイルド。 メディアのいやらしさを扱ったミステリイには 同じ乱歩賞受賞作の名作 『破線のマリス』があるけれど あちらが報道なら こちらはバラエティ こちらもまた メディアのいやなところを 巧みに描いてくれている。 ハードボイルドの ダメな男に降ってかかる災難 当に忘れていた情や義理のために やむなく動き出し 一度動くとそれは見事な仕事をし 信じていた友人が実は… などのお約束も これまた見事にそして結末を想像できないように 果たされていて。 なんと言っても評価したいのが ほんとにささいな感情が これほどに多くの悲劇を生み 人生を動かすという ドラマのようで実際にもよくある話 読後感も悪くないし 読んで損はしないと思う 追記 文庫版表紙の挿絵 なぜかプロ野球の新庄選手に似ているような 偶然だが 作者名も 新野剛志 あはは。 | ||||
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著者の本はおもしろいときいて読んでみました。この作品は第45回江戸川乱歩賞受賞作で、ある元お笑い芸人の中心に動いていくミステリー作品です。受賞作品にしてはストーリーの流れが薄い作品ではあるが、おもしろいとは思います。結構酷評が多いようですが、逆に登場人物が少なく、芸能界の話ということもあり読むのは楽で想像もしやすいのではないでしょうか?ただやはりあとなにかが足りない気がします。たとえば主人公の母親の死を振り返る場面ではもっと葛藤を描き、主人公の奥底の内面も読者に想像させてほしかったですし、追っかけの女性達の特異な内面も描いて欲しかった。小説、とくにミステリーは筆者の取材や勉強不足が露呈しやすく、そのあたりが気になりました | ||||
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色々なところで、酷評を目にしたのであまり期待しないで読んだのだが・・・そこまで酷いとも思わなかった。まぁ、最初の想定が低かったためかもしれないが・・・。弱点が無いわけではない。どうもテーマとなるマスメディアの捉え方などは表面的な部分だけ、という印象が拭えないし、犯人の行動に関しても、(主に動機面で)弱いという気がしてならない。そういう部分が気になった場合、特に評価が下がるかもしれない。ただ、全体的に見ればテンポの良さ、様々な伏線の料理方法などは全く無理無くまとめられているし、そういう点での不満は感じなかった。大きくお勧め、とは行かないが、それなりには楽しめた。 | ||||
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受賞作品が面白い物と決まったわけではなことを、他の受賞作品から見ても解っていたのに、つい「00受賞」と書いてあると、手にとって見てしまう。読書中も、いったいいつになったら面白くなるのだろう??と読み進めてみた物の、終盤になっても一向に風向きが変わらず、さらに/読みする展開になってしまった。読み終わった後は、「おい、おい」と本に語りかけたくなった。「ごめん、どっかで大幅にページを読み落としたかな?」・・・・と。人物が丁寧に描かれていないためか、とても薄い物語になっている。最後まで読めたと言うことで星は2個にしましょう。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作品ということで期待して手にとったが、はっきり言って期待はずれに終わってしまった。ひとつは登場人物が少なく、そのうえ人間関係が薄くしか書き込まれていないこと。それゆえに読んでいて「この人が」という感動が味わえず、読後の印象が薄い。また、物語の進行に「匂い」が感じられず、淡々とした運びに終始していること。むしろこの作品が賞を取るというところに、日本のミステリー界の現状が表現されているのかもしれません。お忙しい方にはおすすめしません。 | ||||
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この作品が江戸川乱歩賞を受賞した後に、週刊誌で作者のインタビューを読んだのですが、設定・舞台のユニークさと、ホームレスをしながら作品を書き上げたというエピソードにとっても興味を持ちました。 2002年になって、文庫がでたので、そのことを思い出して、読んでみました。 狂言レイプ事件で芸能界を追放された元お笑い芸人が主人公。そんな彼を突然訪ねてきた元相方が直後に失踪、彼ら二人のスクープに関わる記者が殺される。相方のために立ち上がる主人公は、自らの過去の事件ともつながる真相の鎖をたぐり寄せようとする。 ショウビズ業界と言うことで、そのきらびやかな世界と、事件も壮大なスケールにつながるのではと思わせつつ、読み進めていくうちに、芸能界の人間的なしがらみ、意外な人間関係のもつれ、複雑な権利関係など、意外に地味な設定です。しかし、心理描写や個性的なキャラクターなどが、迫力があってページをどんどん読み進めていきます。 とにかく、最後に全ての鎖がくみ合わさっていく過程は、その真相の意外さとともに、よくできていると思いました。 あえていうと、終盤は、早足のようで、終わり方も予定調和的になって、すっきりしすぎかなって思いました。 | ||||
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ご存知、江戸川乱歩受賞作。レイプスキャンダルで芸能界を引退した男が、元相方の失踪を調査することに。その調査を進めていくうちに、元相方の失踪と自分のスキャンダルとリンクしていく、、内容はこんな感じです。特筆すべきなのはテンポがいいです。途中に詰まらずに読んでいけます。ラストのまとめかたもいいです。 | ||||
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ストーリー展開も、デビュー作とは思えないくらい破綻がないし、ストイックに仕上がっている。サスペンスもあり、人物造形もうまくいっている。 | ||||
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