漂砂の塔



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初公開日(参考)2018年09月
分類

長編小説

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漂砂の塔

2018年09月05日 漂砂の塔

2022年、雪と氷に閉ざされた北方領土の離島。 日中露合弁のレアアース生産会社「オロテック」で働く日本人技術者が、死体となって発見された。 凍てつく海岸に横たわる死体。何者かに抉りとられていた両目。 捜査権がなく、武器も持てない土地に送り込まれたのは、ロシア系クォーターで中国語とロシア語が堪能な警視庁の石上(イシガミ)だった。 元KGBの施設長、美貌の女医、国境警備隊の若き将校、ナイトクラブのボス…… 敵か、味方か? 信じられるのは、いったい誰だ? 日中露三ヵ国の思惑が交錯し、人間たちの欲望が渦を巻く! (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

漂砂の塔の総合評価:8.23/10点レビュー 13件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ページ数は多いです

結構、ページ数は多いですが、読み易いです。
北方領土の小さな離島に潜入捜査に入った日本人刑事が、殺された日本人社員の犯人に辿り着く過程を、その離島での複雑な利権関係を交えつつ丁寧に描かれています。
さほどハラハラ・ドキドキの展開があるわけでもなく、また驚くような結末が隠されているわけでもないですが、飽きずに最後まで読み進めさせる辺りは、さすが著者の手慣れた力量でしょう。
せっかちに結論を急ぐ小説より、こういうじっくり書き込まれた小説の方が、私には合っているかも、、、ですね。
惜しむべきは、あと一歩驚くべき展開が待ち構えていたら、もう少しポイントを加算できたと思う。
ところで読んでいる途中、パキージンという登場人物が出てくるたびに、プーチン大統領の横顔が浮かんできたが、果たして著者はそれを意識して創作されたんだろうか(笑)

マッチマッチ
L6YVSIUN
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No.12:
(5pt)

良い

大変良い
漂砂の塔Amazon書評・レビュー:漂砂の塔より
4087711579
No.11:
(2pt)

最近の傾向で、最後は尻切れトンボなのです。

前半から中盤までは、誠に読ませるのですね。大きく話を拡げて、工夫も凝らしてさすがだと思わせるのです。この傾向が最近の作品にみられるのですが、最後は尻切れトンボでバタバタとした終わり方なのです。この作品もその傾向を踏んでおり、日露に中国までからんでのプラント開発の北方領土の孤島で、しかも90年前に村民の集団虐殺が発生している。それとからめての殺人事件を解決すべく、日露混血の警視庁の捜査官が派遣されるという魅力的な設定です。歴史とからめて、訳アリの登場人物が多く、しかも美人の女医とのからみまで加えていますから、途中までは誠に読ませます。ところが、最後の展開がいかにもとって付けたもので、殺人犯人の決まり方も安易ですし、いかにも広げた風呂敷をどう収集するかであたふたした展開です。最後のドンパチの安易な決着など読んではいられません。約600ページの内、約400ページまでは一気に読まされますが、その後段々とおかしくなり、最後は・・・大沢さん、もうちょいなんとかして!まとめ上げて!と言いたくなりました。
漂砂の塔Amazon書評・レビュー:漂砂の塔より
4087711579
No.10:
(5pt)

異色作?

刑事物ではありますが、大沢作品としては異色な感じ。モノによっては読み進められないものもありますが、こちらはすいすい読めます。
漂砂の塔Amazon書評・レビュー:漂砂の塔より
4087711579
No.9:
(5pt)

これもう、ギルシュがヒロインでいいよね?

中盤くらいからかな、ギルシュというロシア人がいるんですが、こいつが”男前”の女医タチアナより「ヒロイン感」を出してきます
「こびと」とか「ドワーフ」とか書かれてるんですが、想像してみるとえらく可愛らしい
主人公の石上と、売春宿のベッドの上で時間を過ごすシーンもあり、
「真のヒロインはギルシュだ!」と確信いたしました
大沢さん、やりますねえ

さて、本編の方はというと、答えが目の前にあるにもかかわらず、なかなか得ることができない
ひどくもどかしいが、読者は石上とともに、じっくり舞台となる島内の調査に当たるしかありません
タチアナにウキウキし、パキージンに脅かされ、ギルシュとしだいに友情を深め合い、ボリスと決闘する
最後、ヤンはいい仕事をしましたね やるヤン、と思いました
敵のボリスが終始、”小物感”を漂わせていましたが、よく考えれば本作に登場する人物はほとんど「頭の切れるすごいヤツ」ばかりでしたので、ボリスみたいな、ちょっと馬鹿っぽいロシアマフィアがいた方が、全体のバランスが取れていました
ただ、「馬鹿っぽい」というのも、あくまで彼が醸し出す雰囲気であり、主人公の敵役としては申し分ありませんでしたが

もう一つ これは大沢さんの他の小説でも言えることなのですが、今作にもいろいろな銃が出てきます
マカロフ、PSS、マイクロウジ、ナガン……おなじみ、ニューナンブも名前だけ登場
大沢さん、きっと好きなんだろうなあと 銃マニア? なのか

全体を通して、じりじりと真実に迫っていき、弱音を吐くが強固な意志を持った警察官、石上は、
”大沢ハードボイルド”の主人公として文句なしのキャラクター
いちいちパソコンで、
①「犯人が私を襲った動機」A、犯人は「ビーチ」に近づく者なら誰でもよかった B、犯人は……
など、メモを書き検討するシーンなど、「細けえなこいつ」と思いましたが、
最初は、島の「よそ者」「部外者」であった主人公が、しだいに受け入れられていく展開など、読み応え十分
終盤にかけては、イッキ読み必死です

PS 石上とギルシュの東京巡り、番外で出しませんか?(出ねーよ)
漂砂の塔Amazon書評・レビュー:漂砂の塔より
4087711579
No.8:
(4pt)

最近では珍しくなった大沢在昌の秀作

大沢の作品では、久しぶりに読みごたえがあった。

おそらく、軍艦島を舞台にした『海と月の迷路』以来だと思う。

そちらは2013年の作品だから5年ぶりということか。

本作は北方領土の中の小島が舞台で、『迷路』は軍艦島だから、北と南の違いはあれ孤島を舞台したものという共通点がある。

閉じられた空間を描くのが得意ということになるのだろうか。

ロシアと中国と日本とでレアアースの共同プロジェクトが進められる島で、日本人社員が何者かに殺され、死体は両目が抉られていた。

それを調査しに警視庁の刑事が派遣されるのだが、実はその島では90年前に大人の男の島民38人が殺される大量殺人事件が起こっており、そのときの死体も両眼が抉られていたという言い伝えが、ハバロフスクには残っていた・・・。

と、なかなか道具立ても大きく、ロシアの情報機関、中国の情報機関やマフィアも絡んで、展開もスピーディ。

それにしても、その間の5年間にも彼はいろいろと書いており、おそらくその全部を読んだ気がするが、ほとんどが書き散らした感じしかしなかった。

まあ、それでもときどき本作のような秀逸なものに出会えるので、読み続けているわけだが・・・。
漂砂の塔Amazon書評・レビュー:漂砂の塔より
4087711579



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