漂砂の塔
- 潜入捜査 (106)
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結構、ページ数は多いですが、読み易いです。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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大変良い | ||||
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前半から中盤までは、誠に読ませるのですね。大きく話を拡げて、工夫も凝らしてさすがだと思わせるのです。この傾向が最近の作品にみられるのですが、最後は尻切れトンボでバタバタとした終わり方なのです。この作品もその傾向を踏んでおり、日露に中国までからんでのプラント開発の北方領土の孤島で、しかも90年前に村民の集団虐殺が発生している。それとからめての殺人事件を解決すべく、日露混血の警視庁の捜査官が派遣されるという魅力的な設定です。歴史とからめて、訳アリの登場人物が多く、しかも美人の女医とのからみまで加えていますから、途中までは誠に読ませます。ところが、最後の展開がいかにもとって付けたもので、殺人犯人の決まり方も安易ですし、いかにも広げた風呂敷をどう収集するかであたふたした展開です。最後のドンパチの安易な決着など読んではいられません。約600ページの内、約400ページまでは一気に読まされますが、その後段々とおかしくなり、最後は・・・大沢さん、もうちょいなんとかして!まとめ上げて!と言いたくなりました。 | ||||
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刑事物ではありますが、大沢作品としては異色な感じ。モノによっては読み進められないものもありますが、こちらはすいすい読めます。 | ||||
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中盤くらいからかな、ギルシュというロシア人がいるんですが、こいつが”男前”の女医タチアナより「ヒロイン感」を出してきます 「こびと」とか「ドワーフ」とか書かれてるんですが、想像してみるとえらく可愛らしい 主人公の石上と、売春宿のベッドの上で時間を過ごすシーンもあり、 「真のヒロインはギルシュだ!」と確信いたしました 大沢さん、やりますねえ さて、本編の方はというと、答えが目の前にあるにもかかわらず、なかなか得ることができない ひどくもどかしいが、読者は石上とともに、じっくり舞台となる島内の調査に当たるしかありません タチアナにウキウキし、パキージンに脅かされ、ギルシュとしだいに友情を深め合い、ボリスと決闘する 最後、ヤンはいい仕事をしましたね やるヤン、と思いました 敵のボリスが終始、”小物感”を漂わせていましたが、よく考えれば本作に登場する人物はほとんど「頭の切れるすごいヤツ」ばかりでしたので、ボリスみたいな、ちょっと馬鹿っぽいロシアマフィアがいた方が、全体のバランスが取れていました ただ、「馬鹿っぽい」というのも、あくまで彼が醸し出す雰囲気であり、主人公の敵役としては申し分ありませんでしたが もう一つ これは大沢さんの他の小説でも言えることなのですが、今作にもいろいろな銃が出てきます マカロフ、PSS、マイクロウジ、ナガン……おなじみ、ニューナンブも名前だけ登場 大沢さん、きっと好きなんだろうなあと 銃マニア? なのか 全体を通して、じりじりと真実に迫っていき、弱音を吐くが強固な意志を持った警察官、石上は、 ”大沢ハードボイルド”の主人公として文句なしのキャラクター いちいちパソコンで、 ①「犯人が私を襲った動機」A、犯人は「ビーチ」に近づく者なら誰でもよかった B、犯人は…… など、メモを書き検討するシーンなど、「細けえなこいつ」と思いましたが、 最初は、島の「よそ者」「部外者」であった主人公が、しだいに受け入れられていく展開など、読み応え十分 終盤にかけては、イッキ読み必死です PS 石上とギルシュの東京巡り、番外で出しませんか?(出ねーよ) | ||||
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大沢の作品では、久しぶりに読みごたえがあった。 おそらく、軍艦島を舞台にした『海と月の迷路』以来だと思う。 そちらは2013年の作品だから5年ぶりということか。 本作は北方領土の中の小島が舞台で、『迷路』は軍艦島だから、北と南の違いはあれ孤島を舞台したものという共通点がある。 閉じられた空間を描くのが得意ということになるのだろうか。 ロシアと中国と日本とでレアアースの共同プロジェクトが進められる島で、日本人社員が何者かに殺され、死体は両目が抉られていた。 それを調査しに警視庁の刑事が派遣されるのだが、実はその島では90年前に大人の男の島民38人が殺される大量殺人事件が起こっており、そのときの死体も両眼が抉られていたという言い伝えが、ハバロフスクには残っていた・・・。 と、なかなか道具立ても大きく、ロシアの情報機関、中国の情報機関やマフィアも絡んで、展開もスピーディ。 それにしても、その間の5年間にも彼はいろいろと書いており、おそらくその全部を読んだ気がするが、ほとんどが書き散らした感じしかしなかった。 まあ、それでもときどき本作のような秀逸なものに出会えるので、読み続けているわけだが・・・。 | ||||
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