爆身
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キリのクールな殺陣的なものはなく、残念でした。 | ||||
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吉田修一『ウォーターゲーム』、大沢在昌『爆身』読了、天童荒太『ペインレス』と併せて、3冊を同時にレビューしておきたい。 『ウォーターゲーム』は、AN通信という産業スパイ組織を主人公にしたシリーズの最新刊で、水を支配しようとする多国籍企業が日本のダムを爆破するというシーンから始まり、タイ、カンボジア、インドネシア、香港、イギリス、中央アジアを舞台に荒唐無稽な活劇が展開していく。 『爆身』は、ボディーガード・キリのシリーズの最新刊で、依頼をしてきたニュージーランドのフィッシングガイドが、打ち合わせで面会する直前に爆燃して死亡してしまう。 そこから、人を呪い殺す集団が登場したりして、これまた荒唐無稽な展開になる。 『ペインレス』は、心に痛みを感じない、進化した人類の女性の登場と、体の痛みをテロ事件によって喪った男との物語で、当然、荒唐無稽である。 が、小説は荒唐無稽な世界に引き込んでくれれば成功だから、それ自体は歓迎である。 むしろ問題は、ディテールなどで、入っていきたいのを邪魔する要素が残っていくことの方である。 その点で、『ペインレス』、『ウォーターゲーム』はディテールが雑ではなく、荒唐無稽な世界に心地よく浸らせてくれた。 これに対して『爆身』はディテールが粗くて、入り込めないのである。 その違いは、大沢が多作で1冊にかける執筆期間が他の二人と比べて短すぎることに理由があるのではないかと感じる。 それから編集者との付き合い方とうか執筆スタイルもあるのではないだろうか。 例えば、『爆身』では、一連の会話の中で、「殺されたのか?」という言葉が、同じ人間から二度も発せられる。 そのすぐ前で否定されているのだから、もう一度同じやり取りになるのはどう考えても変であり、編集者が読んで指摘すれば、こんなのは残らないはずだ。 『ペインレス』のあとがきに、ヒントがあった。 「(担当編集者は)わたしの筆の運びが鈍くなったときは厳しく叱咤し、表現の一つ一つに注意を払ってくれました」 「(もう一人の編集者も)冷静な批評と熱い励ましによって執筆を支えてくれました。原稿を渡すたびに返ってくる、鋭い読み込みと読者への射程を精確に測った彼の感想を弾みにして、次の地点へ、また次の目標まで、と筆を動かし続けたのです」 「(校正者の方々は)表現に対する的確かつ丁寧な指摘は、作品はもちろん、作家個人の成長も助けてくれています」 こういった、関係が作品に結実していると確かに読んでいて感じるのである。 大沢作品には、それが感じられなくなってきている。 そこが残念だ。 | ||||
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やはりテンポの良いハードボイルドで、大いに楽しみました。 | ||||
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古本にしてはたいへん綺麗な本でした。また迅速に対応していただきありがとうございました。 | ||||
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2012年に読んだ「獣眼」に続く、ボディガード・キリ・シリーズの2、「爆身」(大沢在昌 トクマ・ノベルズ版)を遅まきながら読み終えました。 キリが警護を依頼されたニュージーランド在住のトマス・リーがキリが会う直前に爆死。キリは、トマス・リーにキリを紹介したフィクサー・睦月から爆死したトマス・リーの死の真相を探るよう依頼されます。呪殺?。弾圧された宗教結社。米軍とOSS。 その宗教結社のオリジンが滋賀県の近江八幡に遡り、「鳥取・大山」へと繋がっていく経過では少し胸がときめきました(笑)しかし、同じ近江の武装集団へとつながるバリー・ランセットの「ジャパンタウン」を読んだ後では、今回の「ボディガード・キリ」は物足りませんでしたね。エキサイティングなアクションもなく、過去に遡りながらの人間関係を複雑にしすぎているが故に展開が遅く、中盤も少し退屈だったと思います。ホワイダニットとフーダニットについての伏線はしっかりと回収されています。但し、未だに「ボディガード・キリ」のキャラクターが確立していないようにも思えます。 「大沢在昌」というブランドで読み切れる一冊と言っていいかと思います。 | ||||
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