「あたし、まえはサーカスにいたの」 大正14年。

歴史に埋もれた鳥たちが、いま羽ばたく。 大正十三(1924)年七月、鳥取県鳥取市──。

油絵画家の井口は、泥棒に転職した蓮野を連れて、数十年前に置時計を譲ってもらった、ロデウィック氏という発明家の富豪の元へ訪れる。

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。

第165回直木賞受賞作！ 巨星・河鍋暁斎の娘として、 明治大正の動乱を真っ直ぐに生き抜いた 女絵師・暁翠の一生。

戊辰の激動を生き残った新選組隊士たちが、敵味方で相まみえる運命の悲劇。

探偵・鯉城は「失恋から自らに火をつけた男」には他に楽な自死手段があったことを知る。

昭和8年。東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。

大正九年の東京。侯爵令嬢の瀧川鈴子はとある事情から浅草出身で、怪談蒐集を趣味としている。

北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現!　 日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。

大正8年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに「三人書房」という古本屋を開く。

流れ歩く村(ヤイケㇱテコタン)に伝わる鬼の婚礼、変身婚(ヤイカラ・ウコㇾ)とは――。

「ナショナリズムの台頭、格差の拡大…… すぐれたエンターテインメント小説は時代の空気を反映する」 佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)推薦! 日露戦争に「負けた」日本。

大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。

大正の世、妖怪ぬっぺほふこと「おいら」は財閥家の令嬢コバト姫に飼われ、純愛を捧げていた。

「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」 大正十四年、大阪。

「町医者」が、ぼくの家の天職だった――。 大正時代、寄生虫退治で評判を取った初代。

亡父ヘンリーは、なぜ危ない橋を渡り情報を売ろうとしたのか。そして、自らの生誕をめぐる隠された真実とは。

秋田県御荷守村に伝わる、超人的な力を持つ「鬼神さま」の正体とは!? 大正、昭和、令和――三世代の謎が絡み合う伝奇ミステリ。

「今の日本への問題意識を示すために、この舞台を選んだ」 警察小説の旗手として不動の人気を誇る著者が、魂を込めて描いた、圧巻の歴史改変警察小説。

「他人の気持ちが分からない」ことが悩みの谷原(たにはら)豊(ゆたか)(18)は、曾祖母の死(享年100)をきっかけに、謎の霊媒師・鵜(う)沼(ぬま)ハルと出会った。

時は大正時代、東京府――。

探偵・推理小説の書籍や雑誌を収集保存し、一般読者や研究者が自由に利用できるユニークな図書館、ミステリー文学資料館。

大正二年、帝大講師・南辺田廣章と書生・山内真汐は南洋の孤島に上陸した。

大正三年、帝大講師の南辺田(みなべだ)廣章(こうしょう)と書生・山内(やまうち)真汐(ましお)は、信州・諏訪大社の麓に降り立った。

『このミステリーがすごい！』大賞・文庫グランプリ受賞作家の最新作は、タイムスリップ×医療ミステリー！ 内科医の井筒は同期の三杉と東北旅行中、岩手県にある洞窟の割れ目に吸い込まれ、大正12年6月の東京・王子の、とある庭園にタイムスリップした。

「アニメ化希望! 」の声も高まる大人気・「千手學園少年探偵團」シリーズ最新刊! ひと癖ふた癖もあるキャラたちが、名門学園に広がる数々の妖しい事件に迫る――! ある夜、名門私立千手學園に空を飛ぶ「夜光仮面」が現れ、記者や警察が詰めかける大騒動に。

「丹那殺人事件」犯人あて懸賞版を初復刻。単行本未収録「呪の仮面」他、随筆を集成。

「私は千年探偵――知識を深める時間なら幾らでもあったわ」 悩み多き青年×美貌の少女探偵の大正怪奇ミステリー! 時は、大正8年。

衝突事故直前の車載AIが最後の審判を繰り広げる八島游舷「Final Anchors」、恋人の死体を盗んだ女が超常の存在へ愛を問う斜線堂有紀「回樹」、大正時代の屋敷で少女二人の運命を怪死事件が結ぶ芦沢央「九月某日の誓い」、徳川光圀の命を受けた学者たちが和歌コ

大正15年の年の瀬、12月25日の午前1時過ぎ、陸軍省軍務局の少佐・竹田耕三のもとに、待ちに待った男子が誕生した。

◆あらすじ 「好きでもない女と結婚するのは絶対に嫌だ」「自分たちは宮家に生まれて、あれこれ苦労した」「あの女王さまでは、子どもをお産みになることは出来ないでしょう」--。

「北朝」と「南朝」、「正統な天皇家」は? 『逆説の日本史』シリーズ最新巻となる第28巻は、いよいよ大正時代に突入。

風采は上がらないが頭脳は明晰、発明家兼探偵の百栗柿三郎が、 大正時代の浅草を舞台に、難〈怪〉事件に挑む! 柿三郎を支えるのは、女中兼探偵助手の千代、居候の小学生・玉緒、迷い犬のハチ。

大正十四年、銀座。とあるカフェーで女給の千歳は窃盗事件に巻き込まれる。

江戸川乱歩が戦時統制下に筆を折っていたように、ミステリーは自由で民主的な社会でしか発展できない。

歴史的偉業の裏に「事件」あり。文豪たちによる大正浪漫ミステリ。

女子中学生の小櫛一琉は、引き出しに入れたものが100年前に送られる不思議な机を発見する。

大正時代の博多。

大正二年(一九一三)、高等女学校を卒業し、女優を夢見て上京した山岸妙子は、十六歳で帝国劇場洋劇部に入団する。

2022年に生誕150年を迎えた岡本綺堂は、幕末に幕臣の子として生まれ明治大正期に劇作家・小説家として活躍した。

明治・大正・昭和と代々の当主が失踪を遂げる京都伏見の造り酒屋に潜む悪意の罠! 狐の祟りとされる伝説に隠された真相とは? 鮎川哲也『黒いトランク』と13番目の椅子を争った幻の本格ミステリが、ついに復活します!

未練を残して死んだ者は鬼となり、村の井戸の水を赤く濁す、そう言い伝えられている北海道・白石村小安辺。

一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。 日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。

世は大正。 華族・堀井三左衛門男爵が何者かに殺された。

大正のモダニズムを引き継ぎ、独自の文化を花開かせつつある帝都・東京。

この地獄に、魅せられる。

大正時代の東京。

「悩める人々を救う、裏社会の掃除人がいるらしい」 大正十年、文化隆盛に華やぐ東京。

終戦から間もない東京・神田神保町で、 ひとりの古書店主が死んだ―― 出版社とも図書館とも違う、 かれらにしかできない方法で書物を守る 古書店のひとびと。

雑誌が売れに売れた大正時代。

木曾経文村の守り神・地蔵菩薩が盗まれ、村の代表として、越路武平が探索の旅に出た。

江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」に影響を与えたとされる怪奇的幻想小説「金色の死」、私立探偵を名乗る見知らぬ男に突然呼びとめられ、妻の死の顛末を問われ、たたみ掛ける様にその死を糾弾する探偵と、追込まれる主人公の恐怖の心理を絶妙に描いて、日本の探偵小説の濫觴とい

時は大正。巷に流行る新薬あり。

破滅こそ愛の証し苛烈な恋愛長篇 洋画壇のなかで男たちをカンバスにして自分の人生を描き続けた女がいた。

大正時代五月、月里見紗葵子は茶道の名家を訪れる。

紀州の山間の小さな町に紅滝という美しい滝がある。その滝には運命の恋と信じた相手に裏切られた姫の、哀しい伝説があった。

時は大正十二年。探偵小説家・平井骸惚に弟子入りを懇願し、平井家の居候となった貧乏学生の河上太一。

二の矢を携えず、ただ一矢のみを持って真剣勝負に臨む侍の姿を通し、 武士道の真髄を描いた表題作。

『新青年』初代編集長として江戸川乱歩や横溝正史を見い出し、作家や翻訳者としても活躍した日本探偵小説界の偉人・森下雨村の創作探偵小説選第2弾。

探偵小説デビュー作「濃霧」から『キング』連載の中編「嫦蛾の冠」まで、大正時代に書かれた創作探偵小説を六作収録。

ここは人生の最期に訪れる、幽冥と顕世を繋ぐ洋食店でございます―。

東京・上野の片隅にある、あまり流行（はや）っていない「カフェー西行」。

時は大正。日本一美しい監獄・奈良監獄に投獄された、教え子殺しの冤罪で捕まった元数学教師・弓削。

刀を持たぬ剣術遣いと刀剣蒐集妖女との邂逅 藤田五郎翁は刀を手にし、表に飛び出した。

元女優、記者に転身!? 大正浪漫お仕事小説! 帝都華やかなりし頃、四年間もつきあった同じ劇団の俳優に捨てられ、騒ぎを起こしたため劇団をクビになった挙句、元恋人に貢いでいたせいで借金持ちとなった女優の独楽子(こまこ)。

大正8年、帝国新報の記者・可能勝郎は、玉電で東京郊外の世田谷村にやってきた。

無頼派の旗手として、純文学から歴史小説、推理小説、随筆まで多彩で精力的な執筆活動を行い、戦後日本文学を代表する存在となった坂口安吾。

「俺の復讐に手を貸してくれ！」 陰陽師を養成する学び舎の設立のため帝都へ視察に向かった晴雪だが、金色の夜叉の噂を耳にする。

阿片に溺れた友人の謎、遺書が語る恋と殺人、妻への妄執が生んだ惨劇――。

わたしは花見堂小春、横濱女子仏語塾の三年生。うちの学校は少々変わっていて、実は魔女学校なの。

心に浮かぶ人たちの一コマ、一コマを気ままに書きとめてみると、素裸の、半端の、野育ちの、八方破れの、ばさらか人たちに本音の人間味が見い出せる…。

“日本ロマンチック街道”と呼ばれる群馬県の温泉エリアの観光振興のため、イベント列車“ロマンチックトレイン”が企画された。

芥川、谷崎、永井荷風…謎解きの鍵は文豪にあり――!? 神保町の裏通りの小さな古書店を舞台にした、大正ロマンミステリー!

大正時代に『秘密探偵雑誌』へ翻訳連載されたエドガー・ウォーレスの本格ミステリが新訳でよみがえる!新聞記者ホランドの前に立ちはだかる堅牢強固な密室殺人の謎。

1920(大正9)年、「新青年」は創刊された。その後、1950(昭和25)年に廃刊されるまで、400号を重ねた。

大正十一年(1922年)、四代目・秋津染吾郎は京都からはるばる東京へとやって来ていた。

実業家・加右衛門氏へ贋物の置時計を売ってしまった事実を知った井口。

江戸川乱歩（えどがわらんぽ）1894-1965 推理小説家。本名、平井太郎（ひらいたろう）。

大正時代、警視庁に「華族捜査局」が新設された。

大正の東京。 秘密結社「絞首商會」との関わりが囁かれる 血液学研究の大家・村山博士が刺殺された。

大正情緒を引きずる昭和6年、1人の強欲成金が顔を赤いペンキで塗られた異様な死体となって発見された。

宮澤賢治にまつわる作品の中でも、最もユニークなものが本作であることは間違いない 三田主水(解説より) 人智を超える力を帯びた琥珀をめぐる暗闘が始まる! 書き下ろし大正ロマンファンタジー いきなり文庫! 大正12年、奇妙な石を持った男が宮澤賢治のもとを訪れ

大正時代を舞台にした、探偵ホームズに憧れたお嬢様探偵の物語! 「あたくし、名探偵になることに決めました」。

仏陀の死せる夜、デイアナの死する時、ネプチューンの北に一片の鱗あり…。偶然手にした不思議な暗号文を解読した園村。

明治中期、土佐・火振村の名家、道祖土家に十八で嫁いできた蕗。

大正時代に東北に芸術家たちが創ったユートピア「唯腕村」。 １９９７年３月、村の後継者・東一は美少女マヤと出会った。

大正中期、四国の隔絶された漁村に突如、白い異国船が現れた。目的は高価な桃色珊瑚。

ここは夢が生まれる場所。 華やかなる“社交の殿堂"。

貧困に喘ぎ、暴言をまき散らし、女性のぬくもりを求め街を彷徨えば手酷く裏切られる。

不遇に果てた大正期の私小説家・藤澤清造。その負の存在に心の支えを見出し“歿後弟子”を目指す男の捨て身の日々。