なれのはて



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初公開日(参考)2023年10月
分類

長編小説

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なれのはて

2023年10月25日 なれのはて

一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。 日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。 戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。 ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員・守谷京斗(もりや・きょうと)は、異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)から、祖母に譲り受けた作者不明の不思議な絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談を受ける。しかし、絵の裏には「ISAMU INOMATA」と署名があるだけで画家の素性は一切わからない。二人が謎の画家の正体を探り始めると、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた業に繋がっていた。 1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。 芸術が招いた、意図しない悲劇。 暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。 長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。 戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。 「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物のなれのはてだ」(「BOOK」データベースより)




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なれのはての総合評価:8.18/10点レビュー 39件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

なれのはての感想

一枚の絵に魅せられ、その出所を調査していく中で当時の物語に触れていくという美術ミステリ×社会派小説。
あらすじにある通り一枚の絵から始まり、仕事について、家族について、当時の戦争や空襲について描かれていく物語。かなりの骨太の力作であり、どういう取材をしたらこういう物語を生み出せるのかと驚かされた作品でした。

序盤は報道局から左遷されてイベント部に異動する事になった主人公の仕事に関する物語。仕事に対する考えや仲間たちとの付き合いは面白く読めました。本作の中では現代編という感覚。一枚の絵をきっかけに物語が動きだす所はワクワクの読書でした。
一方、一枚の絵から調査を進め、その当時の物語となる過去の物語については戦争や空襲など重苦しい読書でした。登場人物たちも増えていき、その人物達は親戚達なので特徴的な切り分けができず、人物や状況が分からなくなる読書でした。

本書の雰囲気は美術ミステリやエンタメではなく、社会派小説&人物の伝記小説に近しいです。その為、重厚な作品ではありますが個人的には楽しむよりも社会科を勉強しているような苦手な読書でした。
ただ読み終えてみれば色々とスッキリする読後感であり、美術を用いた物語の繋げ方は見事。爽やかなエンディングが良かったです。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.38:
(4pt)

破綻なく、ほとんど隙のない構成と筆致

直木賞受賞作ということで作者のことを知らずに読み始め、途中で作者についてアイドルグループ出身であることを知って読み進めました。だからというわけではないですが、期待した以上の読み応えがありました。
全体を通して丁寧な筆致で物語に誘う力がありました。現代を舞台にした章立ての間に過去のお話が挿入されますが、それが主観的視点の証言だったり思い出話だったり、客観的視点からの挿話であったりと、凝った構成になっています。
作者は当然、いろいろな文献などから取材して書き上げたのだと思いますが、それらが破綻なくまとまっていると感じました。
ただ2点、守谷が小学生の時のエピソードと吾妻母の回想部分はとってつけた感があったために、物語のラストにおける主役級の登場時点のカタルシスが少し毀損されてしまったような気がします。
それと、読んだのは第二版でしたが、426ページ「彼は輝の作品の魅力を」の部分は「輝は彼の作品の魅力を」の誤植ですね。
最後に「正しさは振りかざすだけの矛ではない。他者を守るための盾でもある。」(442ページ)は深く憶えておきたいことばです。
なれのはてAmazon書評・レビュー:なれのはてより
4065331439
No.37:
(5pt)

読み応え半端なし!

加藤シゲアキさん初読み。直木賞候補に上がるなど評判は耳にしていたが…期待を遥かに超える面白さ!と筆力!!ストーリー展開が奇抜で、表現が巧みである。最後は副鼻腔に感涙が満ちていく感じで読了。
新年早々この本に出会えて良かった。
なれのはてAmazon書評・レビュー:なれのはてより
4065331439
No.36:
(1pt)

これって本当にミステリ?

選評で色々と書いてあったし、講談社だからミステリとして楽しめるかなと思って手を伸ばしたけど外れた。登場人物の多いミステリは過去にあれど、皆薄っぺたく感情移入できない作品はミステリ抜きでも久しぶり。謎についても単調だし本当にミステリとして売ってもいいのか?と思ってしまうほど。編集者も著者がミステリ初挑戦だったら参考に講談社ノベルスや乱歩賞作品を勧めた方がよかったのでは。次もミステリ書くなら是非そうして欲しい。

空襲に関することは資料を読んでいるなと思ったので、ミステリ要素を無くして戦争モノとして書けばまだよかったのかも。

なお高評価出している人はアイドルという色眼鏡で見ているか、普段ミステリを読まないかのどちらかか両方だと思う。アイドルだから、というのは文学界では通用しないしそれで甘えるのもまた違う。素人レベルでよく直木賞候補作に残ったなと逆に感心してしまうし、ノベルスだったらメフィスト賞以前の問題。受賞作についてはオール讀物で掲載された部分しか読んでないが、そっちの方が面白いと思う(他のレビューにあったが軽快な筆致とラノベは異なるもの、今はラノベ出身者も多いが今回はそうではない)

普段からミステリ好きだけど、空襲ネタもあるしこれはちょっとオススメしにくい。
なれのはてAmazon書評・レビュー:なれのはてより
4065331439
No.35:
(5pt)

作品にどっぷり浸かって、一緒に謎解きをしている気分になれる

謎の画家であるイサム・イノマタの一枚の絵をきっかけに、猪俣家に関連する事件が明らかになる。ジャンルとしてはミステリー。現代と過去をいったり来たりする構成は、読みにくくなる場合もあるのだが、本作品では現代パートが謎の提供で、過去パートは謎の解決に概ねなっていて、謎を解決しながら読み進められるので、一歩一歩冒険を楽しんでいるような体験ができる。人物相関図を書きながら読み進めると、なんとなく事件の真相が見えてくるのでおすすめです。最初から最後まで面白かった。直木賞を受賞してもよかったのではないかと思う。
なれのはてAmazon書評・レビュー:なれのはてより
4065331439
No.34:
(3pt)

まぁ 面白く読んだけど

余計な部分はすっ飛ばして…… 各人の過去からの心理を描いてある部分には しつこさだけを感じたので…… 読了しました
登場人物の年齢を最初から 記憶に落とし込んでおかないと 理解しにくくなります

【以後ネタバレ注意】

照美って人迄 結びつけてくるのは余計では?
それでなくても 主人公の4歳の頃の話もチラつかせてて 意図的すぎで ツッコミたくなる
なれのはてAmazon書評・レビュー:なれのはてより
4065331439



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